ストライカー

このブログを覗く数少ないであろう定期購読者の人々が、自分と同じR35世代かはわからないけど。
 

ストライカーが前を向いて試合をしていないと、チームが得点を挙げることはできない。戦略がどうであれ、それは共通して言えることではないかと思う。
我々の世代は、言わば社会の中で言えばストライカーだ。どんなに走らされようが、どんなにディフェンスに削られようが、得点を獲ることを運命付けられている。それ自体はきっと、誇らしげに思ってもよいことだ。自惚れの多いストライカーのいるチームは強い。
 
 
最近、ストライカーは、前を向いて試合をしているだろうか?
司令塔からの指示は適切に受け取れているだろうか?
 
我がチームの司令塔は、随分前に足が止まってしまっている。疲労なのか、はたまたフロントとの確執があるのか、はたまたマスコミの誹謗中傷を恐れているのか原因は良く分からないが、とにかく足が止まっている。
 
司令塔はプライドが高い。
同じチームでも大先輩の域に入る。
できれば、良好な関係を保っていたい。
 
だから、試合中にセンターサークルの真ん中にどっかり座り込んだ司令塔に手招きで呼び出されても、呼び出された司令塔に「ねえ、どこにパスを出せばゴールしてくれるんだ?」と的外れな質問をされても、自分が進言したパスのポイントに対して、したり顔で「そこでは点が取れないよ」と駄目出しをされても、試合後のミーティングで、パスさえもらえなかった自分のポジション取りを敗因に挙げられても、ニコニコ笑って我慢してきた。
 
 
気がついたら、自分の足も止まっていた。
まわりを見渡せば、ディフェンスもトップ下も、サイドバックもキーパーも、みんなの足が止まっている。お互いに目を合わせようともしないから、アイコンタクトをとることもできない。
当然、サポーターは怒り心頭だ。
 
 
大切なことを忘れていやしなかっただろうか?
チームにいちばん大切なのは、フロントや司令塔に気に入られることではない。
大切なのは、試合に勝つことだ。それはどんな方法でもいい。マスコミなんて騒がせておけばいい。試合に勝てば、サポーターはチームを認めてくれるだろう。
 
 
チームを勝利に導くために今、自分は声をあげよう。
司令塔を怒鳴りつけてでも、それで確執が起ころうとも、ストライカーが前を向いて試合が出来るチームにしよう。他の誰でもない、自分がチームを変えるのだ。
諦めるのは、それからでも遅くない。
 
 
 
 
もし、それでも駄目だったら、フィールドを去れば良いだけの話だもんね。