オセロ

もうすぐ一年が終わろうとしている。今年は始まりから仕事で終わりも仕事だった。今は年末最後の仕事を終え、一息ついているところだ。
 
この一年、控え目に言って、仕事はもの凄く大変だった。何が大変だったのかと聞かれても、うまく答えられない程大変だった。忙しさの質が今までとはまるで違うものだったからだ。この一年間、前半は全く方法論の違うシステムの構築と稼動に費やし、後半はシステム構築プロジェクトの中枢にいながら、ほとんどシステムを触らずに過ごした。
前者にも後者にも共通して言えるのは、自分が今までと全く違う神経を動かし、全く違う筋肉を使っていたということだ。そりゃあ、年収が増えるわけだ。
この経験の糊しろを使い、ひょっとしたら早ければ来年早々から、今までとかなり毛色の違う仕事をするかもしれない、というのは年末のささやかな爆弾発言。
 
 

そんな自分の一年が、では仕事一色だったのかと言えば、そんなことはない。全然ない。
だから遥か遠い未来に2008年を振り返る時、思い出すのは、そんな忙しい仕事に追われた毎日ではない。確かに、仕事にまみれた一年だったが、そのすぐ内側にはそんなことも霞んでしまうようなカラフルな毎日があった。その毎日の中で僕は大いに笑い、泣き、喜び、駆けずり回った。冗談抜きで2人分の人生を生きた。
 
人生はオセロではない。
黒に挟まれたからと言って、
白が黒にとって変わったりはしないのだ。
 
 
 
もうすぐ一年が終わろうとしている。
あなたの一年はいかがでしたか?
 
よいお年を。