愛と希望より前に響く

Scrap-and-buildという言葉がある。
1回ぶっ壊して、1から作り直せ、
という意味だ。
はっはっは、簡単に言ってくれるよ、と思う。
できるならもうとっくにやってるし、とも思う。
 
それができるのは、
よっぽどそれに無頓着な人間か、
無責任な人間か、
無節操な人間だ。
みんなやりたがらないもんだから、
大抵は無脊椎な奴に押しつけられて失敗する。
背骨は大切だもの。
 
それでも、会社だろうが個人だろうが、
Scrap-and-buildのタイミングが、
おそらく人生には何度か到来する。
それはプロ野球
フリーエージェントみたいなもので、
選択しないことも1つの選択肢になり得る。
大抵の場所、
びびってカードを切ることができない。
自分自身も、人生において何度か、
目の前にそのカードがあることを
知りながら、気付かないふりをして
前を通過した経験があるし、
それは誰でも一度や二度は
経験しているのではないだろうか。
 
 

今、目の前に一枚のカードが見えている。
恐らく、これは最後のカードだ。
 
 
自分はこのカードを引くことに
なるだろう、と思っている。
たぶん、それも大きいけれども、
これが最後のカードだから、
ということだけが理由ではない。
ひびっている場合ではないのだ。
 
 
来年度には、
うまく無節操なサルになれるだろうか。
それが、この年末の考え事である。