前半ロスタイム終了

12年という長いような短いような会社人生活が終わった日の夜、日本のワールドカップも終わった。
 
たまには本当のことも言おう。
 

昨年の誕生日、既に終わっていた前半戦のロスタイム。まさにこの一年はそんな時間だったんだと思う。
後半に向けて戦略が頭をよぎりはじめるこの時間帯は、相手に付け入られる隙を与える危険な時間帯でもあり、実際にこの長いロスタイムの間、幾度となく危ないシーンがあったのだ。今でもヒヤッとする場面は数え切れないほどあった。
 
まあ、でも、たぶん、たぶん、僕たちはその時々にその時々なりのベターチョイスをし、何とかその場をやり過ごしてきたんじゃないかな。ちょっと長すぎたけどね、ロスタイム。
 
しばしのハーフタイムを挟み、同点のままタフな後半戦がはじまる。その間、解説者は好き勝手な評論をし、ゲストタレントはイノセントな激励を飛ばすことだろう。
でもその声はまだ、選手である僕たちの耳には届かない。自分の試合を振り返るなんて恥ずかしいから、ビデオ録画なんてしてない。たがら、もしかするとその声は一生届かないかもしれない。
 
 
でもね、その届かない評論や激励が疎ましいなんて思ったことは一度もない。
 
これは本当。
 
だって、これを読んでいるあなたはきっと、敵ではないから。
あなたもきっと、別のフィールドで闘っているんだろう。その雄姿を見た時、僕たちはやはり無責任でイノセントで、それでも精一杯の声援を贈ろう。
 
 
批判も批評も叱咤も激励も、すべてを受け流して後半戦に臨みます。
 
気が向いたら、後半戦も引き続き、この偏屈な戦国武将を応援してください。