オーシャンズ12(評価:★★★☆)

まあ、借りてしまったし。
 
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※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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1.評価
こういう悪乗りは嫌いじゃない
★★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
 
2.基本情報

 
(2001年/ワーナー/125分)
 
監督   :スティーヴン・ソダーバーグ
脚本   :ジョージ・ノルフィ
出演   :ジョージ・クルーニー
      ブラッド・ピット
      ジュリア・ロバーツ
      マット・デイモン
      アンディ・ガルシア
 
ダニエル・オーシャンとその仲間たちが、テリー・ベネディクトのカジノから1億6千万ドルの大金を盗み出すことに成功してから数年後。オーシャンは、テスとの再婚を果たして幸福な生活を送り、またラスティはホテル業界に参入するなど、各々が自由気ままな生活を送っていた。
しかし、そんなメンバー1人1人の面前に突如ベネディクトが現れる。ベネディクトは、2週間以内に盗んだ1億6千万ドルに利子を付けて返すように迫る。オーシャンたちは使ってしまった金や利子の分を埋めるため、再び全員で仕事をすることを決意する。
 
3.コメント
ハリウッドのシリーズモノにはありがちな展開だけれども、売れた2作目は監督も役者も悪ノリをはじめ、「どこまでふざけていいか」を測り間違え、やりすぎちゃっている。
 
どこまで制作側が意図したのかわからないけど、真面目な観点から批評するならば、この作品は結構な駄作だと思う。
あいかわらず誰が11人だか、誰が追加になったんだかわからない(わからないというか、捉えようがありすぎ)。そして、盗みのカラクリは更に難解を極めるとともに、語り口は更に不親切になり、いったいどこが華麗なんだかよくわからなくなった。なんせ、計画は途中でとん挫、そこからは急きょでっち上げた即興の盗みに変わっちゃうんだもんな。
 
でも、結構笑えるのよ、その駄目さ加減が。
個人的にはこの2作目がいっとう好きだ。
 
さて、この映画では腹を抱えるような、そして人によっては真剣に怒りだすような「反則技」が使われている。そして、この反則を笑えるかどうかが評価の分かれ目になっているんじゃないかな。
 
それは、オーシャンズの一軍がつかまってしまい、補欠チームが作戦を建て直す時のシーン。なんと、補欠チームはオーシャンの妻(ジュリア・ロバーツ)を、「ジュリア・ロバーツのそっくりさん」として担ぎ出す暴挙に出る。しかも、ジュリア・ロバーツになりきるジュリア・ロバーツは、友人であるブルース・ウィルス(もちろんキャストはブルース・ウィルス)と偶然出会ってしまい、それをきっかけに偽物であることがばれてしまう。
 
 
 
・・・ほっ、本物なのにwwwww
 
ちょっと前、Knight and Dayのレビューでも話したけど、この手の冗談を考え付く方も考え付く方だし、許す方も許す方だと思う。まったく、この懐の深さには感服する。
 
 
感服する。
 
 
オーシャンズ13は別にレビューしなくてもいいね。
言わなきゃいけないことと言えば、誰が13人目かまるでわからないことぐらいだし。
 

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