カーズ2(評価:★★★★☆)

仕事がてんてこ舞いで正直、映画を観ている場合じゃあないんだけど、子供達へのサービスも大事。というわけで、家族で映画を観ました(クライアントの皆さん御免なさい)。
 
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※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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1.評価
この夏一本だけ観るならカーズ2
★★★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
 
2.基本情報

 
(2011年/ピクサー/113分)
 

監督   :ジョン・ラセター/ブラッド・ルイス
脚本   :ベン・クイーン
声優   :土田大(ライトニング・マックィーン)
      山口智充(メーター)
      大塚芳忠(フィン・マックミサイル)
      朴璐美(ホリー・シフトウェル)
      落合弘治(マイルズ・アクセルロッド卿)
      

不思議な魅力いっぱいの “トーキョー”で天才レーサー“マックィーン”と、おんぼろレッカー車“メーター”コンビの運命を変える大事件が発生。やがて、フランスのパリ、イタリアの田舎町、そしてイギリスのロンドンへと物語の舞台は移り、世界を支配しようとする巨大な陰謀が車たちの未来を奪おうとする。マックィーンとメーターは、かけがえのない友情の絆を武器に、例えひとりでは敵わなくても、仲間がいれば強くなれると信じ敵に立ち向かう。果たして、彼らの友情は世界を救えるのか…?

3.コメント
本作はカーズの続編となる作品(まあ、題名見りゃわかるけど)。前作は息子と2人で観たわけだけれども、ようやく娘も2時間映画を観られるまでに成長した。家族4人で映画が観られるというのも、それなりの感慨があります。
今回はピクサー製作の作品ということで、それなりに期待をしていた。今年のトレンドである「期待をすれば駄作」という方程式に乗らないことを祈りつつ映画館に向かった。ネットでは微妙に"期待はずれ"のレビューも見られるだけに、予断は許されない。


まあ、どれだけ勿体つけても、冒頭で星4.5を見せてしまっているので意味が無いから結論を先に言ってしまえば、とても面白かった。子供を十分に楽しませながら、設定の渋さで大人もニヤリとさせる見事さ(フィン・マックミサイルがニヤニヤしちゃうくらいジェームズ・ボンドで格好良かったww)。主人公を完全に食っていたメーターの活躍と、そこに込められた暖かいメッセージ。正攻法だし予定調和かもしれない。本作のクライマックスでは涙を流すようなこともなかったけれども、泣かせない感動というのもある。実際、元気になって劇場を後にした。このあたりの設定・ストーリーの見事さは、全ての業界人にテキストとして見習って欲しいものです。


設定やストーリーの見事さもさることながら、本作で心に残ったのは映像の美しさ。とりわけイタリアの町並みなど、アニメーションであることを分かっていながらも「うそだろ、これ実写だろ?」ってくらい綺麗でした。
日本人としては、第一戦が日本であったことや、エンディングテーマがperfumeであったところなども嬉しい。perfumeはこの作品・・・というか、CGアニメーションによく似合う。


それと、エンドロールがとても良かった。エンドロールに関して言えば、僕が今まで観たどの作品よりもお洒落だった。思わずperfumeのCDを購入して帰りそうになったくらい。エンドロール・オブ・ザ・イヤーみたいなものがあるとすれば、今年の大賞は間違いなくカーズ2だろう。
あっ、あと本編前のショートストーリーがトイ・ストーリーだったのも嬉しかった。


今年の夏は、まだまだ映画鑑賞の予定があるけれども、本作を超えるものはないような気がする。今年の夏、一本だけ映画を観るのであれば、カーズ2にすべきです。全ての年齢、どんなシチュエーションにも対応できる、安心してお勧めできる映画ですよ。大丈夫、ちゃんと楽しめるから。


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