離婚に迷いがある時

「離婚は結婚の何倍も大変」というのは、離婚経験者が皆さん仰ることです。
曲がりなりにも夫婦で築いてきたものを清算しなければならないのですから、事は簡単ではありません。
子供がいれば子供のことを考えなければなりませんし、ローンのある家があればそれをどうするか考えなければなりません。
そして、離婚後の生活はどうなるのかもシュミレーションする必要があります。

また、一般に夫の方が気にするのが世間体。職場の人に披露宴に来てもらったり、お祝いしてもらうと格好悪いと思うらしく、それが離婚を拒む理由だったりもします（離婚を拒む理由がそういうこと、というのはどんなものですかね）。

私のところにいらして「離婚した方がいいでしょうかね？」と聞かれる方がいます。そういう風に迷いがある方には「今、離婚しなくてもいいんじゃないですか。」と答えます。迷っているなら無理して離婚することはありません。離婚は相手がとことん嫌になったらすればよいのですから（相手が応じるかどうかは別問題）。

私が離婚をすぐに勧めるのは暴力がある場合、借金を繰り返す場合です。この先幸せになると思えませんから（不倫についてはその人次第）。あとは、自分で判断するしかないです。例えば、今相手が倒れたら介護するのは嫌ではないか、その逆に自分が倒れたら介護されるのは嫌ではないか、相手は介護してくれるだろうか、とか。また、添い遂げるのは嫌でも、子供が大きくなるまでは一緒にいても良いと思えるならそれでも良いわけですし。その間に離婚後に向けて備えもできるわけですから。

それでも悩んでしまう方は取りあえず別居してみるというのも方法です。別居しても平気なら、離婚しても平気だと思いますのでね（もっとも別居婚という考え方もありますけど）。