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竹内研究室の日記 RSSフィード Twitter

2010-03-10

直島宣言:科学・技術・ビジネスの協調により挑戦する今後15年のグランドチャレンジ

日経BPの大石さんに、取材する側ではなくメディア代表の参加者・講演者として直島WSに来て頂きました。大石さんが直島WSの速報を書かれているので、引用します。10のグランドチャレンジを提言しますが、下記だけではサッパリ内容がわからないと思うので、参加していない方でもわかるようにまとめる作業をやらなきゃいけません。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20100310/180957/

「直島ワークショップに参加してきました」

2010/03/10 10:36大石 基之=日経エレクトロニクス

電子情報通信学会が2010年3月6〜8日に開催したワークショップ「サービス・ビジネス科学と新技術」(LSIの未来を考える直島ワークショップ)に参加しました。このワークショップ(以下,直島ワークショップ)は,3日間,香川県の直島という島にある「ベネッセハウス」と呼ばれる施設に滞在し,30名ほどの少人数でエレクトロニクスのアプリケーションや技術の将来像を議論し,提言をまとめるという趣旨のものです。具体的には,エレクトニクス技術(パナソニック東京大学 教授の桜井貴康氏,慶応義塾大学 教授の黒田忠広氏など),サービス・ビジネス(鹿島建設,JR東日本,博報堂コクヨ富士ゼロックスソニーコンピュータサイエンス研究所など),人間・組織科学(東京大学 教授の金田 康正氏をはじめとした主に大学の先生方)の各界から20名が講演し,その講演内容に基づいて全員で議論・提言を行うという内容です。僭越ながら,私もメディア代表との位置づけを頂戴し,講演や議論に参加しました。

今回の直島ワークショップのオーガナイザを務めた日立製作所 基礎研究所 主管研究長 人間・情報システムラボ長の矢野 和男氏は,開催趣旨を以下のように説明します。「社会の価値観が急速に変化する中で,従来の便利さや効率性のためのサービスやビジネスから,社会を持続的に豊かにする方向に進んでいる。この実現のカギと期待されるのが,幅広いセンシング手段を活用した人や社会の大量データと,これに基づく新しい人間の科学である。人間のデータと科学を活用した新しいサービスやビジネスが今後大きく花開く可能性がある。今回はサービス,科学,技術という,これまで議論されることのなかった3者が集い,知恵を融合することにより,この新分野を徹底的に議論し,進むべき方向を明らかにする」(同氏)とのこと。実際,今回は,普段は交わることのない3分野の有識者が,3日間,施設に缶詰めになって議論を行いました。朝9時から始まった講演・議論は夜10時までおよびました。

議論に参加したエレクトロニクス分野の技術者は,一様にみな興奮していました。例えば,メモリを中心とした半導体分野で世界的な研究成果を出し続ける東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻 准教授の竹内 健氏は「エレクトロニクスの世界からは決して出てこない斬新なアイデアや視点を続々ともらうことができた。最も勇気付けられたのは,半導体分野でやるべき仕事がまだまだいくらでもあることが分かったこと」と興奮気味に語ります。私も,分野を超えたコラボレーションの有用性を思い知らされました。取り急ぎ,この直島ワークショップで得た結論「10の提言」をご紹介したいと思います。

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【直島宣言:科学・技術・ビジネスの協調により挑戦する今後15年のグランドチャレンジ】

(まとめ:日立製作所の矢野和男氏)

1. アフェクティブ・サービス

人々の暖かい思いの相互作用を高める「アフェクティブ・サービス」を実現する。

2. アフェクティブ・テクノロジー

気持ち、思い、幸せを指数化し、計測、記録、分析、通信する技術を実現する。

3. 柔軟な組織

予測困難な未来への対応力を持つ、不定形でしたたか(ロバスト)な自律的組織を実現する。

4. 人間・組織データアーカイブ

人間・組織に関する科学の発展のため、社会資産としての全人類のデータアーカイブセンタを構築する。

5. 組織ヘルスケア

多様な人々が協創する組織・コミュニティ実現のために、組織問題の発生を科学的に予防し、診断、処方、管理するシステムを実現する。

6. 新終身雇用システム

多様な働く形態を創出し、新しい形の終身雇用を実現する。

7. 大量データ活用技術の標準化主導

大量データを活用したリスク管理技術(センシング、解析、予測)における規格化・標準化において、世界を主導する。

8. 安全な社会システム

安全な社会システム(水、農業、気象、交通等)をグローバル事業として普及する。

9. 国境を越えるリスク管理組織

科学的データの横断的収集・分析により、国境を越えて世界の安全性やリスク管理を支援する組織「安全支援隊」を実現する。

10. 新経済指標

天然資源(木や水)の保全や流通を考慮した経済評価手段・指標を確立し、これにより南北問題の流れを変える

【コントリビュータ】

荒宏視(日立製作所)、荒川文男(ルネサステクノロジ)、伊藤晶子(JR東日本)、内山邦男(日立製作所)、梅室博行(東京工業大学)、岡田健一(東京工業大学)、大石基之(日経BP)、甲斐康司(パナソニック)、金田康正(東京大学)、倉田成人(鹿島建設)、黒田忠広(慶応大学)、齋藤敦子(コクヨ)、桜井貴康(東京大学)、佐藤直基(日立ハイテクノロジーズ)、妹尾大(東京工業大学)、高橋真吾(早稲田大学)、高安秀樹(ソニーコンピュータサイエンス研究所)、高安美佐子(東京工業大学)、竹内健(東京大学)、野村恭彦(富士ゼロックスKnowledge Dynamics Initiative)、西田佳史(産業技術総合研究所)、濱崎利彦(日本TI)、広瀬佳生(富士通研究所)、藤島実(広島大学)、前田英行(日立総合計画研究所)、増田直紀(東京大学)、松岡俊匡w)(大阪大学)、安本吉雄(パナソニック)、矢野和男(日立製作所)、山口裕幸(九州大学)、吉本雅彦(神戸大学)、鷲田祐一(博報堂)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/Takeuchi-Lab/20100310/1268191900
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