岡崎市立中央図書館事件の時系列の俺用まとめ
サーバ管理者日記 岡崎市立中央図書館に電話してみた
http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100622S1
Librahack
http://librahack.jp/
あたりを参考に時系列をまとめてみた。
あくまでも,取材した方のメモをもとに二次的にまとめているだけで,私が取材したわけではないこと,メモ経由なのでこれが全て事実をそのまま表しているとは限らないことにご注意ください。
また,自分がわかりやすいように多少の編集や情報の追加,削除を行っています。オリジナルのメモはそれぞれ一次情報のあるサイト様を参照してください。
まず,事件の発覚。被害届の提出まで。
1.サーバが不調になる(librahack 氏のクロールによるもの?)
2.管理会社(MDIS)の調査により,サーバダウンの原因が判明(管理会社が図書館に攻撃だと説明?)
3.警察に相談しにいく
4.警察で促されて被害届を作成
という流れがわかります。
警察に相談しに行ったところ被害届を出すように促された流れは,高木先生の取材によります。
http://bit.ly/a9MmjZ → http://bit.ly/8YUuCU
刑事訴訟法によれば図書館などの公的機関が犯罪を予見した場合(この場合,サーバへの攻撃),通報の義務があります*1。警察側はこの定めに従って図書館側に被害届の提出を促した可能性があります*2。
その後,捜査がはじまります。落合先生が次のように指摘しています。
田舎では、公的機関が被害が出た、迷惑したと騒ぐと、一般の人なら放置する警察が迅速に動く傾向があり、(後略) |
逮捕は5月25日でした。
5.警察が捜査を行う(図書館には2,3回の問い合わせのみ/令状を持って捜査はナシ)
6.librahack 氏を逮捕(5月25日)
7.新聞各社による報道(実名報道?)
8.20日間の勾留・取り調べ
9.送検・起訴猶予処分(起訴猶予処分でも嫌疑を認めたとは限らないことに注意/落合弁護士の指摘)
10.librahack 氏 釈放
また,図書館は逮捕を報道で知ったとのことです。
大きな流れとしては,
図書館がサーバの不調に気付く → 管理会社に相談 → 管理会社が「攻撃だ」と回答 → 図書館が警察に相談 → 促されて図書館が被害届を提出 → 捜査 → 逮捕 → 20日間の勾留 → 送検 → 起訴猶予処分 → 釈放
って感じですね。ポイントを赤くしました。
関係各所の考え方についてはまた別途まとめなおします。
その他参考サイト
[ bROOM.LOG! ]岡崎市立中央図書館事件 #librahack について愛知県警に電話して聞いてみた
http://blog.rocaz.net/2010/06/945.html
[ bROOM.LOG! ]とある件 #librahack に関連しつつ一般論を再度電話して聞いてみた
http://blog.rocaz.net/2010/07/951.html
弁護士 落合洋司(東京弁護士会)の「日々是好日」 - [刑事事件]図書館Webサイトへのクローラを実行して逮捕された男性、不起訴に
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20100622#1277165981
スラッシュドットJP - 図書館Webサイトへのクローラを実行して逮捕された男性、不起訴に
http://slashdot.jp/security/10/06/21/118216.shtml
最速転職研究会 - 法と技術とクローラと私
http://d.hatena.ne.jp/mala/20100707/1278514965