わたしのお父さん 〜ジャンニ・スキッキ〜

オペラに興味のない人でも一度はCMなどで耳にしたことのある「わたしのお父さん」
「ジャンニ・スキッキ」のラウレッタの歌です。
歌詞はこんな感じ↓

おお、私の大好きなお父さん
私、とってもあの方が好きなの
これから二人でポルタ・ロッサへ
指輪を買いに行かせてください

ええ、ええ、どうしても行きますわ
もし、おゆるしがなかったら
私たち、ヴェッキオ橋へ行き
アルノ河に身を投げる決心です

本当に心から愛しているのよ!
ああ、命をかけて
だから、お父さん、どうか、お願い!

何とも美しい歌ですが、「ジャンニ・スキッキ」を見たことある人は意外と少ないようです。
1幕しかない短いオペラだからか、それとも内容がアレだから…?

この曲だけを知っている人ならどんな美しい悲恋物!?と期待するでしょうが

ぜんぜん違います!
というわけで、今日はこのジャンニ・スキッキの物語の紹介です。

ある大金持ちが亡くなり、その遺産がどうなるかで親戚中が集まって遺言探しをします。
そしてついにリヌッチョという青年がそれを見つけます。
リヌッチョはラウレッタの恋人。
「ラウレッタとの結婚を許してくれるなら遺言を渡してもいいけど」
とジャンニ・スキッキに提案。
で、遺言の中身はというと「遺産は全部修道院へ」。

えぇえ〜!

がっかりするリヌッチョ。
そこでラウレッタが何とかできないかと父であるジャンニ・スキッキに相談します。
ここで歌われるのがこのアリア「わたしのお父さん」。
ラウレッタの何ともずるがしこい顔が印象的です。

そこで三人は共謀してこの金持ちを死んでないことにして(え?)
遺言を言うといって代わりにジャンニ・スキッキにしゃべらせます。(えぇ〜!?)

最後はまんまと遺産をせしめて幸せに浸るリヌッチョとラウレッタでめでたし、めでたし。


機会があったらぜひご覧ください。