牧口常三郎に対してどのようなことをしたのか明らかになっていないですが、
特高警察は気を失うくらい暴力を振るったみたいです。


最近出た評伝で知ったのですが、特高の尋問に牧口常三郎は次のように答えたそうです。

創価教育学会其の物は前に申上た通り日蓮正宗の信仰に私の価値創造論を採入れた処の立派な一個の在家的信仰団体であります。
 所謂宗教団体法に云う処の宗教団体ではありませんし、又宗教結社の届出も致して居りません。
 学会は飽迄も日蓮正宗の信仰を私の価値論と結び付ける処に特異性があるのであります。」(牧口全集・第十巻、一八八頁)

僕は創価学会は牧口先生に戻る必要があるのかなと思いました。


ここも面白いです。
「私は正式の僧籍を持つ事は嫌ひであります。僧籍を得て寺を所有することになれば、従って日蓮正宗の純教義的な形に嵌った行動しか出来ません。私の価値創造論をお寺に於て宣伝説教する訳には参りませんので、私は矢張り在家の形で日蓮正宗の信仰理念に価値論を採入れた処に私の価値がある訳で、此処に創価教育学会の特異性があるのであります。(牧口全集・第十巻、一八八頁)

創価学会は牧口先生の価値論が出発点にあります。まずそれと向き合い理解するべきですし(こことの関連から戸田先生や池田先生の考え方もよりよく理解できるように思います)、足りないところがあれば補うなどして次に進むといいではないかなと僕は思いました。



現実の問題に対してと云うことでも牧口先生の価値論が思想的にも実践的にも深く関わっているように思います。

評伝 牧口常三郎: 創価教育の源流 第一部

評伝 牧口常三郎: 創価教育の源流 第一部

この本、あまりに素晴らしくて、心を撃ち抜かれました。
これまでよりも牧口先生を細かくイメージでき、知ることができました。