読書 いま、公明党が考えていること

学ばないと、深いレベルのいいところと悪いところは見えてこないわけだけど。。。
この本は、学会系の出版社から出ていて、自分たちのいいところばかり書くのは納得だけど、自分たちを棚に上げて、他の政党を下げるのはやめた方がいいと思った。しかし、よく考えたら、全ての政党が自分たちのことを棚に上げて、他の政党を下げているのだった。


日本共産党がずっと攻撃してきたのに、ころっと仲良くなろうと変わった、だから日本共産党を信頼できないと言うエピソードが出てくる。これは昔のJRかなんか労働組合に対してのこと。公明党にしても創価学会にしても自民党やメディアに有る事無い事、めちゃくちゃに攻撃されていて、応戦していたわけです。それで今の自民党と連携です。どの政党もリアリズムで似たようなことをやっているのです。


残念ながら、おそらく当選も考えて選ぶよりはイメージで決まってしまうところが大きいのが現実なのだろう。だから、自分たちを棚に上げて、他の政党を下げると、わかる人にはイメージが悪くなるし、もっとわかる人には当たり前のように映るのかもしれない。よく考えない人は、言われままに鵜呑みをするので、そのまま非難されたままにその政党のイメージが下がる。勝つためには、自分を棚に上げて、他の政党を下げると言うことは必要なのかもしれない、残念ながら、今の状況。




ソ連共産党が最も高く評価していたのが、日本の政党の中で公明党だったと佐藤さんは指摘しています。こう言う外交官レベルの見聞きした情報は面白いと思う。ソ連が崩壊してから秘密文書が読めるようになって、明らかになかったことがたくさんあるらしい。



公明党は、自民党のブレーキ役にもなっているし、力強いアクセル役になっている。これが正しい認識を表すものだと思う(この本は公明党の主張通り、公明党自民党のブレーキ役になっていることを主張している)。公明党は、よい意味でも悪い意味でも自民党に影響を与えている。
公明党に疑念を持つ人の中には、まだ支持者は公明党がブレーキ役になっていると信じているのかと考える人や公明党はブレーキ役に全くなっていないと言う認識の人がたくさんいるけれど、それは間違いだと思う。自民党に影響を与える中で、ブレーキ役にも、一緒に政権を運営すると言う意味で力強いアクセル役にもなっていると言うのが事実だと思う。それらの内実を認識し、どう評価するのか。