テックス・マシーン 恥部を剥ぐ

2010-03-21 ボブ・ディラン Zepp Tokyo公演 初日

Tex-Machine2010-03-21

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★ BOB DYLAN / 2010-03-21


さて、やーーーーーっと本番です。


しかし、最初に感想を書いておくと、ボブ・ディランは最高!ライヴは最悪!でした。


というのも、今日の僕の立ち位置がオール・スタンディングでBブロックの400番台という所だったのです。Aブロックだけで1700人位居るんですよ。更にその後ろですから、相当後方の位置という事になります。それでも、ステージが見えれば良いのですが、僕の前に居た長身の男の所為で視界が遮られ(背の低い女性の方も大勢いらっしゃるので、長身の方のおかげで見え辛いというのは僕だけではないですし、そういう事が有り得るという事は承知の上でございます)、性質の悪い事にその男が後ろの観客の事を考えずに、リズムに合わせて思いっきり頭を振ったりしているので、非常にステージが見え難かったのです。最初の2曲位は、ほとんどその男の頭しか見えず、ディランはチラチラッとしか見えませんでした。非常に居心地が悪く腹立たしい中で鑑賞したステージ感想を短く書いて置きます。


セットリストリンク先を参照してください。


ディランライヴとは思えない様なBGMが長々と聴かされた後、場内が暗くなりお馴染みのMCが聴こえます。僕にとっては、3年半ぶりのこのひと時。興奮は最高潮です。オープニング1.ディランオルガンがよく聴こえます。「おー!ブート音源とおんなじだ!」これが第一印象。普通は逆なんですけど、ライヴ音源を聴きまくっているとこういう耳になってしまいます。僕とチャーリー・セクストンは初めましてです。妙に決めのポーズや動きがいちいち大きいです。そして、ディランは中央へ歩きストラトギターを持ちました。そして始まった2.さすがに主役なので一番ギターの音が大きいのですが、思っていたよりも歪んでいたというか、ぶっとい音色を出していましたね。この曲の間は、ステージは全然見えない上に真後ろの連中が一緒に唄う声の所為で、楽しい思い出は無いですね。キーボードに戻るのかと思いきや、まだギターを持ったままで3.突入。2曲連続ギターを弾くのは、ちょっとラッキーな思いがしました。でも、色んな事に気をとられていた所為か、演奏記憶曖昧ですねえ。キーボードに戻り始まった4.では、ハーモニカ演奏。普段、隠密録音で聴くこの曲はかなりかったるいのですが、生で観聴きすると全くそんなことは無く、特に今日ステージ中央で手を広げたり、遠くへ指を差したりとしたアクションが非常にカッコ良くて、完全にディラン世界に引き込まれてしまいました。もう、この辺まで来ると、ほかの日の公演を観ていなくても「今日演奏は素晴らしい!」と確信してしまいました。


5.今日ハイライトの一つです。これも、2001年からずーっと途切れなくセットリストに居座る飽き飽きナンバーなのですが、今日演奏は凄かった。ディランは思いっきりリズムに体を合わせて、ノリノリで楽しそうにキーボードを弾きながら唄い、そのノリがバンド演奏にも伝わり、そしてこちらの客席へも広がってくるのです。腰を動かし、手を広げ、指をビシッと観客席へと差す身振りが非常に効果的な演出となり、視覚的にも最高な光景として興奮の坩堝へと引き込まれました。そして、問題の6.です。マニアには大歓迎で迎えられた久しぶりのこの曲ですが、アレンジ自体はそれほど凝っている訳でもなく、ドラムから始まるイントロがカッコイイかな?ってな感じです。しかし、ディランの唄はやっぱり良かったですね。で、混沌とした間奏の中でも、ディランキーボードソロはしっかりと決められていた様で、そのソロが非常に面白いエレクトーン系の音色を使い単音でピロピロピロ〜と、まるで宇宙人と交信しているかの様な不思議メロディを「聴き所」として用意されているのです。ディランの頭の中は相変わらずカオスに満ちていることを再認識いたしました。7.は…あれ!?間違えました。さっきのノリノリだった5.は、この7曲目の感想です。記憶がぐちゃぐちゃになってしまいました。スイマセン。そう、この曲でのディランは凄かったんですよ。8.でもハーモニカ。あー、なんかもうあんまり覚えてないなあ。ディランは曲が終わると、真後ろにある台の上に電気スタンドに照らされたセットリストを見て、ハーモニカを選んだりステージ真ん中に行くのかなどを確認している様でした。


新しいアレンジに生まれ変わった9.は僕のお気に入り。ここでも、ステージ真ん中で振り付けをビシビシ決めながら唄っています。ハーモニカの音は非常に太く、そして音色も素晴らしかったですね。プレイ自体も気まぐれな吹き方ではなく、かなり構築されたしっかりとしたフレーズで、ハーモニカプレイヤーらしい演奏でした。そしてそして始まった10.は一番の驚き。イントロではいまいち判断出来ず、途中から判った途端みんな大騒ぎでした。一応、去年は3回演奏されましたが、まさかここで出てくるとは思いもしませんでした。これには感動!でも、唄が入る所をちゃんと合図していないので、中途半端イントロ演奏になってしまったのが残念…でもないか、いつもの事だし。定番の11.も、やはり生演奏では全然面白みが違います。チャーリーディランドニー・ヘロンが顔を見合わせながらのソロ合戦は、まさにロックの刺激がほとばしりました。12.も意外な名演で魅了されました。ステージ中央で、ハーモニカを吹きながらのヴォーカルですが、手振り身振りはもちろんの事、なんとハンド・マイクステージ上を歩きながら唄うのです。あー、ディランフランク・シナトラになりたいのか!?しかし、このエンターテイナー振りが、もう70歳に手が届こうという年齢の重厚感もあり、非常に様になっているのです。これまた今日ハイライト13.もあんまり詳しく覚えていないなあ。ちなみに、ステージ左端に立っているステュ・キンボールは、最後まで僕の視界にはほとんど入っていませんでした。ラスト14.ステージ中央でハーモニカ威圧感のある凄まじい演奏に、ディランの緊迫感満点のヴォーカルはドキドキもんでした。かなり力を込めて、最後の最後まで息を吹き込むハーモニカ演奏は、今までのディランにはあまり見られなかったものかも。


意外に短く感じたアンコールブレイクの後は、お待ち兼ねの15.…ですが、ここから先も全然ステージの様子が伺えず、イライラが先に立ってしまいました。ほとんど見えないんだもんねー。チクショウ!この曲のイントロも可笑しかった。唄の入るタイミングで、普通は「1.2.3.4.」の次の「1」で入る所を「1.2.」の次の「3.」で入るという神業を披露。面白すぎるよディラン!やっと聴けた新作からの16.ラスト17.も、人の頭しか覚えていませんね。トニー・ガーニエが、リッケンバッカーベースを弾いていたのは覚えています。最後の整列のシーンでは、ディランの顔は全く見えず。


まとめ。


途中ディランが屈伸をしていました。流石のディランでも膝の痛みには勝てないか?誰か「皇潤」をプレゼントしてやれ!チャーリーがとにかく真ん中に出てきて、準主役ばりにアクションを決め目立ちまくり。ディランと向かい合う事多数。“ハーピストボブ・ディランの魅力が大爆発。そして、唄いながらポーズを決めまくるディランの「キザっぷり」が最大の見所。


ディランは最高。自分は最悪。明後日のショウに期待だ!

mouchottomattemouchottomatte 2010/03/22 03:12 はじめまして。
もしかすると、その男は黒いジャケットに緑のシャツを着ていませんでしたか?
自分もその男がちらちらと視界に入ってライブに集中できませんでした…。

SungreenSungreen 2010/03/22 09:15 スタンディングのライヴは難しいですね。
自分も名古屋2日目は前が壁になって全く見えなかったです。3列目くらいだったんですけどね。こんな前なのに見えないなんて悲しすぎると思ったもんです。
掲示板とかにはあまり書いてないですが嫌な思いしてる方も多いんだろうなって思います。
多分区切りの柵の先頭にもたれてみるのが一番ベストと思いますよ。

続き楽しんでくださいね。

わとそんわとそん 2010/03/22 10:22 ゼップ東京は大きいんですね。
大阪ではAやBのブロック分けはなかったので整理番号はあまり関係なかったです。その点は会場が小さくてよかったです。
でも、いーなータンブリンマン。

Tex-MachineTex-Machine 2010/03/23 09:45 みなさん、コメントありがとうございます。
mouchottomatte様
本来ならば、特定の人物に対して攻撃するのはルール違反だとは思いますが、今回のその男は「見え辛いので頭を揺らすのは遠慮してもらえますか?」とお願いしたのに、全く無視しやがったどぐされ野郎なので書きました。しかし、mouchottomatteさんの仰るその人物とは違うようです。そういう人はたくさんいるんですね。
Sungreen様
3列目でも駄目でしたか。前の方だからといって必ずしも良い事ばかりではないんですね。
わとそん様
ゼップは大きい上に思いっきりキャパぎりぎりまで詰め込んでいるという感じでした。タンブリンマンには本当にびっくりでした。今後もサプライズがあるかもしれませんね。