テックス・マシーン 恥部を剥ぐ

2010-03-26 ボブ・ディラン Zepp Tokyo公演 五日目

Tex-Machine2010-03-26

[][]


★ BOB DYLAN / 2010-03-26


最前列ど真ん中でボブ・ディランを観ました!!


ああ、もうこれ以上の幸せは無い。夢にまで見たディランを超至近距離で!もう、細かいことはどうでも良いよね…。そういう訳にもいかないので、ちょっとだけ書きます。


今日の整理番号は100番台の前半。しかし、自分の前には100人以上が居る訳で、やはり最前列は夢なのか?と諦めていた所、入場してみると意外とみんながっついて前に行かない。ホールに入ると最前列はがら空き。阿呆みたいに駆け出して最前列の柵につかまりました。そして、待つ事1時間余り。お馴染みの音楽ナレーションが鳴り響き、バンドメンバーが登場。ディラン今日は少々遅れて登場。う〜ん、近い!近い!スゲー!スゲー!僕は大興奮です。


セットリスト

1. Leopard-Skin Pill-Box Hat

ディランは黄緑色のシャツに黒いジャケット、薄いグレーのラインが入ったズボン。間近で見ると完全に爺ちゃんです。喉の下はたるんで腹はポコッと出ています。バンド全体の音がバランスよく聴こえます。それでもステュ・キンボールギターが一番大きいですね。非常にタイトブルースナンバースタート。なかなか良い感じです。

2. Lay, Lady, Lay

ハーモニカを持ってステージ中央に。うーん、近い!やっぱり肌が白いんですねえ。そして、瞳の色が青いのが判る!演奏はなかなか良いです。

3. Just Like Tom Thumb's Blues

60年代3連発です。明るくカントリー風な印象を受けるアレンジが清々しいです。ディランは余り低い声ではなく、結構声を張って唄っておりなかなか調子が良さそう。ハーモニカヴォーカルマイクで生ハープ。これはナイスパフォーマンス

4. Every Grain Of Sand

来たー!これも聴きたかった!良い曲ですねやっぱり。

5. Summer Days

今日ディランは確実に御機嫌です。振り付けやポーズ笑顔と舌をぺろっと出す仕草は減りましたが、かなりキーボードを弾くのを楽しんでいます。かなり楽しいのか、途中でサッカーリフティングをする様に足を上げる場面が!

6. Sugar Baby

これは東京では2回目ですね。ハーモニカを吹きながらも、ドラムジョージリセーリに細かく指示している様です。みんな、演奏に集中しまとまりは抜群です。

7. Tweedle Dee & Tweedle Dum

2001年の『Love and Theft』から2曲続きます。今日リセーリと顔を見合わせて、キーボードドラムの決めを合わせるジャムを楽しんでいます。

8. Make You Feel My Love

今日はあきらめていたギターをやっと手に取ります。始まったのは僕の大好きなこの曲。曲が始まっていきなり弾き始めるギターが思いっきり調子っぱずれ。最後まで唄/ギターパフォーマンスグダグダ。これ程の崩れっぷりも最高にディランらしい。ラストではチャーリー・セクストンツインリードになるも、アンサンブルも糞も無いギター・バトルなのが最高!

9. Honest With Me

今日ハイライトの一つ。何故かディランは超御機嫌で、またもや途中で「フハハハ!」と笑い出す始末。バンドのまとまりはやはり凄まじく、特にドラムは昨日よりもハードでカッコイイ!

10. Po' Boy

またまたLove and Theft』から2曲連続。同アルバムからは4曲も登場した事になります。シャッフルじゃない新アレンジのこの曲を生で聴くのは初めて。ドニー・へロンスティールギターがよく聴こえます。

11. Highway 61 Revisited

いつも以上にかなりブチ切れた演奏ディランはやっぱり楽しそう。

12. I Feel A Change Comin' On

新曲来ました!今年初登場のこの曲は、新作『Together Through Life』の中で僕が一番好きな曲。新曲でも容赦なくメロディを崩しまくって唄います。

13. Thunder On The Mountain

意外にもこれもハイライトの一つで、キーボードソロにかなり気合を入れソロも長く取りました。

14. Ballad Of A Thin Man

ハンド・マイクで唄うこの曲は、ディナー・ショウではなかったのです。完全に教会のプリーチャーです!マイクを持ち観客に向かって言い聞かせる様にシャウトシャウトシャウト!大げさな振り付けも協会で行われる集会を意識しているのかも。

15. Like A Rolling Stone

問題の曲です。飽くまでここから先は妄想ですが、僕は信じているので思い切って書きます。 3番を唄い始めた時から、ディランは一緒に唄う僕をじっと見てきましたオリジナルメロディとは全く違う崩した唄い方に合わせて唄おうとする僕に「上手く合わせられるか?」と、挑発する様に見て来るのです。何とか合わせようと唄う僕を意識しながら崩して唄っているのです。確かめる術はありませんし「絶対目が合った!」というのは、ファンならみんなが言い出すものですが、最前列の僕は確実に自分を見て唄っていると感じました。どうだコレ!?

16. Jolene

リセーリは非常に楽しそうで、ディランとのやり取りを物凄く楽しんでいる様です。ディランの指示は一瞬なので、みんな楽しみながらも常にディランの目つきや指に神経を集中しています。この曲が終わり、いつもならその流れですぐにキーボードを弾きながらメンバー紹介に入りますが、今日は様子が違います。しばらく間がありメンバー紹介。直後に始まるはずの「All Along The Watchtower」が始まらない。ディランアンプの後ろに行き、戻ってきてからハーモニカを持ちました。まさか?????????

17. Blowin' In The Wind

そう、しばらくセットリストから外れていた「風に吹かれて」です!!これには、僕も大興奮&大感激!!!まさかコレが聴けるとは思ってもいませんでした。不覚にもグッと熱いものがこみ上げてきました。ついでに、何故か吐き気までこみ上げてきました。もう、こういうセットリストの変更があるという事は、ディランが御機嫌の証拠でしょう。まさに、これこそが今夜最大のハイライトでした!


まとめ


今日ステージ中央でハーモニカという曲が少なかった様な気がしましたが、その分キーボードに集中し弾きまくる場面が多かったです。観客に見せる笑顔や振り付け、ポーズなどは減りましたが決して不調という意味ではなく、完全に演奏に集中しているのが判りました。曲はディランの指示が無くても、トニー・ガーニエリセーリのカウント自動的に始まりますが、某曲の前ではディランハーモニカを持ってステージ中央に行く準備が出来ている様に見せ、立ち止まって「まだだよ〜」とふざけて見せる場面が暗闇の中で繰り広げられていました。同じく、仲良しのドニーとの曲間のふざけ合いや笑い合いがよく聞こえました。ラストの整列の場面では、お辞儀は無かったもののディランマイクスタンドを持ち何か話すのか!?と思わせておいて、くるっと振り返り子分たちに向かって「帰るぞ」と目で指示し去って行きました。うーん、ズッコケるねやっぱり。


これ以上のディラン体験は今後本当に本当に無いだろうと思います。ライヴハウス最前列ど真ん中。最高の夜でした!