「島田紳助のやさしい気持ちになれる黒島の旅」

 紳助が、安めぐみ西川史子野々村真、高原兄を連れて、石垣島の自分の店から黒島へ行き、ゆったり過ごすだけの番組。何で黒島かと言うと、紳助がよく行っていて、既に友人関係にある島だから。下世話な言い方をすると、「謹慎中に過ごしていた島」。

 内容の方は、タイトルから想像できるそのまんまな感じで、綺麗な映像と良い雰囲気の人達に囲まれて……という具合に綺麗な番組だったんですが(いつもなら「ケッ」って思って終わりな場面も、うっかりこっちも泣きそうになるぐらいの)、個人的に気になったのは紳助の風貌。

 紳助は全くテレビ仕様じゃない格好(「松紳」よりももっとラフ)だったのですが、その所為で凄かったのが白髪。紳助の頭に結構な数まばらにあって、「あぁ……そう言えばこの人もう 50 なんだよな……」と軽いショックを受けました。

 こういうの観ると、テレビ観てるだけの人間の勝手な意見として、「そういう場所を見つけるのは、あと 10 年待っても良かったんじゃないかなぁ……」等と思ってしまいます。まだまだ一線で戦える紳助が、白髪交じりの頭で島の人と談笑してる姿は、なんとなくテレビタレントから片足降りてしまったようで、なんか無性に寂しい画でした。

 まぁ、「ヘキサゴン」だとか「法律相談所」とか観ればいつもの紳助は観られるわけですけど、それでも……う〜ん。「島田紳助」じゃなくて「長谷川公彦」としたら、きっと必要なんでしょうけどね。難しいとこであります。松本人志も、こういうの考えてんのかなぁ……。

 そう言う意味で、南の島に行こうが地球の裏側に行こうが常に命を削るように生活するもうひとりの半世紀ちゃんは、改めて人間じゃねぇなと思う次第です(←酷い)。

 あとどうでもいいこととして、安めぐみの好感度上がりまくり。糞尿と埃まみれの牛牧場の作業も笑顔でやり、誰かが泣けば真っ先に慰めてやり、と全編、番組中の紳助の言葉を借りるところの「安はええ奴やで」状態でした。