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Abe research group at Tokyo Tech

 このブログの目的は、阿部研究室の学生の様子と雰囲気を知っていただくともに、各学生の報告書やブログを読んでいただくことで、学生の人物像を紹介することです。

阿部研究室の研究のキーワード:環境情報・政策・マネジメント、応用経済学、国際協力

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2012-10-02

[] メルボルン滞在記録(市内観光) 10:54

皆様、M2の石尾です。

今回はメルボルン市内の名所などについてご紹介します。

まずは、メルボルン全域を把握するために、南半球最高のビルとして名高いエウレカタワー展望台へ向かいます。20ドル弱で景色が眺め放題です。高いビルは皆銀行のビルですね。

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続いて、市内を歩き回ります。至る所にカフェがあります。100年以上の歴史を持つアーケード、迷います。そして、ビルの地下に本屋を見つけました。本屋の片隅にもカフェがあります。一体メルボルン市内に何件くらいカフェがあるのでしょうか。

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そのまま、メルボルン大学方面へ歩きます。途中RMIT大学のキャンパスを通ります。RMIT大学キャンパスのすぐ隣には、メルボルン観光の目玉、旧メルボルン監獄があります。ここは、オーストラリア版鼠小僧、ネッド・ケリーが囚われていたことで有名で、かつての様子をリアルな蝋人形デスマスク、資料、ガイドからの説明で知ることができます。

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メルボルン監獄を出て、メルボルン大学方面に道なりに進むと、イタリア人街、そこからさらに東へ向かうと、カールトンに出ます。ここには、世界遺産であるカールトンガーデン、王立展示場があります。

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展示場の向かいには博物館があり、私が訪ねたときにはメソポタミア展が開催されていました。また、常設展では、恐竜骨格標本や動物のはく製などを見ることができます。

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市街地から自動車で3時間ほど進むと、オーストラリアの大自然を満喫することができます。特にグレートオーシャンロードは有名です。美しいビーチや延々と続く崖を眺めることができます。

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他にもいろいろな所を観る機会に恵まれましたが、カールトンガーデンが特に気に入っています。ベンチに座り、朝から晩まで景色を眺めたり瞑想に耽ったりという最高に贅沢で穏やかな時間を過ごすことができます。

2012-09-30

[] メルボルン滞在記録(国境なき技師団:Engineers Without Borders) 08:57

皆様、石尾です。

今回は、Engineers Without Borders(EWB:国境なき技師団)についてご紹介します。

私は、現在東工大公認サークルの一つ、Int Development Academy Tokyo-Tech(IDA, IDAcademy)にて、技術開発を通じ、コミュニティ開発、公益資するような活動を頑張っています。

今回ご紹介するEWBは、我々IDAに先立って(EWB:2001〜, IDA:2008〜)、同じような活動を高いレベルで実施している団体として有名で、世界中に支部を持っています。私がお世話になっているメルボルン大学にもその支部があるようなので、彼らの経験から学び、さらに協力関係まで築くことができれば最高なので、活動に参加するべくアポイントを取ることにしました。


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EWBメルボルン大学支部では毎週火曜の昼休みにミーティングが開かれ、仲間の近況やイベント企画、プロジェクトの進捗状況についての報告が行われます。丁度私が訪ねた時期は、代替わりの時期で、実際の「活動」というよりは、今後の計画などを立てる「話し合い」中心の活動が行われていました。メルボルン大支部には潜在的には100名のメンバーがいますが、中心的・積極的に活動しているメンバーは20名弱とのこと。活動資金集めのために、寄付を受けに行ったり(アメリカほどではないが、オーストラリアには寄付文化が根付いている)、学内でバーベキューパーティを開いたりしていました。

現在進行中のプロジェクトは、「Spokes in the Wheel」「High School Outreach」「Smarter Living Initiative」の3つです。「Spokes in the Wheel」では、自転車リユースリサイクル難民への提供(もちろんメンテナンスの方法や乗り方等についても)、「High School Outreach」では高校生向けのものつくりワークショップの開催、「Smarter Living Initiative」では各種CO2削減手段・技術の実生活導入と評価を行っています。

私も日本での活動を紹介する機会を得ましたが、反応は上々でした。特に昨年作成した、足踏み式扇風機の受けは良く、「ものつくりワークショップで使用したいので、作り方を知りたい」と熱いメッセージを頂きました。


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また、ビクトリア大学やモナシュ大学などビクトリア州内の他大学のEWBメンバーと知り合うことができました。殆どのビクトリア州内の大学にはEWBの支部がありますが、それをまとめ上げるのがEWBビクトリア支部(NPO)です。元エンジニアの方々が中心に活動を行っています。幸運なことに、EWBオフィスにて不定期に開催されるEWBビクトリア全体ミーティングに参加・活動のプレゼンテーションを行う機会を得ることができたのです。

近いうちにEWB大学生メンバーの何人かと太平洋諸島における活動について考えること、足踏み式扇風機を用いたワークショップオーストラリアで開催すること、これから情報を共有していくことを約束しました。私たちIDAにとっても、他団体と連合を組み国際チームで新プロジェクトに取り組む良い機会です。これからも彼らとの交流を深めていきたいと考えています。

[] メルボルン滞在報告記録(メルボルン大学: the department of infrastructure engineering) 07:55

M2の石尾です。

早いもので、後数時間でメルボルンを発ちます。金曜、土曜とお世話になった方々への挨拶を済ませ、今朝は早起きし、部屋の片づけと掃除を行い、ひと段落したところでこの記事を書いております。

今回の滞在の一番の目的は、メルボルン大学にて研究活動を行うというものでした。従って、必然的に研究室で過ごす時間、研究室にいるメンバーと関わる時間が最も長くなります。この記事では、お世話になった方々とメルボルン大学の様子をご紹介します。


こちらでの研究内容は、東工大でのものと変わりません。滞在中にいくつかのプログラムを完成させることを目標に頑張っておりました。これを指導してくださるのが、Lu Aye先生です。

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毎週火曜の朝に、二人でミーティングを行い、進捗状況の確認と、内容に関する議論、今後の方向(次週までの計画)を立てます。「これをしろ」と言う方ではなく、「では、次に何をすべきだと思う?」と、どこを改善すべきで、それをどうすべきかについて先ず私自身に考えさせ、それを踏まえて意見をくださる先生でした。とても寡黙な方です。


そして、事務長のPaulineさんと研究室の仲間たちです。

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Paulineさんには最初から最後までお世話になりました。学生証の発行や研究室の鍵、メールやパソコンの設定、食事処の情報等様々です。ひたすらにエネルギッシュで、新しい環境に戸惑っていた私の背中をドンと押してくれた方です。Paulineさんのお蔭で何とかやれたのではないかと思っています。

今回お世話になったInfrastructure engineering専攻には、東工大のように、同じ指導教官のお世話になる学生が集まる「研究室」というものが存在しません。同じ専攻・学科に所属する学生が皆同じ大部屋に入っています。私は「博士課程部屋」に入ることとなりましたが、周りのほぼ全員が、企業から派遣されて来た方、一度就職してから来た方という方々でした。また、前の記事では「3割がイラン出身」と書きましたが、正しくは8割がイラン出身者でした。

彼らは皆非常に熱心で、朝の7時〜8時ころから夜の8時〜9時ころまで研究を行っています。(大学では、健康障害発生回避のため、7時以前の活動と19時以降の活動は推奨されておらず、指導教官への書類申請が必要なのですが、だれもそれは行っていないようでした。*メルボルン大学では、全学生に対し、椅子の調整の仕方や、避難経路、パソコン角度の設定方法、重い物の持ち上げ方等、安全・健康管理のための指導が行われています。必ず一度はレクチャーを受けなければなりません)

中でも隣の席のモーセンは、奥さんと共に研究しており、まさに朝から晩まで何百、何千行というMATLABコードと格闘していました。相当な使い手なので、エラーがでたときは良く相談に乗ってもらいました。また奥さんがケーキを作ってきてくれるので、それも楽しみにしておりました。


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専攻での新たな試みとして、9月からティータイムミーティングがスタートしました。専攻の全学生と先生が集まり、お菓子を食べながら交流するのです。そして、このミーティングではその月に論文が採用された学生が表彰され、図書カードが授与されます。今月は3名の博士課程の学生が表彰されました。その様子を見て、皆やる気が出たようです。



メルボルンが最も美しく輝く時間帯は午前11時から12時頃だと思います。この時期は毎日のように雨が降り、基本的に空はどんよりしているのですが、なぜかこの時間帯は必ずと言ってよいほど空が晴れ渡ります。雨で洗われた空気と早朝には感じられない強い日差しの組み合わせがたまりません。

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先の記事で、「メルボルン大学キャンパスの広さは東工大と同じくらい」と述べましたが、そんなことは有りませんでした。何平米かはわかりませんが、メルボルン大学の方がずっと広かったです。公園を挟んでまた向こう側に敷地が合ったり、門を出たにも関わらず、まだそこは大学の敷地内であったり、陸上トラックの外にラグビー場があったりと、学内をうろつくには自転車が必要なくらいです。写真はメルボルン市街地で利用可能なレンタサイクルです。クレジットカードを持っていれば誰でも借りることができますが、自転車に載る場合はヘルメットを着用することが義務付けられています。

また、学内にはレストラン・フードコートなどの他にカフェ(喫茶店が)いくつも存在します。正確には分かりませんが10箇所程度でしょうか。私自身、日本にいたころは、カフェというと何となく入り辛い感があったのですが、メルボルンではあまりに色々なところにあり、色々な人が入るところを目にしたためか大分免疫がついたように思います。香川うどん屋に入るようなものです。写真は拳大ほどもある生チョコの固まりとチョコレートアイス、カプチーノです。甘すぎて舌が溶けるかと思いました。

2012-08-25

[] メルボルン滞在記録(メルボルン大学:The University of Melbourne編) 19:46

皆様、いかがお過ごしでしょうか?M2の石尾です。私は元気です。

こちらに来てからそろそろひと月になろうとしています。随分慣れてきたように思います、というよりも、日本での暮らしとほとんど変わりはありません。今が冬であること、東京よりも穏やかであること、至る所ににカフェがあることくらいが違いでしょうか。

朝起き、大学へ行き、勉強をし、帰宅、寮のメンバーと夕食を食べ、その後リビングで映画を見(私は、毎日という訳ではありませんが、毎日必ず誰かが夜中まで映画を見ています)、眠る。休日は出かけるといった具合です。

食事は自炊と外食が3:7くらいです。やはりオーストラリアということもあり、パン食が多いです。無数にあるカフェでは皆サンドウィッチとコーヒーを食べています。コーヒーは、カプチーノを注文する人が多いように見受けられます。頻繁に飲みます。私の寮の最寄駅であるElsternwick駅傍の喫茶店では毎朝早くからコーヒー豆を炒っており、うまそうな匂いが寮を出て電車に乗るまでずっと鼻に届きます。こちらのパンの多くはライ麦製なのか(正確にはわかりませんが)、日本の食パンのように真っ白なパンにはめったに出会いません。

しかし、パン食が続くのは私にとっては辛く(ぱさぱさしない暖かい炭水化物を食べたいのです)、カフェよりも、中華料理屋、日本料理屋、韓国料理屋、カレー屋、スパゲッティ屋に行ったり、自分で何かを作ることの方が多いです。メルボルンの街にはアジア系の人が多く(大学でも半分くらいはアジア系です)、中華料理屋などは簡単に見つかります。大学にも食事をとれる場所が10か所ほどあるのですが、それらのうち少なくとも半分の場所で(学食はフードコートのような形態になっています)パン以外の物を食べることができます。

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寮では殆ど毎日誰かが皆のために夕食を作っています。パイやピラフチャーハンなど、皆の出身国の特徴を持つメニューが出ます。この間はなんと巻きずしが出ました。アボカド、サーモン、マグロやキュウリを巻いています。驚いたのは、「本気か?」と言うほど皆ワサビに弱いことです。顔が真っ赤、涙目になります。

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また、オージービーフを試しました。かなり安いです。私の手のひらより少し大きいくらいのステーキ肉3枚で10ドルしません。来たばかりの時はこればかり食べていました。慢性的に顎が痛むようになったので、今は控えていますが、うまく焼かないと恐ろしく固くなります。

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食べ物の話ばかりになってしまいましたが、大学についてもご紹介したいと思います。

今私がお世話になっていのは、the department of infrastructure engineeringのLu Aye先生です(後日写真などで紹介できればと思います)。毎週火曜日に個別のゼミがあり、そこで研究の進捗状況の確認、ディスカッションなどを行います。指導を受ける研究中の修士学生は研究室を与えられ、そこで研究を行いますが、横のつながりは余り無く、全体ゼミもありません。各学生が個別に研究或いはプロジェクとを行い、適宜指導教官からの指導を受ける、という仕組みです。

私の今いる部屋にはイランからの学生が多く、約3割を占めます。インフラ系と一口に言っても色々で、Remote SensingやらLiDAR やらSSECやら、見慣れないキーワードが並びます。しかし、基本的に使うツールは統計学的なものが多いうえ、MATLABを使っている人が多いので、テーマは異なるものの気軽に話し合ったり、アドバイスを貰ったりすることができます。隣人達については後日ご紹介できればと思います。

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2012-08-15

[]メルボルン滞在記録(朝編) 12:30

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

すっかり遅くなってしまいましたが、メルボルンよりM2の石尾が現在の生活についてご報告いたします。

まず、この記事では【起床】→【研究室】までについて書きたいと思います。

私は、工学系独自の交換留学プログラムの一つである、AOTULEを利用してメルボルンに来ております。8月5日から9月30日までの約2カ月間のプログラムで、AOTULE提携校の一つである、メルボルン大学にて現地の指導教官のもと、研究を進めるのです。

成田からシンガポールまで約6〜7時間、シンガポールからメルボルンまで約8時間の飛行です。到着時間は現地時間の午前6時20分、南半球メルボルンは冬で、到着時、東京の夏とシンガポールの暑さを引きずっていた私は凍えました。空港から、宿泊先のAustralia Student Accommodation(以下、寮と表現します)に向かいます。ここは学生寮のようなアパートのようなところで、約20人が暮らしています(大学生以外の住人もいます)。

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到着後早速メルボルン大学へ向かいます。寮はメルボルン市街地から少し離れた街、Elsternwickにあり、寮からはElsternwick駅から出る電車を利用します。大学へは、そこからFinders Street駅まで向かい、そこからトラム或いは徒歩で向かいます。切符代わりに、mykiというSuicaPasmoのようなカードを購入します。

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電車に約20分間揺られ、市街地へ向かいます。Finders Streetはメインストリートの一つで、賑わっています。ストライドが違うのか、皆歩くのが結構速いです。街の様子については別の機会に詳しく書こうと思いますが、道路のわきには歴史を感じさせる建造物と食べ物屋が多く立ち並んでします。その多くはカフェです。主に、パンとコーヒーを販売しています。たまに、パスタケバブやフィッシュアンドチップスを食べられる店もあります。コーヒーを買って飲みながら歩く人や、パン(サンドイッチ)を歩道わきのテーブルで食べる人が多く見受けられます。

私も朝はよくパンを購入しますが、バケットサンド一つ10$と、意外に値が張ります。良い雰囲気に流されて、毎日「カフェで○○」とやっていれば、どんどん財布が軽くなって行きそうです。

後、驚いたことに、日本食レストランが多いです。から揚げ海苔巻?のような簡単に食べられる料理を提供しております。寿司屋が多いです。定食、うどん、丼、という雰囲気ではなく、海外ならでわのアレンジがされている料理が多いように思います。今度試してみようと考えています。

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Finders Street駅から大体15分間くらい歩くとキャンパスに到着します。未だキャンパスの全エリアを尋ねてみた訳ではないので、正確さに欠けますが、大体大岡山キャンパスと同じくらいか少し狭いくらいの広さではないでしょうか。ここでこれから2カ月間お世話になるのです。

次の記事から、大学のこと、寮のこと、町のことについて書いていきたいと思います。更新をお待ちください。

2012-08-09

[] 5月10日〜11日:北九州ヒアリング 12:27

皆様、M2の石尾@メルボルンです。随分前のことになりますが、今年5月に行った北九州市でのヒアリングについてご報告致します。

5月10日(木)と11日(金)の二日間に渡り、北九州を訪問し、北九州における太陽光発電システムリサイクルと、スマートコミュニティ事業への取組についてヒアリング調査を行いました。

リサイクルに関しては、北九州産業学術推進機構(FAIS)へ「広域対象のPVシステム汎用リサイクル処理手法に関する研究開発」プロジェクトの現状と、日本でのPVリサイクルシステム実現に向けた課題についてのお話を伺い。スマートコミュニティに関しては、NPO法人里山を考える会と稼働目前の地域節電所、北九州市役所を訪問しお話を伺いました。以下に伺った内容について、公表できそうな部分を極めて簡単に列記して参ります。


1. PVシステムリサイクルについて

  • NEDOからの委託事業として、予算約5億円、平成22年から26年までの5年間という時間をかけ、…礇灰好箸つ汎用性のあるリサイクル処理技術の開発(結晶系、薄膜系他のモジュールに対応し、容量200MW分のモジュールが排出される際に1Wあたり5円というコストでリサイクル処理を行える技術)と、広域対象のPVシステム汎用リサイクル処理に必要な社会システムの提案を行うという二つのゴールを掲げて活動を行ってきた。
  • プロジェクトスタートから2年、折り返し地点に入ろうとしている段階であるが、現在のPVシステム(モジュールリサイクル技術については、ある程度の物を開発することができている。今後回収後の処理サイクルを一貫して回すことのできるプラントを建設する計画である。既に土地は購入しており(北九州市内の廃工場)、あとはそれぞれ開発した装置をひとまとめに設置すればよい。
  • 1W分のモジュールリサイクルするコストは5円程度を目指しているが、そのコストはパネルの輸送費に強く依存するため、1か所大きな処理プラントを建設するよりも、20MW程度の中小規模のプラントを分散させた方が効率的なのではないか。
  • リサイクルプラントの普及戦略についてであるが、〇邯柿置の作成(動くことは確認済み)、∋邯柿置を統合したものを建設(リサイクルプラント)、北九州市内にリサイクルセンターを設置、ぐ莖阿悗瞭瑛佑離轡好謄爐瞭各、の手順で普及を行っていくことを計画している。ただし、後述するが、リサイクル、特にPVリサイクルを事業化するということは非常に難しいため楽観はしていない。何か制度設計を行っていく必要があるのではないか。
  • 昨年秋から冬にかけて、EPIA、PV Cycle、Solar World、 Solar Cycleなど、EUにおいてPVリサイクルに携わる機関へのヒアリング調査を行った。PV CycleはEnd of Lifeの定義をしっかりとしていた。欧州におけるEnd of Life PVとは、耐用年数を超えたもの、運送・設置時に壊れたもの、使用中に壊れたものを指す。特徴的な点は、工場スクラップが範囲外にある点である。日本においても検討が必要である。
  • 2011年PV Cycleのボードメンバーの一つであったSolar World社がPV Cycleを脱会した。そして、子会社の一つであるSunicon AGと共に、PVモジュールリサイクルを専門で行うSolar Cycle社を設立した。
  • PV Cycleでは、回収したモジュールリサイクル(ガラス、銀、シリコン)をSunicon AGに委託しており、Sunicon AGは回収した資源を売却し、利益を得ていた。
  • PV Cycleは販売するモジュールの容量に応じた会費をメンバーの会社から回収し、廃PVモジュール回収の仕組みを構築していた。
  • 初代PV Cycle代表でEUにおけるPVリサイクルの火付け役となったワンバッハ氏は、Sunicon AGの社長である。ワンバッハ氏は、PV Cycleの代表を辞し、Solar WorldとしてもPV Cycleを脱会し、新たにSolar Cycleという会社を立ち上げた。Solar CycleではPVメーカなどの会費を集めるということはせず、ビジネスとして、企業ごとに個別に処理契約を結ぶようにしている。現在は、大規模発電所を新規に設置しようとしている企業が多いようで、住宅用というよりは大口の顧客を対象として活動を行っている
  •  リサイクルシステムを確立させる上で満たすべき2つの条件がある。一つは、「それをリサイクルすることが環境にとって良いことである」ということが確実であること。もう一つは、そのリサイクルシステムの経営・運営が赤字にならない、ということである。しかし、リサイクル事業を回収された有価物の販売から得られた利益だけで回すことは非常に難しい。
  •  最もシリコン価格が高騰した2008年時の資源価格で、ギリギリペイしないという水準であるため、本当にPVリサイクルをビジネスとして行っていくことは本当に難しい。欧州や、日本の家電4品目のように、処理しない際ペナルティを設けるなど、製造・販売者に対しリサイクルを行う動機づけを行う必要がある。

2. スマートコミュニティについて

2.1 北九州市スマートコミュニティ事業の概要

■2009年、経済産業省の募集する「日本型スマートグリッドの構築と海外展開」の公募があった。そこで日本全土から20地域が申請を行った。その中の4地域(横浜市豊田市京都府けいはんな学研都市)、北九州市)が選定された。

北九州市は、技術の導入のみならず生活者がそれを使いこなすことも視野にいれた「スマートコミュニティ」という独自の概念のもと、敷地面積120haの八幡東田地区(写真1)において平成22年から26年までの間に38事業を展開する。

f:id:TokyoTechAbeLab:20120809133857j:image:w360(写真1)

■東田地区においては、基幹エネルギーとして天然ガスを利用した火力発電所、東田コジェネ新日鉄子会社)の運用、北九州水素ステーションの設置、PVシステムの大量導入(博物館などに160kW、マンションに170kW)、東田エコクラブ(NPOの集会所)を設置しスマートグリッド導入事業に根差したまちづくりの実施、カーシェアリング・サイクルシェアリング等の環境に優しいモビリティ事業の運営、環境共生マンションの導入などを行っている。これらの活動を通じ、環境で成長する街、共有社会の創造、北九州市内の標準街区に比しCO2排出量を30%減少(将来的には50%)させることを目指している。

■東田地区でのスマートコミュニティ実証実験マスタープランにおいて実施することを義務付けられていることは、|楼茲エネルギー利用を「考え」「参加」する仕組みを構築すること、工場排熱熱など隣接する産業のエネルギーを地域で有効に活用すること、2板蹐鬚呂犬畭人佑併楡澆省エネシステムを導入すること、エネルギーのみならず「まちづくり」としての取り組みを推進すること、コこ阿悗糧信を行うこと、の5点である。

北九州市スマートコミュニティの特徴は、.瀬ぅ淵潺奪プライシングシステムを導入すること(CEMS:地域節電所)、スマートメーターの大量導入を行うこと、I次的に発生するものを有効利用すること(新日鉄工場からの排熱を利用した発電:東田コジェネ)、つ称電流住宅の導入を行うこと、EVの大量導入、非接触EV充電施設の整備を行うこと、市民への環境学習のための環境づくりを行うこと、である。

■中でも特徴的なのが、地域節電所である。地域で生産したエネルギー(特に新エネ)を街区単位で共有化し、エネルギー情報の開示・指令を通じ、住民貢献度の可視化を行う、また、ダイナミックプライシングによる電気料金の節約や、貢献度に基づくエコポイントの進呈など、住民がシステムに参加するインセンティブを設けることも検討している。

■上記の実証実験を通じ、新たなビジネスモデルを創生することも目指している。現在実現が期待されているビジネスには、まちづくり「スマートコミュニティ技術」ビジネス、地域節電所(CEMS)、新しい建築、オフィス・ビルなどのエコデザイン、タウンモビリティ、緑の公共事業、町の環境性能分析・評価コンサルティングアジア標準をつくる、環境ビジネス商社設立アジアエコツアーなどがある。

2.2 里山を考える会

里山を考える会は、東田地区内の施設、東田エコクラブ(写真2)にオフィスを構えるNPO法人である。エコクラブには3つのNPO、2つの会社、2つの協議会と早稲田大学の組織が1つと計7団体のオフィスがあるが、建屋は里山を考える会の所有である。東田地区でのプロジェクトでは「まちづくり」部門を特に担当しており、住民に対してスマートグリッドの仕組みやダイナミックプライシングの仕組みを理解してもらい、プロジェクトへの協力を仰ぐための説明会のコーディネート、地域のエネルギー利用を「考え」「参加」する仕組みを構築するための啓発活動等を担当している。なお、地域節電所のオープニングを5月26日に控えるが、これと同時に開催される、外部へのプロモーション活動も兼ねた「東田まつり」の企画・運営も行っている。

f:id:TokyoTechAbeLab:20120809133856j:image:w360(写真2)

里山を考える会では、東田地区にある新日鉄工場、「工場」というものを現代の「里山」に見立てている。自然環境と異なり「工場」は慈しむものではないかもしれないが、人間社会に対して材料や資源、エネルギーを提供するという機能を有しており、また何らかの被害をもたらす可能性もある。従って里山と同様市民が上手く関わってゆく必要があるという考え方に基づいて活動を行っている。

■東田地区は東電九電には依存していない。既に自立型の電力供給システムを確立している。それが、新日鉄子会社、東田コジェネである。工場の発電所天然ガス利用)から高効率のコジェネレーションシステムを利用し、発電を行う。実際に東田地区で消費する電力の90%以上をこれで賄っている。東田地区の市民には九州電力からではなく、東田コジェネから請求書が来るのだ。本来電気事業法があり、新日鉄工場内の発電機から一般家庭が電力供給を受けることは電気事業法により困難であるが、規制緩和が上手くいったため、東田地区は例外的に供給が可能である。

■東田地区には現在600人程度の人が暮らしている。そのうちの230人は新日鉄独身寮にくらしており、残りは近くのマンション、6世帯がスマートハウス実証家屋で暮らしている。マンションの屋上にはPVシステムが設置されており、マンション共有スペースで消費される電力の供給に利用されている。

2.3 地域節電

里山を考える会のスタッフの方に、地域節電所へと連れて行って頂いた。

■不安定な再生可能エネルギーの大量導入された社会の中で、地域内の家庭やオフィスの電力需要を予測・監視し、また、再生可能エネルギーの発電量を予測・監視(写真3:監視モニター)しながら、コミュニティ設置型の大型蓄電池やダイナミックプライシングにより地域内の電力系統の需給バランスの調整を行う。

f:id:TokyoTechAbeLab:20120809134700j:image:w360(写真3)

■地域節電所では気象状況などから再生可能エネルギー技術から得られる電力量の予測と、東田コジェネからの電力のモニタリング、各家庭での電力需要量の予測、そしてこれらに基づく電力料金の決定を一手に担っている。地域節電所に価格決定の権利がある。

■これまで電気料金は一定料金であったが、これからは「季時別電気料金制」である。例えば昼間や夏場、冬場は電気料金が高くなる。今の所、単純に13時から16時までの3時間の電気料金を高く設定することを考えている。最安値の6円から、5段階で価格を上げていく。最高は1kWhあたり150円という価格である。これは緊急時を想定したもので、不断の生活の中でお目にかかる価格ではない。緊急時の電力節約を考えた際、100円程度では節電効果が無いというアメリカの研究に基づく価格設定であるらしい。今後より複雑になってくるはずである。これは京都大学の先生らが研究している。

■各家庭での電力需要についてずっと見て行けば、ユーザの行動(晴れの日はどれくらい、雨の日はどれくらい電力を消費する等)を予測することができ、より正確な電力需要予測が立てられるようになる。

■しかし、最も骨が折れるのは、住民へ参加を呼び掛けることである。実証試験への参加をお願いし、依田先生の研究に対する理解も呼びかけ、電気使用量という個人情報の取り扱いについても納得してもらわねばならない。市の職員の方々は相当骨を折ったそうである。気持ちよく参加してもらわないとならないのである。

■地域節電所(CEMS)に関連する施設やデバイスは以下の通りである。

スマートメーター:各家庭やオフィスに設置される次世代型の電力量計で、地域節電所との間での通信機能を備えることで遠隔検針が可能となる。実証事業で用いるスマートメーターは、宅内表示装置がセットとなり、電力の使い方の情報を見ることができる。

□大型蓄電池:東田地区の電力系統に直接接続することで、再生可能エネルギーからの逆潮流により発生する不安定な電圧を解消し、地域の電力系統の安定化を図る。容量300kWの鉛蓄電池である。

□BEMS(ビル用)/HEMS(家庭用)/FEMS(工場用):ビルや家庭、工場など地域内の各施設に設置し(実証事業内では、22社程度)、地域節電所と通信機能で接続し、CEMS から気象データやダイナミックプライシングの情報を、BEMS/FEMS からは需要計画情報を送受信することで、各施設が地域節電所と連携したエネルギーマネジメントを行う。

□ダッシュボード:iPadのようなデバイスで各家庭に1台設置することが目安である。地域や家庭での電気使用量・発電状況、設定中の電力価格、お得な情報などが表示される(写真4)。

f:id:TokyoTechAbeLab:20120809134548j:image:w360(写真4)

■地域節電所では1日に2度電力価格の決定を行う。14時から16時までの間に明日の分の価格を設定し、6時から8時までに当日の見直しを行う。これは当日足りない分を外部から購入せねばならない可能性を考慮してのことである。この価格決定プロセスも今後の重要な検討課題である。

2.4 北九州市役所

夕方から市役所を訪問し、担当者の方にお話しを伺った。

■実行中のプロジェクトは種別に4つに分けることができる。/轡┘融業(東田コジェネ蓄電池PVシステムの導入)、▲妊泪鵐疋譽好櫂鵐后BEMS、HEMS、FEMS、CEMS)(例えば、大和ハウスがクローズドのHEMSを個別に開発し、IBMがCEMSとHEMSをつなぐ技術を開発する、という具合に話を進めている)スマートメーターと地域節電所、ぅ皀咼螢謄事業、である。

■今はこれら技術実証の段階で、今後社会実証を行っていく。しかし、この社会実証というのが技術実証以上遥かに難しい。

■5月26日に地域節電所のオープニングセレモニー、6月からのダイナミックプライシングスタートに向け、住民の方との調整(ダイナミックプライシングの説明・加入・研究について・スマートメーターの設置・スマートメーター電波中継器の設置等)を行ってきた。

■ダイナミックプライシング(デマンドレスポンス)に基づく、電気料金の決定については、京都大学の依田先生が研究を行っている。アメリカですでに行われているデマンドレスポンス制度の評価を基に北九州をはじめ日本各地のスマートグリッド実験試験場を見ている。

■確かに今回プロジェクトは、実証としてやっているから回っているという部分もある。問題は、平成27年からの、実証後の振る舞いだ。東田で得られた知見をいかに横展開していくかは重要であるし、東田においてさらなる発展形の実証実験などを行っていくことも可能であると思う。昨年末、北九州市は環境未来都市に選定されたため、この枠組みの中で話を進めていくことができるはずである。

■横展開に関して言えば、JICAアジア炭素化センター、KITA(北九州国際技術協力協会)が協働アジアへのスマートコミュニティ推進事業を手掛けていくはずだ。ただ、スマートコミュニティだとか、スマートシティだとかの定義は未だ曖昧である。

大雑把にしか記載しておりません。より詳しくお知りになりたい方は私までご連絡ください。