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この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

森見登美彦日誌RSS

2016年04月13日

[] 舞台『有頂天家族』無料放送


有頂天家族 (幻冬舎文庫)


 舞台「詭弁走れメロス」が再演されるということもあり、こんな放送があるという。というわけでお知らせである。


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森見登美彦原作舞台 

 七変化音楽劇『有頂天家族』(2014年1月本多劇場

 アメーバフレッシュ無料放送!

 舞台 青春音楽活劇「詭弁走れメロス」稽古場レポートもあり!

 

 下記のURLより是非御覧ください。

 https://abemafresh.tv/official2/9853

 日時:4月17日(日)19:00〜22:00(予定)

 原作:森見登美彦(「有頂天家族幻冬舎文庫刊)

 脚本・演出:松村 武

2016年03月30日

[] お知らせ色々


 バベル九朔


 万城目学氏が分厚い新刊を出したりするのを横目で見ながら、森見登美彦氏はえんえんと次作の支度をしているのである。

 登美彦氏はずっと『夜行』の世界で暮らしている。

 夜明けは二度と来ないのではないか――そんな絶望に駆られる。

 主観的には怠けているわけではないのだが、客観的には怠けているのであろう。いやになってしまう。

 あの万城目氏の新刊のお知らせを当日誌に書くなど筆者としても悔しい。

 これはあまりにも新刊が出ない登美彦氏に対する罰である。

 どんどん売れるがよかろう!

 

 ジブリの教科書12 千と千尋の神隠し (文春ジブリ文庫)


 お知らせが遅くなったが、この本に登美彦氏が文章を寄せている。

 映画「千と千尋の神隠し」について述べている。


 ハイタウン2016

 http://www.europe-kikaku.com/projects/hi-town2016/

 それから五月には、ヨーロッパ企画上田誠氏とトークイベントのようなものをする予定である。

 いまでも登美彦氏は、上田氏と京都でときどき秘密の会談をエンジョイする仲だという。そんなときに話しているようなことをフワリと話せればよいが、まだ先のことなので何をお喋りするかは分からないのである。 

 

2016年02月12日

[] 『まいにち有頂天! 日替わり31のことば』 (幻冬舎文庫)


 


 暢気な狸たちの絵に、『有頂天家族』シリーズから選んだ31の言葉を添えた本である。

 ポストカードブック、というもの。


 昨年、『有頂天家族 二代目の帰朝』が出版された頃のことである。

 毛玉小説担当の編集者の人が、

 「こんな本があるならステキ、まあステキ」

 ぷつぷつ言いながら妄想を膨らませていたのであった。


 登美彦氏にとってもそれはステキな話であった。

 なにしろ登美彦氏がしなければならない仕事はそんなになかったから。

 「ステキな本なら作ればよいのではないでしょうか」

 登美彦氏が言うと、編集者の人は腕まくりをした。

 「では作ります」

 どんな本であっても、それが書店にならぶまでにはさまざまな障害を乗り越えなければならぬものだが、この単純素朴な発想から始まった本も例外ではなかった。実際に悪戦苦闘したのは編集者の人なので紆余曲折を述べるのは登美彦氏の手にあまるが、「ぺりっと剥がれる絵はがき」を文庫本のかたちで実現するのは簡単ではないと聞いた。どうやら一冊一冊、手作業しなければならないらしい。

 あまりにもたいへんそうなので、「無理しなくていいですよ」と登美彦氏は言ったのだが、編集者の人は決して諦めなかった。

 この本が実現したのは、ひとえに編集者の毛玉愛ゆえである。


 というわけで、多くの読者の方々にご活用いただければ幸いである。

 ぺりっと剥がして使える手軽さ。

 サラサラと文字が書ける良い紙質。

 書かれている言葉は阿呆であり、描かれている狸たちは可愛い。

 仲良き人に不要不急の用件を伝える際に重宝することウケアイである。

2016年01月05日

[] 年頭之感




謹賀新年




 実りの少ない一年の「年越し」は切ない。

 自分には年を越す資格がないように感じられ、できることならば2015年の大晦日に立て籠もりたくなる。しかし紅白歌合戦と「ゆく年くる年」の残酷なリレーは、実りない一年を過ごした小人の背を容赦なく小突き、眩しすぎる新年へと押しやってしまう。嗚呼。

 ここに恥ずかしそうにコッソリと年を越した男ありけり。

 名をば、森見登美彦となむいひける。


 登美彦氏の2015年の働きぶりを見れば、その年越しの切なさについては読者諸賢も容易に想像がつくことであろう。

 しかし年末のサヨナラを言いにきた2015年氏はじつにやさしかった。

 「まあ、『有頂天家族 二代目の帰朝』も出たことですしね」

 「しかしそれもずいぶん前の話で」

 「あと、竹取物語の現代語訳もされましたよ」

 そうはいうものの、2015年氏は少し淋しげな顔をしていた。

 彼は登美彦氏が呪われた十周年に終止符を打つことを期待していた。

 しかしその夢は果たされなかったのである。


 昨今の登美彦氏は十周年を延長することに生き甲斐を見いだしたかのごとくだ。あたかも留年と休学を繰り返して「もらとりやむ」を延長し、大いなる助走をつづける偏屈学生のごとし。十周年企画から抜け出すことあたわぬまま、万葉の地で朽ち果てようというのか。ひんやりとした墓石には「十周年から抜け出せず冥途へ転居したる可哀想なヒト」と刻まれるのであろうか。

 そもそも気になることとして、十周年から抜け出せぬうちに十五周年が迫ってくるという「周年挟み撃ち」なる時空のねじれ的現象は、これまでの出版界で観測されたことはあるのか。かくのごとき不名誉な伝説をヒッソリ作ったとて国語便覧に載るでなし、喜ぶ人間はひとりもいない。

 登美彦氏は2015年氏に申し訳なかった。


 「すぎたことですよ」

 2015年氏は鷹揚に笑った。

 「あとは2016年氏に任せましょう。楽しくやってください」

 そう言って2015年氏は去っていった。

 代わりにやってきた2016年氏は筋骨隆々であった。

 「よろしく」と言い、両の拳をごちんごちんとぶつけた。

 腕力にものを言わせて十周年の幕を引くつもりらしかった。

 「明けましておめでとうございます」

 登美彦氏はそう言いながら、

 「そうは問屋がおろさんぞ」

 と腹の中で思ったのである。


 ところで一月には森見登美彦氏が現代語訳をした竹取物語が出る。

 

 

 それにともなって、下記のようなイベントがあるという。

 登美彦氏も万葉の地からもぞもぞ這い出していく。

 「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」第?期刊行開始記念イベント

 森見登美彦×川上弘美×中島京子×堀江敏幸×江國香織

 http://www.kawade.co.jp/news/2015/12/116.html


 あと、下記では登美彦氏の短い小説がちびちびと掲載されるらしい。

 題して「或る『四畳半日記』伝」

 お時間のある方はぜひどうぞ。

 コフレ祥伝社WEBマガジン

 http://www.coffret-web.jp/


 本年も宜しくお願いいたします。

2015年12月18日

[] 青春音楽活劇 『詭弁走れメロス


 あの舞台が復活するそうである。

 このメロスの途方もないテンションと馬鹿馬鹿しさたるや!その舞台上で炸裂する過剰なエネルギーゆえに、当時弱り切っていた登美彦氏の自律神経がひどく痛めつけられたことを記しておかねばならぬ。

 その自律神経によくない舞台の先行予約が始まったらしい。

 「また自律神経がおかしくなるぞ」

 登美彦氏は戦々恐々としている。


 お知らせのページ

 http://papageno-net.com/melos/index.html