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この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

森見登美彦日誌RSS

2016年06月01日

[] 森見登美彦氏、北野勇作氏『カメリ』文庫解説を書く

 

 

カメリ (河出文庫)

カメリ (河出文庫)


 

アメリ [Blu-ray]

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 そのむかし『アメリ』という不思議な気配を漂わせる映画があった。登美彦氏は噂に聞くばかりで観たことがなく、「こんな映画でもあろうか?」と妄想を膨らますのみであった。

 で、この小説がどうして『カメリ』かというと、北野さんによれば「亀でアメリだから『カメリ』」というのである。

 「マジか」

 と登美彦氏は呟いたという。

 「そんなんでいいのか」

 これは日本ファンタジーノベル大賞の大先輩に対してたいへん失礼な言い草である。ましてや自分だって「そんなんでいいのか」という小説ばっかり書いているのだから、人のことをとやかく言えないのである。

 しかし読み進めるうちに登美彦氏は別の意味で、

 「マジか」

 と思わざるを得なかった。

 なんと壮大な小説であることか。

 のちのちと歩むカメリは世界の秘密へ迫ったりする。

 なおさらステキなことには、世界の秘密へ迫らなかったりもする。

 「こんなんがいい」

 という感想を登美彦氏は抱いたのである。

 この小説を読んだあとでは『アメリ』よりも『カメリ』のほうが断然存在感を増したようである。そもそも『アメリ』を観ていないのだからしょうがない。「亀でもカメリでもない『アメリ』とは何だね一体?」という気持ちにさえなるという。それはそれでおかしいのであるが。

 カメリの不気味な可愛さについて、森見登美彦氏は解説を書いた。

 「たいへん面白くてヘンテコな小説なので皆さん読みましょう」

 と登美彦氏は言っている。

 

2016年05月17日

[] 作家と楽しむ古典 第4回「竹取物語


 森見登美彦氏が東京へ出かけて『竹取物語』について話すという。

 「講師」という響きは何か重々しいものを登美彦氏に感じさせる。登美彦氏が喋るのだからそんな重々しいことになるはずはないのである。だからといって「軽々しい」というと『竹取物語』に対して申し訳ない。重々しくあるべきか軽々しくあるべきか――登美彦氏は悩んだりもしているのだが、あんまり悩んだところでハンサムなことにならないことだけは確実に言える。いつも、つねに、そうなのだ。そういうわけでハンサムな何かを期待しないでご参加いただければ幸甚である。

 詳細は下記をご参照ください。


 http://www.kawade.co.jp/news/2016/05/616130.html

2016年04月13日

[] 舞台『有頂天家族』無料放送


有頂天家族 (幻冬舎文庫)


 舞台「詭弁走れメロス」が再演されるということもあり、こんな放送があるという。というわけでお知らせである。


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森見登美彦原作舞台 

 七変化音楽劇『有頂天家族』(2014年1月本多劇場

 アメーバフレッシュ無料放送!

 舞台 青春音楽活劇「詭弁走れメロス」稽古場レポートもあり!

 

 下記のURLより是非御覧ください。

 https://abemafresh.tv/official2/9853

 日時:4月17日(日)19:00〜22:00(予定)

 原作:森見登美彦(「有頂天家族幻冬舎文庫刊)

 脚本・演出:松村 武

2016年03月30日

[] お知らせ色々


 バベル九朔


 万城目学氏が分厚い新刊を出したりするのを横目で見ながら、森見登美彦氏はえんえんと次作の支度をしているのである。

 登美彦氏はずっと『夜行』の世界で暮らしている。

 夜明けは二度と来ないのではないか――そんな絶望に駆られる。

 主観的には怠けているわけではないのだが、客観的には怠けているのであろう。いやになってしまう。

 あの万城目氏の新刊のお知らせを当日誌に書くなど筆者としても悔しい。

 これはあまりにも新刊が出ない登美彦氏に対する罰である。

 どんどん売れるがよかろう!

 

 ジブリの教科書12 千と千尋の神隠し (文春ジブリ文庫)


 お知らせが遅くなったが、この本に登美彦氏が文章を寄せている。

 映画「千と千尋の神隠し」について述べている。


 ハイタウン2016

 http://www.europe-kikaku.com/projects/hi-town2016/

 それから五月には、ヨーロッパ企画上田誠氏とトークイベントのようなものをする予定である。

 いまでも登美彦氏は、上田氏と京都でときどき秘密の会談をエンジョイする仲だという。そんなときに話しているようなことをフワリと話せればよいが、まだ先のことなので何をお喋りするかは分からないのである。 

 

2016年02月12日

[] 『まいにち有頂天! 日替わり31のことば』 (幻冬舎文庫)


 


 暢気な狸たちの絵に、『有頂天家族』シリーズから選んだ31の言葉を添えた本である。

 ポストカードブック、というもの。


 昨年、『有頂天家族 二代目の帰朝』が出版された頃のことである。

 毛玉小説担当の編集者の人が、

 「こんな本があるならステキ、まあステキ」

 ぷつぷつ言いながら妄想を膨らませていたのであった。


 登美彦氏にとってもそれはステキな話であった。

 なにしろ登美彦氏がしなければならない仕事はそんなになかったから。

 「ステキな本なら作ればよいのではないでしょうか」

 登美彦氏が言うと、編集者の人は腕まくりをした。

 「では作ります」

 どんな本であっても、それが書店にならぶまでにはさまざまな障害を乗り越えなければならぬものだが、この単純素朴な発想から始まった本も例外ではなかった。実際に悪戦苦闘したのは編集者の人なので紆余曲折を述べるのは登美彦氏の手にあまるが、「ぺりっと剥がれる絵はがき」を文庫本のかたちで実現するのは簡単ではないと聞いた。どうやら一冊一冊、手作業しなければならないらしい。

 あまりにもたいへんそうなので、「無理しなくていいですよ」と登美彦氏は言ったのだが、編集者の人は決して諦めなかった。

 この本が実現したのは、ひとえに編集者の毛玉愛ゆえである。


 というわけで、多くの読者の方々にご活用いただければ幸いである。

 ぺりっと剥がして使える手軽さ。

 サラサラと文字が書ける良い紙質。

 書かれている言葉は阿呆であり、描かれている狸たちは可愛い。

 仲良き人に不要不急の用件を伝える際に重宝することウケアイである。