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この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

森見登美彦日誌RSS

2015年06月18日

[] 小説トリッパー2015/6/30号(朝日新聞出版


 小説 TRIPPER (トリッパー) 2015年6/30号 創刊20周年記念号 [雑誌]


 森見登美彦氏の短編「廿世紀ホテル」が掲載されている。

 大正時代の京都を舞台にした短いお話である。


 奈良の天を覆う梅雨空のもと、登美彦氏は鬱々とした日々を送っている。

 そもそも「梅雨大好き!超愛してる!」という人物は多くないかもしれないが、登美彦氏も梅雨のことはあまり好ましく思っていない。彼が梅雨をきらう最大の理由は、大気に充満した湿気にそそのかされた毛髪が反乱をくわだてることである。登美彦氏も三十路半ばとなって、毛髪の戦略的撤退は着実に進行中であるが、それでもなお若かりし日の栄光を忘れられない一群の暴れん坊たちが梅雨空に向かって立ち上がり、天然巻き毛の本領を発揮する。

 「じつにウザイ。おとなしくしろ!」

 登美彦氏はそんなことを呟きつつ、髪をぐいぐい引っ張る。

 引っ張っても毛髪の性根が治るわけもなく、彼らの頭皮からの離脱を早めるというのに――。

2015年06月03日

[] 「日本文学100年の名作」 第10巻 (新潮文庫


 日本文学100年の名作第10巻 2004-2013 バタフライ和文タイプ事務所 (新潮文庫)


 森見登美彦氏の短編「宵山姉妹」が収録されている。

 1914年から、短編小説によって日本の百年を辿るというシリーズの一冊である。

 (※「宵山姉妹」は『宵山万華鏡』のうちの一篇)

 

 「日本文学100年の名作」という立派なシリーズタイトルゆえに、当日誌で紹介すると、まるで登美彦氏の作品を「名作だ!」と主張しているかのように見え、筆者としてはいささか困る。たしかに登美彦氏にとって我が子は可愛いものであって、書斎内部において「やい、名作」と小声で呼びかけるのにためらいはないようだが、それは親バカな親が我が子を見て「この子はひょっとして天才かも……末は博士か大臣かも」と夢想するのと同じことなのである。とはいえ、このシリーズに「宵山姉妹」がおさめられたことによって、登美彦氏がいささか得意になったこともまた否定しがたい事実である。親というものは、モウどうしようもない。


 登美彦氏の作品はともかくとして、他にもさまざまな小説が収められている。

 手にとっていただければ幸甚である。

2015年04月24日

[] お詫びと訂正


 有頂天家族 二代目の帰朝


 『有頂天家族 二代目の帰朝』をお持ちの方は、p.71を開いていただきたい。

 「南禅寺東山の山懐にある曹洞宗古刹である」

 という文章がある。

 これは誤りであり、南禅寺臨済宗である。

 「臨済宗大本山南禅寺

 http://www.nanzen.net/about.html

 よりにもよって南禅寺の宗派を書き間違えるなど、いくら「狸が語り手の小説」といえども申し訳ないことであり、これも登美彦氏の無知と不注意に起因する。「狸穴があったら入りたい」とはこのことである。

 ここにお詫びして、増刷等の機会には必ず修正いたします。

2015年04月08日

[] 森見登美彦氏、京都テレビに出る

 

 有頂天家族 二代目の帰朝


 森見登美彦氏が先月、京都テレビの薄暗い廊下をうろちょろしていると、

 とてつもなく壮大な絵が壁を飾っている大広間に誘いこまれたのだった。

 わりあい素朴な京都テレビの建物の奥深くに、かくも壮大なホールが隠されているとは。

 「いったいここは……」

 登美彦氏は愕然としていた。

 そこへ「京biz」という番組の竹内氏がゆらりと現れた。

 「森見さん、ようこそ」

 というわけで、インタビューであった。


 その模様は今週金曜10日の夜9時30分からの「京bizS」で放送される。

 登美彦氏が語る内容はともかくとして、背景がなんだかすごかったのは間違いない。

2015年03月17日

[] 「有頂天家族」配信のお知らせ

  

 有頂天家族 (The Eccentric Family) 第一巻 (vol.1) [Blu-ray]


 森見登美彦氏がフロンティア文学賞の選考会や、渋谷横浜のサイン会でうろちょろしているとき、バンダイビジュアルの方からこんなお知らせが届いた。

 

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有頂天家族」原作第二部刊行記念!

2015年4月1日から3ヶ月間限定で、dアニメストア、auビデオパス、バンダイチャンネルの月額見放題プランで、TVアニメ有頂天家族」全話をご覧いただけます!

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「すでに観た人も、観なかった人も、この機会にご覧いただければ幸いである」

と、登美彦氏は述べている。