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この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

森見登美彦日誌RSS

2015年03月01日

[] 『有頂天家族 二代目の帰朝』特設サイト

 

 有頂天家族 二代目の帰朝


 おかげさまで毛深い子は全国の書店の店先から順調に飛び立っているという。

 森見登美彦氏は「ありがたやー」と手を合わせるしかないのである。


 幻冬舎plusというところで、

 下記のようなページが開設されている。

 http://www.gentosha.jp/articles/-/3247


 アニメ監督吉原氏をはじめ、さまざまな方からのメッセージが掲載されている。

 関連書籍や10周年記念についてのもろもろも掲載されているので、本を読み終えてからでもチラリと覗いていただければ幸いである。

2015年02月21日

[] 森見登美彦氏、見本を受け取る。


 有頂天家族 二代目の帰朝


 「ついに見本ができました!」

 担当編集者の小袖山さんから歓喜に満ちた連絡があった。


 翌日、森見登美彦氏は『有頂天家族 二代目の帰朝』の見本を受け取った。

 第一部の刊行から七年半、つまり構想七年半(嘘)、編集者の方々・アニメ関係者の方々・舞台関係者の方々・そして読者の方々、あらゆる人たちの期待を不本意ながら裏切り続け、掴んで然るべきビジネスチャンスをことごとく逸して、延期に延期を重ねて幾星霜、もはやあの失われた砂漠の都的なハムナプトラと成り果てたかと絶望したこともある小説が、本当に一冊の本になってこの世に降り立ったのである。

 登美彦氏は愛すべき本をひとしきり撫でた。

 「ううむ、じつにかわゆいやつ」

 なんとなくふわふわと、毛深い感じがしたという。

 登美彦氏はここに至るまで支えてくれた大勢の方々、担当の小袖山さんに感謝するほかなかった。


 登美彦氏は出来上がったばかりの本を意気揚々と掲げて廊下に立ち、

 「妻よ、ついに完成したぞ。これをご覧!」

 と威張ったのである。

 妻はクイックルワイパーを用いて森見邸をぴかぴかにする作業に精を出していたが、興奮する登美彦氏の声を聞いて、ぱたぱたと駆けつけてきた。夫の手にある『有頂天家族 二代目の帰朝』を見ると、妻は両腕を広げて「嗚呼!」と叫んだ。 

 「これはまた、なんとステキな・・・」

 「ステキであろう」

 妻は単行本を受け取って、撫でさすりながら言った。

 「まさに第一部といっしょにならべてくれと言わんばかりの頼もしさ・・・」

 「ここだけの話だが、第一部の単行本もちょっぴり増刷されたらしい」

 「そういえば私、以前に郷里の街で聞いたことがあります。『第一部と第二部をならべるのは紳士淑女の嗜みである』と――」

 「それは素晴らしい発言!」

 「おほめにあずかり恐縮です」

 そういうわけで登美彦氏は第一部と第二部をならべて飾った。

 「とても良い感じ」と妻は言った。


 有頂天家族  有頂天家族 二代目の帰朝


 ちなみに『聖なる怠け者の冒険』から引き続き、『有頂天家族 二代目の帰朝』の中にも、「森見新聞」なるものが挟みこまれている。今となっては時空のズレも甚だしい「十周年企画」の一環である。この呪われた十周年は、十周年記念作品最後の一作『夜行』が刊行されるまで終わらない。いつ頃終わるのか確約はできないが、「きちんと終わらせることだけは確約できる」という。

 言うまでもなく、各作品についている「応募券」は今もなお有効である。

 

 聖なる怠け者の冒険


 なお、『有頂天家族』と『有頂天家族 二代目の帰朝』の間に起こった出来事は「冬の女神と毛玉たち」という短編になっている。

 これはアニメ版「有頂天家族」の公式読本に収められている。

 「狸と天狗たちは節分を如何に過ごしたか」というお話。


 有頂天家族公式読本

 

2015年02月17日

[] サイン会のお知らせ

 

 

 f:id:Tomio:20150213100043j:image


 『有頂天家族 二代目の帰朝』刊行に伴い、森見登美彦氏はサイン会をする予定。

 詳細は下記を参照。



有頂天家族 二代目の帰朝』刊行記念

森見登美彦さんサイン会


森見登美彦さん『有頂天家族 二代目の帰朝』の刊行を記念してサイン会を開催いたします。

詳細は以下の通りです。


<対象書籍>

2015年2月26日(木)発売

有頂天家族 二代目の帰朝』(本体1,700円+税)


サイン会情報の詳細は、こちらからご確認ください。


紀伊國屋書店グランフロント大阪 →受付終了しました。

https://www.kinokuniya.co.jp/contents/pc/store/Grand-Front-Osaka-Store/20150217095521.html


大垣書店イオンモール京都桂川店 →受付終了しました。

http://www.books-ogaki.co.jp/?p=9909


有隣堂 →受付終了しました。

http://www.yurindo.co.jp/storeguide/event


紀伊國屋書店西武渋谷店 →受付終了しました。

https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Seibu-Shibuya-Store/20150217100000.html


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日時:3月6日(金)18:30〜 →受付終了しました。

会場:紀伊國屋書店グランフロント大阪店 店内特設会場

参加券配布:先着100名 ※要整理券

お問い合わせ・ご予約:紀伊國屋書店グランフロント大阪店1番カウンター 06-7730-8451


日時:3月7日(土)14:00〜 →受付終了しました。

会場:大垣書店イオンモール京都桂川店 店内特設会場

参加券配布:先着100名 ※要整理券

お問い合わせ・ご予約:大垣書店イオンモール京都桂川店 075-925-1717


日時:3月13日(金)18:00〜  →受付終了しました。

会場:有隣堂横浜駅西口ザ・ダイヤモンド店 特設会場

参加券配布:先着100名 ※要整理券。配布は2月26日(木)以降。早まる場合はHPにて告知いたします。

お問い合わせ・ご予約:有隣堂横浜駅西口ザ・ダイヤモンド店文芸書売場 045-311-6265


日時:2015年3月14日(土)14:00〜  →受付終了しました。

会場:紀伊國屋書店西武渋谷店

参加券配布:先着100名 ※要整理券。入荷は25日を予定しておりますが、状況により前後する場合がございます。26日開店時(10:00)よりお電話でのご予約も承ります。

(店頭で書籍をご購入いただいた順に整理券を発行いたしますのでご了承くださいませ。)

お問い合わせ・ご予約:紀伊國屋書店西武渋谷店 03-5784-3561


2015年02月04日

[] 『有頂天家族 二代目の帰朝』(2/26発売予定)


 

有頂天家族 二代目の帰朝

有頂天家族 二代目の帰朝


 「出す出す遂に出す」 

 そう言いながら、出せないままに早幾年。

 森見登美彦氏の信用は失墜した。

 今更「出るよ」と言っても、誰も本気にしてくれないのである。

 しかし『有頂天家族 二代目の帰朝』は二月二十六日、幻冬舎から発売予定である。「この毛深い本を買ってくれそうな人たちに、できるだけ広く知らせていただければ幸甚」と、登美彦氏は述べている。

 読者諸賢の御助力を乞う。


 予告


 東山三十六峰ことごとく笑う新緑の候、かつて赤玉先生との闘争に敗北して欧州へ逃れた二代目が帰朝し、新たな物語の幕が上がる。将棋を愛する雌狸南禅寺玉瀾、狸を化かす幻術師天満屋、自宅の庭に四半世紀籠もる菖蒲池画伯、宗教団体を率いる狸谷不動の祖母など、へんてこりんな狸と人間がゴロゴロ登場。天狗親子の南座における決闘をはじめ、南禅寺家の狸将棋大会、胡散臭い幻術師と金曜倶楽部の暗躍、ふたたび勃発する大文字納涼船合戦まで、天狗と狸と人間がやりたい放題の洛中において、次第に沸騰していく天狗の血、阿呆の血。偉大なる父の血を受け継ぐ下鴨家の四兄弟は、混迷を深める現代タヌキ社会を如何に生きるか。天下無敵、融通無碍。史上もっとも毛深い京都絵巻『有頂天家族』、第二部「二代目の帰朝」に乞う御期待。

2015年02月01日

[] yomyom vol.35


 http://www.shinchosha.co.jp/yomyom/new/

 森見登美彦氏がトイレの想い出について赤裸々に綴っている。

[] 森見登美彦氏、京都をさまよう。


 昨日、森見登美彦氏は雪のちらつく京都をぶらぶらしていた。

 岡崎にある近代美術館へ行くためである。

 なぜ行くのかというと、何か良いアイデアが浮かぶかもしれない、と思ったからである。

 しかし残念なことに国立美術館はお休みであった。「事前にきちんと調べずに思いつきで出かけて行く」という、登美彦氏の意外なワイルドさゆえの失敗であった。 

 雪のちらつく大鳥居の下で、登美彦氏は為す術もなくションボリした。

 「こうなっては何の良いアイデアも浮かばない」

 登美彦氏はそう言った。

 「近代美術館が閉まっているおかげで、もうワタクシは駄目である」

 そう力強く断言することによって、美術館に対して責任を押しつけようという魂胆であろう。


 登美彦氏はふらふらと歩いていった。

 せっかく妻も書も捨てて街へ出たというのに、美術館は閉館中、雪は降る。

 「つまりこれは屋内に踏みとどまれということなのだな」

 登美彦氏はぶつぶつ言いながら三条大橋を渡った。

 「よかろう。秘密基地に立て籠もり、雪の京都に対して宣戦布告してやろう。しかし、それにしても寒すぎる。ここはひとつ、『都そば』で紅ショウガ天のそばをすすって身体を温め、そのぬくもりを胸に秘密基地へ帰ろう。そうだそうだ、そうしよう」

 と、言いながら蛸薬師のほうへ行くと、お店は立ち食い客でいっぱいであった。

 「なんと……この寒さでは無理もない」

 登美彦氏はいよいよションボリせざるを得なかった。

 

 そのとき登美彦氏は「あまのね」という小さなお店を見つけた。

 http://amanone-kyoto.jp/Shopinformation.html

 「おお、こんなところにあるのか」 

 以前から噂を聞いてはいたけれども、どこにあるのか知らなかったのである。

 「アニメ有頂天家族』が好きな人はぜひどうぞ。なんだか色々なものがありますよ」

 登美彦氏はそう述べている。


 登美彦氏は小さな有頂天の手ぬぐいを買った。

 それから近所の第一旭ラーメンを食べて帰ったようである。