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この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

森見登美彦日誌RSS

2013年07月31日

[] 森見登美彦氏、オーディオコメンタリーする。


 舞台裏を公開しても楽しいことは何もないが、森見登美彦氏は『有頂天家族』の続編に苦労している。

 モタモタしているうちに放送が開始され、放送中のテレビアニメを横目に見ながらその続編を執筆するという、もっとも避けるべき事態に巻き込まれてしまった。「なんでこんなことになったのか!責任者はどこか!」ということが人生には数多くある。そして、たいていそういうことは自分の責任である。

 本日、東京で行われた対談において、

 「さっさと書いちゃえばよかったのに」

 と、久米田康治氏は述べた。

 反論の余地がない。

 登美彦氏は「ぐう」と言った。

 「しかしこれはもう、やむを得ぬ!」

 すでに登美彦氏はやけくそである。

 「難航するなら勝手にしろ、もう知らん!」

 とはいえ、書くのは登美彦氏である。


 久米田氏との対談終了後、登美彦氏は吉原監督と堀川社長といっしょに、アニメ有頂天家族」第一話から第三話の「オーディオコメンタリー」というものを収録した。

 そういうことをするのは、人生で初めてのことである。

 登美彦氏はアニメ有頂天家族」を口をきわめて讃えることによって間接的に原作を自画自賛してやろうと企んでいたけれども、オーディオコメンタリーというものは思いのほか難しいものであり、録音が始まったとたん緊張のカタマリになった。無我夢中で見当違いなことを喋ったり、畏れ多くも吉原監督をタヌキ呼ばわりしたり、原作者が高くはりめぐらした壁に向かってくる堀川社長の巨人的進撃に対して防戦しているうちに、ふと気づいたら収録が終わっていた。

 そして驚いたことに、何を喋ったものやら、きれいさっぱり忘れてしまった。

 憶えておく余裕がなかったのである。

 「恐ろしいことだ!」

 と、登美彦氏は呟いた。

 「次回はもっと頑張ろう」

 登美彦氏はこの先も、有意義であろうがなかろうが、ボロが出ようが出まいが、最終話までぷつぷつ喋る予定である。

 本日、監督たちと登美彦氏が喋った内容は以下に収録される。


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