- 「釣れんボーイ」の連載が1998〜2002年、本エッセイの連載が2006〜2008年。40歳で判明した緑内障のせいかより暗くなっていますが、本質的には変わらないテキスト版「釣れんボーイ」。
- かなり手を抜いて書いているのは明白なのですが、それでもこの人にしか醸し出せない雰囲気があります。人生は永遠に続く曇り空ということが釣行記の合間に繰り返されるだけなのですが、なぜか暗い気持ちにさせられることなく、肩の力が抜けて程良く弛緩することができます。
- その昔、菊地成孔が「全てが『ちょっと楽しい』。そして『ちょっと悲しい』。これはなかなか、難しい事です。そこが『ちょっと楽しい』のですね(笑)」と日記に書いていたのを思い出しました。
- 「コミックビーム」で「釣れんボーイ2」とも言えそうな「ぼけまん」の連載が始まっているようですが、単行本の刊行が楽しみです。