- 書店で見かけて何気なく購入。斬新な視点やコンセプト、印象的な個別事案等は出てきませんが、人事担当部署の在り方等が著者経験に基づいてコンパクトにまとめられていて、以前読んだ、徳岡晃一郎「人事異動」に比べると骨身に染みるリアルでした。
- そのリアルさは以下のような各パラグラフに付されたタイトルから容易に推察できるのではないかと思います。
- 人事部はフリーハンドを持っていない
- 交渉をまとめるしたたか者の仕事
- 公平な人事異動をしても7割は不満を持つ
- 人は自分のことを3割高く評価している
- 人事部の機能は担当する社員数に規定される
- 伝聞で人を評価するジレンマ
- 社員と直接つながることがいいのか
- 社内経歴を見るだけで会社の評価が分かる
- 結果的にエラくなる人と長く一緒にやれる能力
- ラインマネジャーのバックアップを
- 個別案件こそが人事部の存在意義
- できる部下を抱え込み、できない部下を放出したがるということ
- 人事担当部署に着任して半年が経過した今となってはそうだよなと思うだけですが、人事担当でない立場の人が読めば、人事というものをクールに見切る上でそれなりに有用ではないかと思います。