「Ｌｏｖｅ Ｌｅｔｔｅｒ」

• ＮＨＫ−ＢＳプレミアムで１２月１０日放送。岩井俊二監督。１９９５年。

• リアルタイムでは「それが山田さん家ィやったら、手紙は届かへんのや」という台詞ぐらいしか知りませんでしたが、携帯電話とインターネットが一般に普及していない時代背景に懐かしさを禁じ得ません。

• 神戸パートはキャラクター（渡辺博子と秋葉茂）が生きていない上に、俳優陣（中山美穂と豊川悦司）の喋り方もわざとらしく、小樽パートの瑞々しさに比べるといかにも残念。

• 中山美穂の一人二役でごまかされそうになりますが、両パートの関係がフワッとしたままで、結局何だったんだという違和感は残ります。

• 細部がよく練られた脚本で、旧坂別邸篠田昇による撮影も美しく、確かに印象には残るのですが、要は大小様々なセンチメンタリズムの積み上げという感じ。