ジミー・カーター/フェルナンド・カルドーゾ/グロ・ハーレム・ブルントラント/メアリー・ロビンソン/マルッティ・アハティサーリ/リチャード・ブランソン 「知の英断」

知の英断 (NHK出版新書)

  • 「知の逆転」の続編。科学者ではなく政治家及びビジネスマンが本書のインタヴュイー。
  • 対象はヴァージン・グループのリチャード・ブランソンと元ジェネシスピーター・ゲイブリエルが立ち上げた国際人道グループ「エルダーズ」のメンバー。人選のコンセプト自体が借物というのはちょっとイージーな印象。
  • 科学者から政治家に変わればもう少し重く響く内容があるかと思いましたが、むしろ更に軽く薄くなっているぐらい。物足りないのはインタヴュアー/編者(吉成真由美)の資質のせいという気がしました。
  • ブラジルの通貨レアルの成立過程「プラノ・レアル」のことは全く知らなかったので勉強になりました。他方で、ドルに概ね1対1で連動する仮想通貨URV(Unit of Real Value)の「リアル」が語源なのかという印象を受けましたが、そういう訳ではなく、レアル通貨自体の起源は14世紀スペインまで遡るようです。