ヴァージニア・ウルフ 「ヴァージニア・ウルフ短編集」

ヴァージニア・ウルフ短篇集 (ちくま文庫)

  • 暇に任せて海外ニュースサイトをいくつかつらつらと眺めていたところ、ヴァージニア・ウルフとヴィタ・サックヴィル=ウェストの同性愛的ロマンス(と友情)が映画化されるとのニュースをザ・ガーディアンで発見。
  • それを機会に長らく積んであった本短編集を発掘。何がきっかけで購入したのか欠片も思い出せませんが(2003年6月第5刷)、入浴時に数編ずつ読み進めてほどなく読了。
  • ほとんどプロットらしいプロットはなく、実験的な手法で、心理、思考、幻想を詳述するという、小説というよりは散文詩のような世界(「意識の流れ」)。文学史に興味がなく、かつ、心理描写なんかどうでもいい、というタイプの読者には甚だしく向かないと思われます。さっぱり浸れませんでした。
  • 作者のドラマティックな人生ほどには作品が読まれていない、という点では、女ジャック・ロンドンという感じもあり。