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映画評論家町山智浩アメリカ日記

町山智浩の映画解説リストです。
現在約800本の映画が50音順に整理され、解説へのリンクが貼られています。
お探しの映画解説はたいていここで見つかると思います。


週刊文春の連載「言霊USA」はオンラインで読めます。


町山智浩のWOWOW映画塾、YouTubeで観られます!

町山智浩の映画塾2(101〜200)

町山智浩の映画塾3(201〜)


TBSラジオ『たまむすび』に毎週火曜日午後3時から出演中です。


過去のたまむすび

「キラ☆キラ」はYouTubeに残ってます

ロフトプラスワンでタランティーノと公開飲み会(無修正)

2004-01-31

TomoMachi2004-01-31

明日はスーパーボウル

アメリカでいちばん視聴率の高い番組で、国民二人に一人が観るという。

そこで流れるはずだったCMがテレビ局のCBSから拒否された。

ブッシュの再選を防ぐためのキャンペーンCMだ。

これはマイケル・ムーアたちがやってる団体が一般から公募したもので、

優勝したのはブッシュに未来のツケを負わされた子供たちが低賃金労働をしているというCM。

http://www.bushin30seconds.org/

好きなのは、「もしお父さんがブッシュ政権と同じことをしたら?」というCMで、

使用中のトイレにずかずか入ってくるわ(国土安全保障)、

金持ちのよその奥さんとセックスするわ(大企業との癒着)、

こんな父親で子供を育てられますか? というものだが、

でもブッシュ一家自体が娘がバカでモデル目指したり酔っ払って道端でひっくり返ったり、クラック中毒で捕まったりしてるからマジだ。

CBSは企業ポリシーを理由に放送を拒否したけど、

実際は今回のスーパーボウルはブッシュのお膝元テキサスが会場だし、

スタンドには父ブッシュも来るというから無理だったんだろう。

2004-01-30

TomoMachi2004-01-30

『ドーン・オブ・ザ・デッド』の予告編、悪くない。

http://www.dawnofthedeadmovie.net/

要するに『ゾンビ』の凄さは、『オメガマン』で初めて提出された

ある朝目覚めると「世界に君ただひとり」という夢/悪夢を徹底的に映像化して見せたことで、

ゾンビとかスプラッター描写よりもそこが大事なのだが、この予告編の前半部はそのへんがわかってる。

小学生のとき、クラスの学級文庫に「世界に×××ただひとり」という絵本があって、いつも、ある朝目覚めると世界に自分ただ一人しかいなかったら、何をしよう、と妄想したものだ。(外国の絵本の翻訳だが「×××」主人公の名前がどうしても思い出せない)。

まだ子供だったので、自動車に乗るとか、死ぬほどウニを食べるとか純粋なことしか思いつかなかったが、成長するとその妄想は「ある朝目覚めると、世界に男は自分ただひとり」に変わっていった。

その妄想は今でもときどきする。これは使えるよ(何に?)。

2004-01-29

TomoMachi2004-01-29

『ドーン・オブ・ザ・デッド』の監督ザック・スナイダーのインタビューをまとめる。

カナダのトロントのロケ現場を訪問した時には、「ボンヤリした人だなあ。こんなんでロメロの名作『ゾンビ』をリメイクできるのか?」と思ったけど、後からスナイダーが監督したCMを観てその才能を確認した。


特にポーランドの「EBビール」のCMがすごい。ポーランド軍の将校たちの乱痴気騒ぎを描いているが、

なんとヴィスコンティの『地獄に堕ちた勇者ども』のパロディで、音楽はシド・ヴィシャスの「マイ・ウェイ」なのだ。

http://www.believemedia.com/directors/snyder.php

こいつなら『ゾンビ』任せても大丈夫かも。

2004-01-28

TomoMachi2004-01-28

イラクには大量破壊兵器もなければ、アルカイダとの関係もなかったと

いよいよブッシュも認めるしかない状況になってきた。

嫌なのは、ブッシュ政権もおそらく最初からそんなことは知っていて、

しかも、じきにバレるとも知っていた節があるということだ。

別にバレてもいいのだ。もう後戻りはできないから。

破壊されたイラクは復興させるしかない。

チュイニー副大統領が役員を務める企業がほとんどを受注した。

結局、イラク戦争は政治ではなくて実は「商売」だったというわけだ。


この戦争を支持してきたFOXニュースは、知らんぷりをしている。

FOXを支配下に置くルパート・マードック経営のメディア帝国は

西海岸のケーブルTVと衛星テレビを支配してしまった。

独占禁止法違反のこの行為が許可されたのも、

戦争への徹底的な協力を通じてブッシュ政権に深く食い込んだからだ。

70年代、『ローラーボール』という映画は、国家ではなくて巨大企業の複合体に支配される未来社会を描いていたが、もうそれは成立しているのだ。

2004-01-27

TomoMachi2004-01-27

昨日の『コールドマウンテン』の件はInvitationの原田さんにご迷惑をかけました。

しかしミラマックスも露骨にアカデミー狙いのこの映画で外すとはね。

『マスター&コマンダー』は20世紀フォックス、ユニヴァーサルそれにミラマックスという三社共同制作の超大作だから会社の力でノミネートされたのかもな。


柳下くんが薦めてた『ペイチェック』観る。

P・K・ディック原作で、機密プロジェクトに雇われたベン・アフレックが三年間働いた後、働いていた間の記憶を消去されるが、その報酬に手にした封筒にはペイチェック(小切手)の代わりにガラクタが入っており、しかも警察に追われる身になる。

トータル・リコール」や「マイノリティ・リポート」と似たような、自分に身に覚えのないことで追われる男の話だが、この映画はヒッチコックの『北北西に進路を取れ』を意識してベン・アフレックはケイリー・グラント風の背広を着ているし、グラントという会社名も出てくる。

でも、マウントラシュモアのようなクライマックスがないんだよな。

監督はジョン・ウーで、トレードマークの拳銃突きつけ合いとかハトとか無理やり出てくるので、もうセルフパロディにしか見えない。

ポール・ジアマッティだけは実にいい。いつもだけど。

2004-01-26

Invitationのコラムに「アカデミー賞候補の本命だが、値段が高くて日本では買い手のつかない『コールド・マウンテン』」と書いたのだが、

この日、発表のアカデミー賞では作品賞候補から漏れ、

しかも同じ日に東宝東和からの配給が発表されてしまった。

まいったなー。でも二週間以上前に入れた原稿だからしょうがないよなあ。

しかし今回のオスカー候補には劇場では大コケの「マスター&コマンダー」や

インディーズで小規模公開の「ロスト・イン・トランスレーション」が入ったりの番狂わせがあった。

でも、やっぱり受賞する(すべきな)のは『指輪』でしょう。

2004-01-25

TomoMachi2004-01-25

娘の幼稚園を決めるため、アラメダ島に行っていくつかの小学校を見て回った。

アラメダの学校のレベルはイーストベイではアルバニーと並んで高いからだ。

アラメダ島にはオークランドからウェブスター・トンネルを通って行くのだが、

このトンネルはジョージ・ルーカスの『THX1138』のクライマックスのカーチェイスに使われた。

『マトリックス・リローデッド』でもフリーウェイに上がる前に通っていたカーチェイスの名所なのだ。

2004-01-24

TomoMachi2004-01-24

ミッション地区のメキシカン・バーで秘宝舎弟のパトリックと単行本の打ち合わせ。

ここはメキシコ人地区なので、マリアーチが店の中にどんどん入ってきて、何曲か歌ってはチップを取っていくのだが、

「キサス、キサス」とかじゃなくて、「スージーQ」とか歌っていた。メキシコ風に。

ちなみに『地獄の黙示録』で慰安ショーの司会をしていたビル・グラハムは60年代サンフランシスコのロック・シーンを作ったプロモーターである。


彼が柳下毅一郎くんから預かってきた『興行師たちの映画史』をやっと受け取る。

柳下くんが電話でも言っていたが、アメリカで作られた性教育映画(の名を借りたエロ映画)の金字塔Mom and Dadが

大蔵貢が片山総理大臣をダマしてデッチあげた日本純潔化協会なる団体で日本公開されたという事実はすごい。

映画が芸術だとか思ってるバカどもは必読の書。

2004-01-23

TomoMachi2004-01-23

午前中は国際電話で柳下毅一郎君と映画秘宝の連載対談。

内容は今の40歳代の情けなさについて。

ちなみにクリント・イーストウッドがダーティ・ハリーを演じた時、彼は41歳だった。

ケイン・ベーコンは現在44歳である。比べてみよう。



週刊プレイボーイからハリウッド女優のヌードについて原稿依頼。

最近の映画では女優が脱ぎまくりだ。

『コールドマウンテン』ではナタリー・ポートマンが戦争未亡人の役で、

脱走兵のジュード・ロウに迫っておっぱいを見せていた。

ジュード・ロウの恋人役の二コール・キッドマン全裸になるが、

この人は「アイズ・ワイド・シャット」で脱いでから本格派女優としてブレイクしたのだ。

モデル出身で脱ぎまくりだったシャーリーズ・セロンは『モンスター』でクリスティーナ・リッチと激しいレズ・シーンを演じていた。

『マルホランド・ドライブ』のレズとオナニーで突然スターになったナオミ・ワッツは新作『21グラム』でショーン・ペンとやはり全裸でセックスを演じているらしい。

でも、脱げばいいってもんじゃなくて、好感度女優No.1だったのにラッセル・クロウとの不倫に狂って夫と子供を捨てたことで人気を失ったメグ・ライアンは演技派目指しての新作『イン・ザ・カット』で全裸でオーラルやオナニーに挑戦したが、全然話題にならないどころか映画は各批評家のワーストにランクされ、脱ぎ損もいいところ。

2004-01-22

「TVブロス」「くりくり」「ANAスカイチャンネル」(全日空の機内誌)それに「サイゾー」の連載を書いていたので、今日は他に何もしませんでした。

2004-01-21

TomoMachi2004-01-21

オーブリー&マチュリン・シリーズの映画化『マスター&コマンダー』を観る。

原作はナポレオン戦争時代の英国海軍を舞台に、デブで酒と女が好きなオーブリー艦長と、オタクな軍医マチュリンのコンビが活躍するシリーズで、

世界中にファンがいて、二人のやおいもあるという。

映画ではなぜか南米ガラパゴス沖でフランスの軍艦と追撃戦を演じるのだが、

南米くんだりで何やってるんでしょうか?(原作では米軍が敵)。

オーブリーを演じるラッセル・クロウは原作どおりにデブで、

コーヒー好きで、バイオリンが上手で、片耳がなくて、

原作のファンを細かいディテールで喜ばせるが、

ピーター・ウィアー監督のクソ真面目でリアリズム重視の演出は、

痛快娯楽冒険小説の映画化には重過ぎるよ。

2004-01-20

TomoMachi2004-01-20

日本の配給会社から『キル・ビルVol.2』への応援コメントを依頼される。

「今回はラブストーリーとして売りたいので、その見方でお願いします」って、そんな無茶な。

この写真のどこが恋愛映画なのか?

一作目をオシャレ映画として売って客を怒らせたことに反省がないね。

そもそも、そういう宣伝に釣られる客は町山智浩なんて知らないと思うが。

「エイリアン対プレデター」は「ティーンエイジャーのプレデターたちがバケーションに行ってエイリアンに襲われる」という「13日の金曜日」のバカ学生をプレデターに、ジェイソンをエイリアンにしただけの話というのは本当か?

しかもエイリアンを生物兵器として使おうとしていた会社ウェイランド湯谷の社長ジョン湯谷をピーター・ウェラーが演じるとのこと。

ウェーラーは「バッカルー・バンザイ」に続いて日系人役二回目だが、

あの顔のどこがアジア系に見えるのか?

2004-01-19

TomoMachi2004-01-19

新聞の折込チラシで『シャーク・テイル』の広告。

ドリームワークスが『ファインディング・ニモ』に対抗した魚が主人公のCGアニメ。

売りは豪華な声優。

このサカナたちの声は誰でしょう?



昨日、初めて気づいたが、モー娘。関係で偉い人になってる和田さんというのは、昔、よく一緒に飲みに行ってた「IVSテレビの和田ちゃん」らしい。

ちなみに彼はたしかミッキー(『刑事ヨロシク』)のマネージャーだったこともある。









声優クイズの答え

左から アンジェリーナ・ジョリーマーティン・スコセッシ、ロバート・デニーロ

2004-01-18

TomoMachi2004-01-18

スタジオ・ボイスの連載原稿を書く。

イラクでの米兵の死亡者は500人を突破した。負傷兵まで入れると大変な数だ。

その多くはジェシカ・リンチみたいなホワイトトラッシュか、メキシコ、プエルトリコ、黒人、フィリピン系やインドシナ系なのだ。

死者500人超えたと同時にNYタイムズの世論調査がブッシュ大統領への支持率が50%に低下と発表。

このまま民主党政権になってくれれば、イラクから撤退して軍事費を国内の公共事業や福祉に転換してアメリカも暮らしやすくなるんだが。

マイケル・ジャクソンがネバーランドをファンに開放した。

ファンクラブに招待状を配ったらしいが、訪れたファンのほとんどは40代の白人主婦なんだなあ。

このマイコー裁判で急にブラック・ムスリムがマイコー支援に動き出した。

マイコーってムスリムだったのか?

マイコーは法廷に銀色の腕章をつけて出席したが、

黒は葬式で、赤はナチだけど

銀色の腕章ってどんな意味があるのか?

「わたしはロボット」か?

そういえばアシモフの「わたしはロボット」をウィル・スミス主演で映画化中。とりあえずスミスがロボット役ではないそうでホッとする。

2004-01-17

TomoMachi2004-01-17

翻訳10ページほど。

近所のビデオ屋に行ったら12月に借りたDVDの延滞料を50ドルも請求される。

そんなに延滞したっけ? いつ返したのかはっきりした記憶がない。

相当、本当にボケが進んでいる。それが日記をつけ始めた最大の理由なのだが。

延滞したビデオは娘の「ストロベリー・ショートケーキ」。

昔、VOWへの投稿で「ドラえもん」を延滞して捕まった暴力団組員の記事が載っていたが似たようなもんである。

掃除してからオークランドのチャイナタウンに行ったらお祭りだった。

「とっとこハム太郎」の中華提灯を買わされて帰る。

娘はハム太郎を暖炉の上に飾ると手を合わせて拝み始めた。

「はやく、大きくなって、おねえちゃんになれますように」

原始宗教とか偶像崇拝が発生する瞬間を目の当たりにした。

2004-01-16

TomoMachi2004-01-16

マンガの翻訳10ページほど進める。

DVDで『ランボー』を観直す。

人が一人しか死なないんだよな、これ。

副音声解説が原作者のデヴィッド・マレル。

ランボーという名前はやっぱり詩人ランボーから来ているそうだ。

ただ、つづりだけRimbaud でなくてRamboなのは、

執筆中に奥さんが買ってきたりんごの商標名が

ランボーRambo・アップルだったからなんだと。

2004-01-15

TomoMachi2004-01-15

『Invitation』の連載を書いてから『ザ・クーラー』The Coolerを観に行く。

エアコンじゃなくて、ミスター・クールと呼ばれる男(ウィリアム・H・メイシー)の話。

彼はラスヴェガスのカジノに雇われたプロフェッショナル。

といっても、メイシーだからギャンブラーでも用心棒でもない。

メイシーといえば『ファーゴ』で自分の女房を誘拐したダメ亭主、『ブギーナイツ』で目の前で女房に浮気されて無理心中したダメ亭主、とにかくショボクレたダメ人間の役ばかり。

この映画でも、ツキすぎて儲けすぎた客がいると、そいつのツキを落とす(Cool Downする)のがメイシーの仕事。とにかく、彼がちょっと触っただけでダイスもブラックジャックもスロットマシンもスカになってしまう。

ガキの頃から何をやってもダメで、道を歩けばバナナの皮を踏むし、傘持って外出すると雨が止む、とことんツキのないメイシーを見たカジノのオーナー(アレック・ボールドウィン)に、その超人的なツキのなさを買われたのだ。

ところが、そんなダメ男が、ある日突然、女の子から愛されてしまう。

生まれて初めてのラッキー体験に浮かれるメイシー。

しかも、彼女は「あげまん」だった。メイシーの商売道具の「ツキのなさ」はたちまち失われてしまう……。

いつものように捨て犬のような濡れた瞳をうるうるさせるメイシーよりも

ヤクザ役がすっかり板についたアレック・ボールドウィンが演じる凶暴極まりないカジノのオーナーが実に素晴らしい。

ちなみにメイシーのオールヌードも観られます。

2004-01-14

TomoMachi2004-01-14

『フィギュア王』連載のパトリック・マシアスのコラムを翻訳する。

今回はRoboTechロボテックについて。

超時空要塞マクロス』『サザンクロス』『モスピーダ』の三本をアメリカで

テレビ向けに再編集したシリーズ。

80年代に圧倒的な人気になり、今でもファンが多い。

問題はアメリカ製のバルキリーで、コクピットにフィギュアを乗せるGIジョー方式のため、機首が異常に太い、イントルーダーみたいな形なのだ。

2004-01-13

TomoMachi2004-01-13

 午前中に『Smart』連載の映評を送ってから、アカデミー賞有力候補作なのに日本公開未定の『コールド・マウンテン』を観に行く。

 南北戦争末期、コールド・マウンテンという田舎町で戦場に行った恋人(ジュード・ロウ)を待つ南部の令嬢(二コール・キッドマン)がサバイバルする話と聞いていたので、『風と共に去りぬ』と同じ? と思っていたが、ちょっと違った。

冒頭は地獄の戦場で「プライベート・ライアン」から続いているリアルなスプラッター描写で圧倒する。

ところが戦線を逃げ出したジュード・ロウがコールド・マウンテンを目指すあたりから、映画は神話的になっていく。彼は破戒牧師(フィリップ・シーモア・ホフマン)や幼な妻の未亡人(ナタリー・ポートマン)と次々に出会っていくのだが、どのエピソードも残酷でなおかつ笑えるように演出していて、おとぎ話のようだ。

そしてジュード・ロウは、男に飢えた女だらけの家に転がり込む。これはもちろんクリント・イーストウッド扮する兵士が銃後の女たちのおもちゃにされる『白い肌の異常な夜』の引用だが、裸の女が三人並んだときに、わかった。

この女たちはオデッセウス(ユリシーズ)を誘惑した三人のセイレンなのだ。

つまりこの話自体がトロイから故郷を目指した英雄オデッセウスの物語「オデッセイア」の南北戦争版なのだ。

監督はアンソニー・ミンゲラ。女の元に帰ろうとする話という点では彼の『イングリッシュ・ペイシェント』に似ている。

オデッセイは国に帰ると、留守中に彼の国を荒らし、妻を奪おうとした奴らを皆殺しにする。

だからこの映画もちゃんと派手なドンパチがいっぱいある。

ちなみにイーストウッドが『許されざる者』で使っていた珍しいダブルアクションのパーカッション銃もチラッと登場する。

音楽は当時のフォークソングだけだが、歌っているのはなんとホワイトストライプスのジョン・ホワイト。

この『コールドマウンテン』、ミラマックス史上最大の製作費なのだが、売値が高すぎて日本と中国では誰も買い手がつかず、公開は未定。

ミラマックスは去年の『ギャングズ・オブ・ニューヨーク』がコケたので信用がなくなっているのだ。

最近、カン違いで美人の役をあてがわれるようになったレニー・ゼルウィガーが、今回はちゃんとヨゴレ役なので安心する。

2004-01-11

TomoMachi2004-01-11

LAのパーク・ハイアット・ホテルで「トルク」のジョゼフ・カーンJOSEPH KAHN監督にインタビュー。

韓国系のまだ若い兄ちゃんで、ヒップホップの低予算ビデオで売り出し、

あっという間にディスティニーズ・チャイルドの「セイ・マイ・ネーム」や

エミエムの「ウィズアウト・ミー」などメガヒット曲のMTV監督として頂点に立った。

「トルク」はバカ映画? と聞くと、

「バカ映画だよ! 観てる人は自分が利口になったみたいに感じて気分いいだろ」と笑っていた。

いちばん好きな映画は「アキラ」だそうで、彼にとってこの映画は「アキラ」の実写版のつもりだそうだ。

2004-01-10

TomoMachi2004-01-10

ワーナー映画「トルク」の取材でロサンジェルスに飛ぶ。

パークハイアットにチェックインするとロビーには「トルク」に出演するバイク、トライアンフが飾ってあった。

9時からソニー・コロムビア撮影所の映画館で試写。

バイク乗りのグループ抗争を描く「ワイルド・スピード」みたいな映画なのかと思ったら違った。

生活描写は一切なく、最初から最後まで出演者全員がバイクで暴走し続ける。

彼らは殴り合いする時以外はほとんどバイクから降りないので

なんと会話シーンまでバイクに乗って走りながらなのだ(聞こえるわけないよ)。

ラストは時速300キロ出る怪物バイクでロサンジェルスの空港近くの海岸から

ロサンジェルスのダンタウンまで、なんと一分少々で走りきってしまう。

速すぎて途中から何が起こってるのかわからない。

客は大爆笑。

これは今年最初の超ド級バカ映画だ!

あと、男も女も下着モデルのようなセクシーな二流俳優ばかり(アイス・キューブ除く)。

白人、黒人、アジア人、ラテンのイケメンと美女ばかり集めた雑誌の広告のような映画。

なかでもGOTH娘を演じるジェイミー・プレスリーが狂ってて最高。

2004-01-09

TomoMachi2004-01-09

映画秘宝のための「ヘザーズ」の原稿35枚と格闘。

コロンバイン高校のような事件を生み出したアメリカの高校のシステムを

説明しなければならないので、どうしても説明的になってリズムに乗れない。

アメリカはほとんど公立高校しかない。

(日本は私立が多いので親の経済力で学校が分かれる)

また、公立高校は偏差値ではなく地域で分けられる。

同じ地域の生徒はバカも優等生も同じ高校に行く。

だから、精神年齢が違いすぎる生徒が同じ場所に押し込められる。

偏差値で50以上格差のある生徒を一緒に教えないとならない。

それで授業が機能するはずもない。

だからスキップ制度があるのだが、それも救いにはならない。

というのも日本のように「クラス」がないので、

生徒は大学のように授業ごとに移動する。

生徒の友人関係は自力でグループを作るしかない。

これで生徒は経済力、学力、容姿、体格などごとに派閥ができる。

違う派閥とは話もしない。

派閥同士にヒエラルキーができるが、その上下関係を決定付けるファクターは

Popularityだ。つまりスポーツマンと美人だけが学校に君臨する。

これはきわめて原始的な階級社会だ。

そこで最下層に弾圧された内向的な生徒が独裁者であるスポーツ選手に対して起こした反乱が「ヘザーズ」でありコロンバイン銃撃事件だったのだ。

2004-01-08

車のスモッグ検査を受けて、車のガソリンを入れに行く。

アメリカでは全部セルフサービスなので、自分で入れるのだが、

車に乗ってから、ガソリンのメーターがカラッポなのに気がついた。

金だけ払って、ガソリンを入れるのを忘れたのだ。

若年性のボケがそうとう進行している。

TVブロスの連載を書く。

2004-01-07

TomoMachi2004-01-07

『ハイスクール・パニック』Massacre at Central High (1976)を観る。

『ヘザーズ』の男版だが、話はオーウェルの『動物農場』そのもの。

おととしの東京ファンタで上映した『フォクシー・ブラウン』のフィルムを

貸してくれた会社の名前もMassacre at Central High だからカルト映画なんだな。

2004-01-06

TomoMachi2004-01-06

資料を読む。

"Generation Multiplex : The Image of Youth in Contemporary American Cinema"

は80年代青春映画のストーリー・ダイジェストが沢山並んでるだけ。

薄い内容だと思ったら大学生の卒論を本にしたものだった。

コロンバイン事件の後に書かれたのに、そのことにほとんど触れてないのも困る。

2004-01-05

TomoMachi2004-01-05

ブリットニーは結婚取り消し。55時間の超スピード離婚。

ちなみに元夫のジェイソン君はフットボール選手の夢破れて

現在無職で人口2千人の田舎町で両親と暮らしてるそうな。

典型的JOCKSの末路。

2004-01-04

TomoMachi2004-01-04

ブリットニーと結婚したジェイソン・アレクサンダーは

サインフェルドの中年俳優とは同姓同名の別人で

ブリットニーの幼馴染で、高校のフットボール選手とのこと。

「あの」ジェイソン・アレクサンダーと結婚したなら

ブリットニーも偉いと思ったが、JOCKじゃねえ。

2004-01-03

TomoMachi2004-01-03

ブリットニー・スピアーズ?がラスヴェガスで結婚したとのニュース。

相手はなんとジェイソン・アレキサンダーだと。

『隣のサインフェルド』に出てるチビデブハゲのおっさん俳優と?

これはすごい事件かも。

2004-01-02

TomoMachi2004-01-02

原稿のためウィノナ・ライダーの伝記を読む。

Winona Ryder by Dave Thompson 1997

Winona Ryder: The Biography by Nigel Goodall 1998

ところがこの二冊は内容がまったく同じだった。

引用されるインタビューや構成が完全に同じで、間をつなぐ文章だけが微妙に違うだけ。

明らかにGoodallの本はThompsonの本の盗作なのだ。

でもAmazon.comのレヴューでもそれを指摘する者はいない。

やっぱり素人のレヴューはアテにならない。

2004-01-01

元旦は一日中雨。

嵐の警報まで出ているので一日中家。

カミさんは日系テレビで午前中『蔵』午後『櫂』一挙放送と宮尾登美子漬け。

『櫂』は仲村トオルが本当にいい。

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