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映画評論家町山智浩アメリカ日記


音声ファイルの有料ダウンロード「町山智浩の映画ムダ話」。
庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』について。

告知やリクエストの受け付けはツイッターhttp://twitter.com/@info_tomomachiで。



映画秘宝連載中の「男の子映画道場」が単行本になりました。
「狼たちは天使の匂い 我が偏愛のアクション映画」です。


町山智浩の映画解説リストです。
現在約800本の映画が50音順に整理され、解説へのリンクが貼られています。
お探しの映画解説はたいていここで見つかると思います。


週刊文春の連載「言霊USA」はオンラインで読めます。

もうじき連載100回になるサイゾーのコラム『映画がわかるアメリカがわかる』はここで読めます。


町山智浩のWOWOW映画塾がスマホのアプリになりました!
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町山智浩のWOWOW映画塾、YouTubeで観られます!

町山智浩の映画塾2(101〜200)

町山智浩の映画塾3(201〜)


集英社WEB連載「町山智浩の深読みシネガイド」



TBSラジオ『たまむすび』に毎週火曜日午後3時から出演中です。


過去のたまむすび

「キラ☆キラ」はYouTubeに残ってます

ポッドキャスト「町山智浩のアメリカ映画特電」は復活しました!
特電ポッドキャストVol.1〜67
Vol.68〜80
Vol.81〜95

ロフトプラスワンでタランティーノと公開飲み会(無修正)

2011-11-01 ポッドキャスト「町山智浩のアメリカ映画特電」リスト

ポッドキャストへのリンクはここから↓

http://enterjam.com/?eid=135#sequel

第67回 2008/12/11up

『ウォーリー』と70年代デストピア映画『THX1138』『未来惑星ザルドス』

第66回 2008/12/05up

ジョニー・トーのフレンチでウェスタンな男泣きノワール『エグザイル/絆』

第65回 2008/11/20up

アクションしないヴァンダムなんて! 『その男ヴァンダム』

第64回 2008/10/30up

現代を予言したポリティカル・フィクション『傷だらけのアイドル』

第63回 2008/10/17up

非モテ男のためのラブストーリー『寝取られ男のラブ♂バカンス』

第62回 2008/10/09up

ホラー映画より怖いハッピーエンド。アニエス・ヴァルダの『幸福』

第61回 2008/09/26up

トラウマ映画館『ある戦慄』はサブウェイ・パニック!

第60回 2008/09/18up

『ラスト・カーチェイス』他、リスナーの皆さんの思い出そうとしても忘れられないトラウマ映画特集

第59回 2008/09/11up

『イントゥ・ザ・ワイルド』と『北国の帝王』の知られざる関係

第58回 2008/09/05up

コーネル・ワイルド製作監督脚本主演の『裸のジャングル』は元祖アポカリプト!

第57回 2008/08/28up

思い出そうとしても忘れられない映画『コンバット/恐怖の人間狩り』

第56回 2008/08/21up

トム・クルーズがチビ・デブ・ハゲ姿で大暴れ! バカ俳優たちの地獄の黙示録『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』!

第55回 2008/08/14up

へなちょこリーマンにアンジェリーナ・ジョリーのパンチ炸裂!『ウォンテッド

第54回 2008/07/17up

『ホット・ファズ』の遠い原点『スーパーコップ』『破壊!』『複数犯罪』そして『フリービーとビーン大乱戦』

第53回 2008/07/04up

平山夢明氏の忘れようとしても思い出せない超怖い映画『不意打ち』

第52回 2008/06/12up

新作『ハプニング』でシャマランの起死回生なるか?

第51回 2008/06/12up

水野晴郎さん追悼、それと関係なく『インクレディブル・ハルク』

第50回 2008/06/05up

トラウマ映画館?『早春』は『傷だらけの天使』の原点

第49回 2008/05/12up

『サイレント・ランニング』他、あなたの『忘れようとしても思い出せない映画』を探せ!

第48回 2008/04/07up

クリント・イーストウッドの「白い肌の異常な」映画群

第47回 2008/02/27up

元祖ゾンビの巨匠ジョージ・A・ロメロが『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』はネット時代に挑戦!

第46回 2008/01/23up

全米ナンバーワンの謎の映画『クローバーフィールド』を観た!

第45回 2007/12/24up

『アイ・アム・レジェンド』と藤子不二雄と「時代は変わる」

第44回 2007/11/08up

http://enterjam.net/podcast/tokuden/tokuden044.mp3:title=コーエン兄弟の新作はウルトラ・バイオレントな追跡劇『ノーカントリー(血と暴力の国)』

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第43回 2007/11/01up

俺たちフィギュアスケーター』は男子ペア!『死亡遊戯』幻のオーディション『フィニッシング・ザ・ゲーム』!

第42回 2007/10/25up

これぞ秘宝映画だ! 藤原章監督『ヒミコさん』(10月27日から東中野ポレポレ座で公開)と井口昇監督

片腕マシンガール』!

第41回 2007/10/11up

童貞コメディ『スーパーバッド』が全米で200億円の大ヒット!

第40回 2007/10/04up

心に残るバカ映画?国際スター、真田広之の香港・日本合作映画『龍の忍者』(82年)で「ばいちゃ!」

第39回 2007/09/27up

クローネンバーグとヴィゴ・モーテンセンのヤクザ映画第2弾!『イースタン・プロミセズ』

第38回 2007/09/13up

ジョン・ウー学校志願者の銃撃銃撃また銃撃!『シュートエム・アップ!』

第37回 2007/08/30up

ウォシャウスキー兄弟の新作(?)『インヴェージョン』と『盗まれた街』リメイクの歴史

第36回 2007/08/17up

ジョン・ウォーターズ監督のウルトラ変態大作『ダーティ・シェイム』をオクラから救え!

第35回 2007/08/02up

マイケル・マン製作『ザ・キングダム』は911テロ以降の世界を90分に圧縮した傑作アクションだ!(UIP配給秋公開)

第34回 2007/07/20up

ヘンなゾンビ映画『ゾンビーノ』とゾンビの意味

第33回 2007/06/21up

リスナーのメール特集「私のトラウマ映画」……でも、話はどんどん横道にそれていく……

第32回 2007/06/07up

トラウマ映画館? カーソン・マッカラーズの『愛すれど心さびしく』

第31回 2007/05/24up

名作カルト・ホラー『ウィッカーマン』のニコラス・ケイジ版リメイクは、なぜラジー賞映画になってしまったのか?

第30回 2007/05/10up

ホット・ファズ』は田舎の駐在さん版ダイ・ハード

第29回 2007/04/26up

トラウマ映画館? 悪魔の女教師ジャンヌ・モローの『マドモアゼル』

第28回 2007/04/19up

ヘンリー・カットナーのSF小説『ボロゴーヴはミムジイ』の映画版とルイス・キャロル

第27回 2007/04/12up

タランティーノ&ロドリゲス監督の新作『グラインドハウス』観戦記後編、タランティーノ監督の『デス・プルーフ

第26回 2007/04/05up

タランティーノ&ロドリゲス監督の新作『グラインドハウス』PART1:ロバート・ロドリゲス監督の

プラネット・テラー』篇

第25回 2007/03/29up

クリス・ロックがリメイクした『愛の昼下がり』を、エリック・ロメール監督のオリジナルと徹底比較!

第24回 2007/03/22up

『ビハインド・ザ・マスク/レスリー・ヴァーノンの誕生』

第23回 2007/03/15up

トラウマ映画館?『私は誘拐されたい』

第22回 2007/03/08up

クリスティーナ・リッチの勇気ある映画『ブラック・スネーク・モーン』と『パンプキン』

第21回 2007/03/01up

アカデミー主演女優賞のヘレン・ミレンが『ザ・クイーン』と同時に出た強烈映画『シャドウボクサー』

第20回 2007/02/22up

『Inland Empire』

第19回 2007/02/15up

トラウマ映画館? 世界各国で上映禁止になった恐ろしい少女たち『小さな悪の華』

第18回 2007/02/08up

おとなの悲喜劇『リトル・チルドレン』

第17回 2007/02/01up

トラウマ映画館?行方不明映画の最高傑作『バニー・レイクは行方不明』

第16回 2007/01/25up

500年後の地球は「バカの惑星」だった? 超バカ映画『イディオクラシー

第15回 2007/01/18up

トゥモロー・ワールド』と長回し

第14回 2007/01/11up

『PAN'S LABYRINTH』

第13回 2006/12/27up

メル・ギブソンの『アポカリプト』とグリフィスの『国民の創生』。面白いけど間違ってる映画』

第12回 2006/12/21up

『アメリカ人が毎年クリスマスに必ず観る映画』

第11回 2006/12/14up

APOCALYPTO

第10回 2006/12/06up

ザ・ワールド・イズ・マイン

第9回 2006/11/30up

『007/カジノロワイヤル』

第8回 2006/11/23up

イカとクジラ

第7回 2006/11/16up

ボラットBORAT

第6回 2006/11/09up

『テネイシャスD 運命のピック』

第5回 2006/11/02up

『ファンタズム』ドン・コスカレリ監督の自宅訪問記

第4回 2006/10/26up

特別編『映画秘宝の歴史』

第3回 2006/10/19up

『Jackass Number Two』

第2回 2006/10/12up

『アドレナリン』

第1回 2006/10/05up

『スネーク・フライト』

2006-11-23 今週のポッドキャストは『イカとクジラ

TomoMachi2006-11-23

http://www.eigahiho.com/podcast.html


毎週木曜日更新のポッドキャスト『町山智浩のアメリカ映画特電』、

今週は『イカとクジラ』について、スティーブン・キングトリュフォースピルバーグとの関連を語っています。

2006-10-26 イカとクジラ」のノア・バウムバック監督インタビュー

TomoMachi2006-10-26

今、発売中の「エスクァイア」で、『イカとクジラ』(12月公開)のノア・バウムバック監督にインタビューしています。


イカとクジラ』の内容についてはここをご覧ください。

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051130


インタビューではもっぱら「子供の頃、親に見せられた映画」の話になった。

バウムバックは両親共に映画評論家で、特に母親は「ニューヨーカー」誌のレギュラー批評家でもあったので、ガキの頃からヨーロッパ製のアート映画を見せられたそうだ。

ロベール・ブレッソンの『ラルジャン』を見せられてその凄まじい内容に卒倒しそうになったという。

また、「子ども映画として」トリュフォーの『野生の少年』を見せられたと言っているのも興味深い。

あのスピルバーグも『野生の少年』を見て、生涯にわたる大きな影響を受けた。

『野生の少年』は、オオカミに育てられた子どもをひきとった言語学者の記録を基にしたノンフィクション映画。

言語学者の役はトリュフォーが演じている。

最初はケダモノのようだった少年は教育によって最後に少しの言葉と近代社会のエチケットを学ぶが、その姿はちっとも幸福そうではない。

言語学者は「自分がしたことが本当に良かったのだろうか」と疑問を抱いて映画は終わる。

『野生の少年』には両親の離婚によって見捨てられた少年だったトリュフォーが学校制度から落ちこぼれて精神病院にまで入れられてしまった体験がストレートに反映されている。社会からクズとされたトリュフォーを救ったのは映画、スクリーンのファンタジーだった。

スピルバーグが『野生の少年』にのめりこんだのは、彼も離婚家庭で学校からの落ちこぼれで、映画に救われた少年だったからだ。実はスピルバーグの『ET』や『AT』は『野生の少年』のバリエーションなのである。


バウムバックも両親の離婚で苦しみ、映画に救われたのだ。


ちなみにオイラが親父に無理やり見せられた映画は映画館で『グレート・レース』『ポセイドン・アドベンチャー』『スコルピオ』『ゲッタウェイ』『ビリー・ザ・キッド21歳の生涯』『突破口!』『ダラスの熱い日』、テレビで『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『イージーライダー』『ワイルドバンチ』『真夜中のカウボーイ』。

まあ、品のないこと。

2006-03-03 今年もアカデミー賞予想ごっこ

TomoMachi2006-03-03

アメリカでは日曜日に授賞式があるアカデミー賞。

毎年アメリカ人はあくまで遊びとして予想ごっこをするんだけど、今年もやってみよう。

★助演女優賞

本命 レイチェル・ワイズ「コンスタント・ガーデナー」

アカデミー賞は悲劇の妻役に甘いから。

対抗&とらせたい人 ミッシェル・ウィリアムズ「ブロークバック・マウンテン」

夫と男友達のキスを見てしまった瞬間の演技がリアル)


★助演男優賞

本命&とらせたい人 ジョージ・クルーニー「シリアナ」

太ってヨゴレになっただけじゃなく拷問シーンで本当に頭を打って鼻から脊髄液が出て生死の境を彷徨った熱演を買って)

対抗 マット・ディロン「クラッシュ」

四十過ぎても役柄にちっとも重厚さが増さないキャラを逆手にとった一生一度のチャンス)


★オリジナル脚本賞

本命 『クラッシュ』

『パルプ・フィクション』『マグノリア』『マルコヴィッチの穴』『トラフィック』など、脚本のストラクチャー自体で定型を破っている脚本は受賞することが多い。

対抗&とらせたい人 『イカとクジラ

脚本賞や脚色賞は古くはコッポラ、それにタランティーノコーエン兄弟、P・T・アンダーソン、アレクサンダー・ペインなど、気鋭の映画作家に与えられることが多いので。


★脚色賞

本命『ブロークバック・マウンテン』

脚色したラリー・マクマートリーは古くは63年の『ハッド』から活躍する西部劇専門の小説&脚本家で、原作&脚色の『ラストショー』でも候補に挙がっている。このベテランに今、あげとかないでどうする? という感じ。

対抗&とらせたい人 『カポーティ』

『ブロークバック・マウンテン』は基本的に原作どおりで、要素をいくつか加えただけだが、『カポーティ』はカポーティの全生涯を書いた伝記から、『冷血』執筆の部分だけをドラマ化するという労力のかかる「仕事」をしてるから。


★主演男優賞

本命&とらせたい人 フィリップ・シーモア・ホフマン 

あの『ブギーナイツ』のデブおかまちゃん、『ハピネス』のイタ電オナニー、スペルマ糊男がとうとうやった! 「レッド・ドラゴン」で殺人鬼ダラハイムをやるはずだったのがレイフ・ファイアンズの野郎に役を横取りされて、それでも黙って脇に回ったイイ人、ホフマン、主演賞ではたぶん一生に一度のチャンス!

対抗 ヒース・レジャー「ブロークバック・マウンテン」

これはねえ、本当に別人になってるんだよね。カウボーイ独特のモゴモゴしゃべり、ガニマタ歩き。本人は会ってみると全然そんな人じゃなくて、軽いノリの兄ちゃんですが役者ってすごい。ただ、これからも獲るチャンスがあるということで、俳優やスタッフの投票で決まるアカデミー賞では若い俳優に票が集まりにくいというジンクスがある。


★主演女優賞

本命 リース・ウィザースプーン「ウォーク・ザ・ライン」

理由1 アカデミー賞は偉人伝の妻役に甘い(例:ジェニファー・コネリー「ビューティフル・マインド」)。理由2 アカデミー賞は実在のカントリー歌手の役を俳優が演じて実際に歌う映画に弱い(例:シシー・スペイセク『歌え!ロレッタ、愛のために』)

対抗&とらせたい人 フェリシティ・ハフマン「トランズアメリカ」

「ウォーク・ザ・ライン」公開前は文句なしの本命だと思ってたんだけどなあ。性同一障害で女装している男性を女性が演じるという離れ技。ただ映画の内容が同性愛に対してあまりに肯定的なので反発する人も多いかも。これに比べて「ウォーク・ザ・ライン」は古典的な映画なのでとっつきやすい。


★監督賞

本命 アン・リー『ブロークバック・マウンテン』

緑あふれるブロークバック山と、灰色の日常のコントラストなど、オーソドックスでわかりやすくセリフではなく映像で語る手法が普通に上手いから。

対抗なし

とらせたい人 スティーブン・スピルバーグ「ミュンヘン」

アカデミー会員はユダヤ系が多いから、イスラエルの強硬主義を批判したこの映画が票を集めるのは難しいけど、あえてユダヤ同胞から裏切り者と石を投げられる危険を冒し、ラストシーンで返す刀でブッシュ政権にまで斬りつけたスピルバーグの映画作家としての勇気と人類愛を讃えたい。


★作品賞

本命 『ブロークバック・マウンテン』

なにしろ「ブロークバック」って言葉が単語として定着しちゃったほどの社会現象だからしょうがないでしょう。69年の『真夜中のカーボーイ』以来、35年ぶりのカウボーイ・ラブ映画の作品賞受賞か。

対抗『クラッシュ』

いい映画だけど、『トラフィック』とか『アモーレス・ペロス』とか『マグノリア』とか類似作品が多いから作品賞にはちょっとという感じかな。

2005-12-13 今年の映画ベストテン

TomoMachi2005-12-13

そろそろアメリカでは今年の映画ベストテンの発表が始まった。


まずはホラーの帝王スティーブン・キングのベスト10(Entertainment Weekley)

The Squid and The Whale(イカとクジラhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051130

売れない作家の苦しみをあまりにリアルに描いたから、という理由。

▲ポーティhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051010

ネタがつきた作家の苦しみを(以下略)

ヒトラー/最期の12日間

ぅ哀奪疋淵ぅ函グッドラックhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051009

ゥラッシュ

Ρ宙戦争

Д灰鵐好織鵐函Εーデナー

┘轡鵐妊譽蕁Ε泪

デヴィルズ・レジェクツhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050722

「70年代安物映画の再現としては完璧。これこそタランティーノが『キル・ビル』でやろうとしてやりそこなったことに違いない」とのこと。

ザ・ジャケット

(キングは『キングコング』『ミュンヘン』を未見)


ピュリッツアー賞受賞の映画評論家ロジャー・エバート(Chicago Sun Times)のベスト10

.ラッシュ

▲轡螢▲

ミュンヘンhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051206

Junebug

ゥ屮蹇璽バック・マウンテン

Me and You and Everyone We Know

Nine Lives

┘ング・コング

Yes

ミリオンズ


「ローリングストーン」誌の映画評論家ピーター・トラヴァースのベスト10

.劵好肇蝓次Εブ・バイオレンスhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050915

▲屮蹇璽バック・マウンテン

グッドナイト&グッドラック

ミュンヘン

ゥポーティ

The Squid & The Whale(イカとクジラ

Д灰鵐好織鵐函Εーデナー

┘ラッシュ

キング・コング

ウェディング・クラッシャー


「40歳の童貞男」がどこにも入ってないじゃん。プンプン。

オイラのベスト10は年末に発表します。

2005-11-30 The Squid and The Whale イカとクジラ

TomoMachi2005-11-30

やっと『ブレードランナーの未来世紀』ISBN:4896919742が終わったので映画を観に行けるようになりました。


ノア・バウムバック監督の『The Squid and the Whale(イカとクジラ)』を観た。

タイトルはアメリカ自然博物館に展示されているマッコウクジラとダイオウイカが格闘する巨大な模型のこと。

といってもこれは海洋ドキュメンタリーとかじゃありません。

ノア・バウムバックが高校時代に両親が離婚した体験を描いた自伝的映画。

バウムバックはウェス・アンダーソン監督の『ライフ・アクアティック』の共同脚本で、フィリップ役で出演もしている1969年生まれ。

だから舞台は1986年頃のニューヨークになる。

バウムバックの父ジョナサンは映画と文芸の評論家で、母ジョージアも「ヴィレッジ・ヴォイス」紙に今でもバリバリに書いてる映画評論家。

映画評論家同士の夫婦ってどうなんだろ? うちのカミさんは全然映画観ないのでわからないんだけど。

イカとクジラ』の主人公の高校生ジェシーの父(ジェフ・ダニエルズ)は作家としてまったく売れないので大学で文学を教えてメシを食っているうちに五十歳になってしまった。

彼は妻(ローラ・リニー)のことを見下していたが、彼女は「ニューヨーカー」誌で原稿が採用されて売れっ子になり始める。威張ってばかりの夫に愛想をつかした彼女は自分よりも若い男に惹かれていく。

 そして、ジェシーと弟はある日、両親から離婚を告げられる。父は家を出て近くのアパートに暮らすので、子どもたちは両親の家を行ったり来たりすることになる。

 父親役のジェフ・ダニエルズは、ジェフ・ダニエルズは『Mr。ダマー』のジム・キャリーの相棒、『スピード』のキアヌ・リーブスの相棒と、バカの相棒で、もっとバカという役ばっかりだったが、ここでは、妻が付き合う男が本も映画も知らないスポーツマンばかりなので気が狂いそうに怒る悲しいインテリ役。とことんダメオヤジで、30歳も年が違う教え子(アンナ・パキン)に惚れて同居するわ、息子と卓球して負けると本気で怒るわ、息子のGFに喫茶店代をたかるわ、息子のGFを『ブルーベルベット』観に連れてってドン引きされるわ、床に落としたハンバーグを黙って拾って息子に食わせるわ。

 母役のローラ・リニーはトロントの飛行機で一緒になったなあ。『トゥルーマン・ショー』のバーチャル奥さんだったけど、ここでは完全にすっぴんで高校生の母を演じてます。

 両親の離婚のせいで中学生の弟はトラウマでおかしくなって、ザーメンを図書館の本に塗ったり、好きな女の子のロッカーに塗ったりの異常行動を始める。このへんはみんなバウムバックたちに起こった実話だそうだ。

f:id:TomoMachi:20040604141416j:image

で、何が「イカとクジラ」かというと、ジェシーは小さかった頃、ニューヨークの自然博物館に行った時、格闘するイカとクジラが怖くて泣き出して、それ以来ずっと観ていない。

泣いたのは、実はイカとクジラが両親のケンカを思わせたからだ。

そんなジェシーが、両親は完璧じゃない、しょせん男と女なんだ、と、人間として見つめることができるようになるまでの映画だ。

 両親が離婚する直前、離婚を思いとどまらせようと、ジェシーはギターで、ピンクフロイドの「ヘイ・ユー」を弾き語りする。これは『ザ・ウォール』で妻との不仲に苦しむ主人公の気持ちを歌っている。

 

Hey you! don't tell me there's no hope at all

ねえ! もう何の望みもないなんて言わないでおくれ

Together we stand, divided we fall

一緒にいれば頑張れるけど、分かれてしまったらおしまいだよ


これはUnited we stand, divided we fall.(団結すれば立てるが、分裂すれば倒れる)という南北戦争時のリンカーンの言葉からきてるのかな。両親は歌詞の意味をわかってくれないけど。

両親が不仲だと子どもは「神様、いいこになりますからパパとママを分かれさせないでください」とかお祈りしたりして辛いんだ。自分が悪い子だから両親がケンカしてるんだと思い込んだりしてね。

うちもそうだったから身にしみるよ。