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映画評論家町山智浩アメリカ日記


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2011-11-21 ストックホルム「ミレニアム」ツアー

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今日はデヴィッド・フィンチャー監督のインタビューの前に、スティーグ・ラーソンの原作『ミレニアム』シリーズの舞台となる場所の徒歩ツアー。案内してくれるのはストックホルム市博物館のスタッフ。

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まずは、主人公のミカエル・ブロムクヴィストが住んでいることになっているアパート。文中では分譲を買ったことになっているが、実際はこのへんの建物は歴史的に貴重なので市が管理して一般に賃貸させている。

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次にそのアパートから一望のもとに見渡せるストックホルム。向こう岸に小さく見える塔が市庁舎。ストックホルムの人口わずか200万人だが、スウェーデン全人口900万人の2割以上が集中している。こちら(南側)のほうが収入が多い人が住んでいるそうだ。

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今度はマリトーゲットという公園。ラーソンはこの公園のベンチにたたずむことが多かったそうだ。

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アーティストが多いというゲートガータン通りにあるビルの2階にミレニアムの編集部があることになっている。

この道にはパブやクラブが多い。

『ミレニアム』シリーズは全世界で800万部を超えるベストセラーになったが、ラーソンは一冊目の出版前に心臓発作で急死した。

「パートナーの女性とは籍を入れてなかったし、遺書もなかったので、彼女には本の印税や映画化権のお金は全然入らないのよ」と、ガイドさんは気の毒そうに言っていた。

2011-11-19 ストックホルム観光しました

『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』の取材でストックホルムに来ました。

ホテルは、スラーセン駅、セントラル橋の上にあるヒルトン・ホテル。

f:id:TomoMachi:20111120113541j:image:left朝ごはんはもちろんバイキング形式(こっちではスモーガスボードと呼ぶ)。『ファーゴ』は北欧系のアメリカ人たちの話だったので、バイキング料理を食べるシーンがやたらと多かった。クネッケというクラッカーみたいなパンに、酢漬けのニシンやスモークサーモン、レバーのパテなんかを載せて食べる。もちろんスウェーデン料理の基本、ミートボールも。

 食べ終わると9時近くだったが、外はまだ薄暗い。この時期は朝8時半から夕方3時半くらいまで7時間しか昼がない。日照時間が短いのでこの時期は青野菜は貴重だそうな。

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 ここからフェリーに乗ってユールガーデン(動物園)島に渡る。

 ユールガーデンは遊園地や博物館が集まっているリクリエーションの島。

 オタクな自分はヴァーサ号博物館に行きました。

 ヴァーサ号は1628年、当時北欧一帯を支配していたスウェーデンが王国の威信をかけて建造した巨大戦艦だった。

 ところが進水式の日に、港内で横倒しになり、そのまま沈んでしまった。理由はバラスト以上の大砲を装備しすぎて、上のほうが重すぎたせい。アホか。

 その後300年以上経って引き揚げられて、木材にプラスチックを浸透させて博物館内で保存されている。とにかくデカい!

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 ヴァーサ号の後は、歩いて国立美術館に行った。

 いちばん人気なのはスウェーデンの肖像画家ロスリンが描いた『ヴェールの女性』。これはロスリン自身の若妻を描いた絵で、初々しい表情に萌える。「いや、そんなに見つめないで」「見つめないと描けないよ」「でも、恥ずかしいの」みたいな会話が聞こえてきそうだ。

この美術館では、ロシア革命前夜展が開かれていて、「ヴォルガの船曳き」や「イワン雷帝」であまりにも有名な「ロシアのレンブラント」ことイリヤ・レーピンの「予期せぬ帰郷They Did Not Expect Him」を見ることができた。

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女中もいる上流の家庭に、ボロボロの若者が突然現れる。彼はおそらく長男で、王制に対する戦いに身を投じ、逮捕されて収容所の過酷な生活でやせ衰えている。ようやく釈放されて家に戻ってきた兄を迎える妹たちの表情は当惑している。おそらく長男は上流のこの一族のなかでは反逆児でやっかいものなのだ。ただ、いちばん右端の、末っ子の男の子だけが目を輝かせている。その目は伝説の英雄を見上げる目だ。

革命期のスケッチでありながら、女たちと、オトコノコの違いさえも描き出している。

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 帰りにオタク屋をのぞいた。マンガコーナーはやっぱり「ナルト」や「ワンピース」ばっかり。日本のビジュアル系雑誌がブラックメタルの本場スウェーデンで売られているのは面白い。

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