3号

Too2017-09-18

 デアゴスティーニ週刊『ムーミンハウスをつくる』、全国版はいよいよ週刊ペースに乗りまして、19日発売だとその前の日曜日、つまり本日(17日)に配達されるパターンのようです。ただし、通常の書籍や雑誌と違い、パーツを作成する関係で、一気に全部数刷り上がり!とはならず、地域によってお届け日にズレがある可能性があります。まだ届いていない方は少しお待ちください(通常の1号ごとの定期購読でまだ2号が届いていない方は問い合わせなさってみてください)。
 さて。3号はちびのミイ! フィギュア付きですが、ミイは小さいのでパッケージも1・2号より薄くなりました。

 今回は玄関ポーチの屋根を組み立てます。

 裏表や左右にだけ注意すれば、特に難しくありません。

 あっという間に終了。

 そして、いよいよ、タイルストーブの最初のパーツも届きました。3号と4号のパーツが揃わないと完成しないので、まずは接着せずに組み立ててみて、4号が届いてからまとめて仕上げることに。

 このタイルストーブのすごいところは本当に扉が開いて、中がチラッと見えること! 見える部分だけ黒の油性ペンで塗っておくとより本物らしく見える、というワンポイントアドバイスも掲載されています。どうせなら内側全体を煤けさせて、タイルの隙間まで煙が充満した感じを出したい、ということで、裏側全体を塗装してもらいました(うちは組み立ては基本的にわたし、塗装や汚し加工は相方の担当で、作業を進めています)。

 タイルストーブの内側は通常は見えない部分なので、エアブラシがなければ油性ペンでも筆でもOK。※4号のパーツも揃ってからの写真です。

 せっかくのピカピカのパーツ(新品のタイルストーブ)が一気に使い込まれた年代モノに(笑)! 外側もフチの部分だけいったん汚しています。黒や茶色のラッカー塗料をエアブラシで吹きつけたそうです。

 さらに上からタイルっぽい硬質な質感が出るように塗装。下地に白のラッカー塗料を吹きつけ、部分的にサンドペーパーをあてて黒く汚した部分を露出させ、最後に白のウレタン塗料で透明感を出した、とのこと。ウレタンは無理でもラッカーなら市販の缶スプレーなどが使えるかな?と思ったのですが、缶スプレーは口径が大きく、塗料が多く出てしまうため、このような小さなパーツには向かないらしいです。素材によってはマニキュアでアレンジできないかな?と思いついたので、今度試してみます! そうそう、注意事項をひとつ。素材や元の塗装、アレンジする塗料の組み合わせによって、元の塗料がハゲたり、素材が溶けたりする可能性があります。手を加える際は目立たない場所で試してからになさってくださいね。

 塗装前と塗装後の比較などはまた4号が到着してからお伝えしますねー。

 3号のフィギュアとパーツ。このタイルストーブは塗装前のものです。

 かごの中身は追って自分でつくります。安定が悪い場合は底をサンドペーパーで削るといい、とのこと。そういったミニアレンジ情報は動画でも紹介されていますよー。

 裏話を少々。北欧で実際に使われてきたタイルストーブ。ドールハウス作家の第一人者である設計担当の村上一昭先生のこだわりで、本物のタイルストーブの構造(どうやって薪をくべ、煙がどのように流れていくのか)を理解した上でミニチュア化したいと、わたしがフィンランドに行った際にCPさんにもお手伝いいただいて資料を探したのですが、図書館でも書店でもこれといった資料は見つからず。結局、CPさんがネットで見つけてくださった記事をもとにこのミニチュアタイルストーブが完成しました。設定だとムーミンハウスの中央にでーん!と構えていて、2階や3階へと暖かい空気を送り、煙突から抜けていくのですが、さすがにそこまでのリアリティを追求するのは構造上無理があるので、タイルストーブは独立したパーツとして好きなところに置くことができます。
↓3号の画像はまだ上がっていませんでしたが、ご購入は可能です。


 今回はちょっとやりすぎなアレンジをご紹介しましたが、この『ムーミンハウスをつくる』の魅力は、完成形の既製品ではなく、自分なりにアレンジしながら楽しめるところ。1号のベッドフレームが金属製だったり、タイルストーブは何も手を加えなくても本物っぽい素材感だったり(さすがにタイルではなくプラスチック製です)、何もアレンジせずに組み立てるだけでも大人がじゅうぶん満足できるクオリティなのですが、ここに薪をくべて……とストーリーを考えながら、手を加えていくのがまた楽しいんです。最初は、薪とLEDライト入れて光らせて、火が入った様子を再現したらどうだろう!?と思ったのですが、あ、ご先祖さまがくるから火は入れちゃいけない!と撤回しました(笑)。