とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レッズ圧勝。ザッケローニもうらやむ3-4-3。

 2位エスパルス対5位レッズの対戦。前節、エスパルスセレッソ戦を観たが、ロスタイムに同点に追い付いたものの高木、大前の両WGが全く機能せず、順位を落とすのも間近いと感じた。NHK-BSの中継はエスパルス寄りの実況で終始していたが、ゲームをコントロールしていたのはレッズ。1-0の結果以上にレッズが圧倒したゲームだった。
 5分、左CBの槙野が上がってミドルシュート。8分にもマルシオ・リシャルデスのスルーパスからポポがシュート。エスパルスはボールをキープしてパスを回すが、3トップに有効なパスが入らない。13分、左SBのイ・キジェミドルシュートを放つが、エスパルスの攻撃は結局遠目からシュートを放つしかない。
 逆に守備に回っていても一たびボールを奪うと速いのがレッズの攻撃。15分、自陣から阿部がドリブルで持ち上がり、ポポをポストに柏木がスルーパス。阿部がそのまま上がってシュート。19分、CB永田のフィードにマルシオ・リシャルデスが抜け出し、クロスに柏木がヘディングシュート。
 20分にはエスパルスのMFアレックスがイエローカードをもらうが、この時から山本主審に目を付けられていた感がある。その後も一進一退。チャンスはレッズに何度も訪れるが、決定機にはならない。エスパルスはノーチャンス。
 そして41分、右WBの平川の長いアーリークロスにマルシオが抜け出し、GKと一対一からシュート。GK林がナイスセーブ。だがその直後の柏木のCKに阿部がヘディング、はうまく合わず、身体に当ててシュート。レッズが先制して前半を終えた。
 後半に入っても同じ展開。6分、イ・キジェミドルシュートを放つが、エスパルスの攻撃はパスを回すだけ。シュートは遠目からしか打てない。レッズはボールを奪うとショートカウンター。8分には柏木のサイドチェンジから左WB梅崎が右SB吉田をかわして抜け出し、クロスに平川がシュート。だがこれはオフサイド
 後半から荒っぽいファールが多かったアレックスだが、9分、マルシオ・リシャルデスを倒したところで2枚目のイエローカード。退場でエスパルスが一人少なくなる。14分、柏木のクロス性のスルーパスにマルシオが抜け出しシュートを放つが枠の外。15分にはポポに代えて原口。両WBもトップまで上がって5トップでレッズが圧倒する。守備に回っても左サイドは槙野と阿部が連携し、すぐに攻撃に移る。逆にエスパルスはレッズのサイド攻撃に翻弄され、アレックスがいなくなったこともあって、前線にパスを出せる選手がいなくなる。
 堪らず19分、高原とイ・キジェに代えてジミー・フランサと小林を投入。河井を左SBに回し、小林がトップ下に入るが、レッズの勢いに押され、攻撃的に活躍する機会はほとんど訪れない。22分、梅崎がボールを奪うと、柏木のスルーパスボランチの鈴木が抜け出し、最後は原口がシュート。25分、平川のフィードに原口が抜け出し、クロスに柏木が飛び込み、左足アウトサイドでシュート。GK林がかろうじてセーブ。直後のマルシオのCKに阿部がドンピシャ・ヘッド。GK林がナイスセーブ。
 再三のチャンスのうちの一つでも決まっていれば、もっと楽に勝利できただろうが、最後は1点差でヒヤヒヤする場面もあったものの、時間をうまく使って逃げ切った。
 レッズの完勝。ザッケローニ監督も観に来ていたが、槙野と阿部のプレーには、代表の3バックへの可能性を感じたのではないか。槙野と森脇に吉田を真ん中に据えた3バック。アンカーに阿部や今野を試したらどうか。
 これでJリーグベガルタが首位を独走。5点差でサンフレッチェエスパルス。さらに1点差でジュビロ、レッズ、FC東京が続く団子状態。うかうかするとこのままベガルタが逃げ切ってしまうぞ。ちなみにグランパスACL狙いでクラブWC出場をめざそうか。チェルシーみたいに。