とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ドルトムントが決定機を決め切れず、ゲッツェに勝越し弾を浴びる。ブンデスリーガはバイエルンが独走の気配。

 ブンデスリーガの首位対決。前節ドルトムントが敗戦を喫し、勝ち点差は4に広がった。しかもスポティッチ、フンメルスシュメルツァーと3人のDFがケガで欠場。CBにパパスタソプロスとフリードリッヒ。グロスクロイツが右SBに入った。
 序盤、ドルトムントが出足良くプレスをかけていく。3分、CHシャヒンの縦パスをCFレバンドフスキが落とし、OHムヒタリャンから左に展開。SHブワシチコフスキのクロスにレバンドフスキがシュート。ボールを奪うとあっという間にバイエルン・ゴール前に殺到する。
 バイエルンも7分、CBボアテングの縦パスをCFマンジュキッチが落とし、右SHミュラーのスルーパスにCHハビ・マルティネスがシュート。DFがブロックする。バイエルンドルトムントの速い攻撃をじっくり受け止めて、高いボール・ポゼッションから速くて正確なパスで隙を突いていく。互角だが緊張感あふれるゲーム。
 21分、右SBグロスクロイツのドリブルから右SHブワシチコフスキにつなぎ、CFレバンドフスキから右に展開。その間に右サイドを上がった右SBグロスクロイツのクロスにブワシチコフスキが走り込む。GKノイアーとCBダンテで何とかクリア。24分、左SHロイスのパスカットからOHムヒタリャンがドリブルで前に運び、CFレバンドフスキから右に展開。右SHブワシチコフスキが切り返すが、トラップが大きい。シュートは左SBアラバが寄せてブロックした。
 29分にはゴールキックからCFレバンドフスキがフリック。左SHロイスが抜けてフリーになるが、シュートはGKノイアーがスーパーセーブ。ドルトムントが次々と決定機を掴むが、決め切れない。バイエルンも35分、右SHミュラーのクロスからCFマンジュキッチボレーシュート。さらにスローインからミュラーがシュートを放つが、ドルトムントのGKバイデンフェラーもファインセーブを見せる。前半はドルトムントが決定機を迎えるが、シュートが決まらず、スコアレスのまま終えた。
 後半6分、右SHブワシチコフスキのドリブルから落としをCHベンダーがクロス。CFレバンドフスキが届かず、GKノイアーも触れず、わずかにポストの左を抜けていく。そして11分、ついにCFマンジュキッチに代えて昨シーズンまでドルトムントに所属した若きドイツ代表ゲッツェを投入。スタジアムが猛烈なブーイングに包まれる。だが運動量の多いゲッツェの投入でバイエルンが中盤を支配し始める。19分にはCBボアテングに代えてCHアルカンタラを投入。J.マルティネスをCBに下げる。技巧的なアルカンタラの投入でますますバイエルンが中盤を支配。
 そして21分、CHラームから右に展開。右SHミュラーのクロスに左SHロッベンが走り込み、DFを惹き付けてできたスペースにCFゲッツェが入ってシュート。ついにバイエルンが先制点を挙げた。一瞬、沈黙するドルトムント・サポーター。ドルトムントの選手たちの運動量が衰える中で、早めに交代カードを切ったグアルディオラ監督の手腕が光る。
 ドルトムントも反撃する。26分、右SBグロスクロイツから右SHブワシチコフスキにつなぎ、CFレバンドフスキのスルーパスグロスクロイツが走り込んで、クロスにOHムヒタリャン。だがクロスがややずれて、胸トラップ。さらにもう一度トラップする頃にはGKノイアーが迫っていた。シュートは枠を外す。最大のチャンスを逃してしまう。
 直後、ドルトムントはOHムヒタリャンと右SHブワシチコフスキに代えて、右SHホフマンと左SHオバメヤンを投入。ロイスをOHに回す。28分、右SBグロスクロイツからのフィードをCFレバンドフスキが落とし、OHロイスがシュート。だがGKノイアーがファインセーブ。32分、右SBグロスクロイツミドルシュートはGKノイアーの正面。34分、CHベンダーに代えて右SBピシチェクを投入すると、36分、そのピシチェフのクロスにCFレバンドフスキがシュート。枠を外す。バイエルンは34分CBバンブイテンを投入。ラームを右SBに回し、J.マルティネスをCHに戻して守備を固める。
 そして40分、OHロイスからCBダンテがボールを奪うと、CHクロースにつなぎ、CFゲッツェが落として右CHアルカンタラから大きく左に展開。左SHロッベンが広大なスペースを駆け上がって、GKバイデンフェラーの左肩口を抜くループシュートバイエルンが追加点を挙げる。さらに42分、気落ちしたドルトムントの選手を尻目に、左SHロッベンが右に展開。右SBラームのクロスを右SHミュラーが押し込む。ダメ押しの3点目。ブンデスリーガ首位争いは終わってみれば3-0でバイエルンが圧勝した。
 前半に少なくとも2度あったチャンスを決めていれば、結果は全く違ったものになっただろう。ブワシチコフスキのトラップ。ロイスのフリーからのシュート。そして後半のムヒタリャンの胸トラップもワントラップでシュートが打てれば同点に追い付いていた。ドルトムントにとっては悔いの残る敗戦だ。これでブンデスリーガバイエルンが独走の気配。ドルトムントに代わって2位に浮上したレバークーゼンの追撃を期待したい。