とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス4連敗。ヤング・グランパスと言えば聞こえはいいけれど、攻撃の形が作れない。

 3月にナビスコ杯でヴァンフォーレ対グランパスのゲームを見に行った。その時はレギュラーメンバーヴァンフォーレに対してグランパスは若手主体の先発で0-1と敗戦したが、その時は若手のがんばりに将来を期待した。しかしまさかリーグ戦で若手主体のメンバーになるとは思わなかった。それも、大武、牟田、田鍋とDF陣にケガ人が続出したことに加え、攻撃陣も玉田、永井に野田と欠場。ルーキーの松田がFWで初先発。同じく左SH矢田もルーキーだ。そしてCBはハーフナー・ニッキが初先発。右SBには本来FWの矢野が務めた。
 グランパスがポゼッション高くパスを回すが、いい形では前線に入らず、遠目からCFケネディめがけてクロスやロングフィードを入れるばかり。だがヴァンフォーレの守備は堅い。しっかり守ってカウンターを狙う。
 19分、CFケネディをCB青山が倒してPA前で得たFKを小川が狙うが壁にはね返される。ヴァンフォーレは26分、右WB福田のクロスから左WB阿部がミドルシュート。右SB矢野が身体を張る。急造SB矢野の守備が大丈夫かと気になる。27分、福田のCKにゴール前で佐々木がフリーになってヘディングシュート。これが決まってヴァンフォーレが先制する。矢野がマークに付くが遅れた。グランパスはパスを回すものの攻撃が形にならず、放り込んでもはね返される。前半だけでCK5本、FK7本。高さでは圧倒的に勝っているはずが、全くチャンスにならず、逆にヴァンフォーレのセットプレーでやられた。
 後半頭からはCBハーフナー・ニッキを下げて、CH望月を投入。ダニルソンをCBに下げて少しでも攻撃的に行こうというサイン。だがやはり連携でヴァンフォーレ守備を崩すことができない。10分、右SH小川が思い切ったミドルシュート。GK岡がナイスセーブを見せる。
 20分、グランパスはFW松田をあきらめ枝村を投入。ヴァンフォーレは右SS河本に代えて石原。ヴァンフォーレの方がセットプレーをチャンスにつなげていく。23分、右サイドからのFKのクリアを左WB阿部がクロス。DFのクリアを右WB福田がミドルシュートを放つ。29分には左WB阿部が中途半端に寄せる右SB矢野をヘディングでかわしてスルーパス。SS石原が抜け出してシュート。
 そして32分、左WB阿部が右SB矢野が寄せてきたところを脇を抜くスルーパス。SSクリスティアーノが走り込み、クロスにGK楢崎がハンブルをしてしまう。こぼれたボールにSS石原が詰めて流し込む。ゴール。ヴァンフォーレが追加点を挙げた。
 グランパスは30分、CH磯村に代えて高校ルーキー青木を投入。矢田をCHに下げて枝村を右SH、青木をトップ下でケネディに絡ませる。42分、OH青木のスルーパスにCFケネディが抜け出すと、CB青山が堪らずファール。PAラインぎりぎりだったがPKの判定。だがこれをケネディが外してしまう。万事休す。結局このまま、ジウシーニョ、松橋と投入して守備を固めるヴァンフォーレを最後まで崩せず、0-2で完敗した。
 これで3連勝の後の4連敗。順位は15位まで下がってしまった。いまは我慢の時。ケガ人が復帰すれば、若手が慣れてくれば、きっと活躍するはず。と思いたいが、攻撃の形が見えないのが気になる。松田の突破以外にゴールの形が見えてこない。とにかくこのままW杯休暇まで我慢していくしかない。次はサガン、さらにFC東京セレッソアントラーズと勢いのあるチームとの対戦が続く。せめて気持ちでは負けないようがんばってほしい。