とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第12節 グランパス対サガン

 一時調子に乗ったかと思ったグランパスだったが、このところ2連敗。そろそろ勝利が欲しいところ。対するサガンは5試合勝利なし。連敗の脱出相手としては最適と思ったのだが・・・。グランパスダニルソンがケガで磯村が先発。本多がようやくベンチに戻ってきたが、CB先発は牟田。ノヴァコヴィッチはベンチに置いて、川又がCFに入った。
 2分、CH磯村の縦パスを受けてCF川又がシュート。枠は外すが幸先よく・・・でも後で振り返ればこうしたチャンスを一つひとつ決めておきたかった。サガンも6分、右SH水沼のサイドチェンジから左SHキムミヌがミドルシュート。10分にはキムミヌが中央をドリブル突破。右に流してCF豊田がシュートするもサイドネット。
 前に観たレッズ対FC東京に比べるとダントツ、プレスが緩い。キムミヌの突破を中盤で止められない。グランパスがパスを回すが、ゴール前に工夫が足りない。シュートまでなかなか行けない。一方のサガンもCF豊田に向けて長いボールを放り込むが、ゴール前のグランパスの守備は堅い。19分、右SB丹羽がミドルシュート。21分、CKから左SB吉田がミドルシュートサガンも遠目からしかシュートが打てない。
 グランパスはゴール前の守備は堅いが、攻撃に割く人数は少ない。ボールを奪ってもサガンの中盤のプレスにまた奪われてしまう。人数をかけて攻める遅攻では工夫が足りず、ゴール前まで入っていけない。そんなじりじりする展開だったが38分、グランパスが決定的なチャンスをつかむ。
 CH矢田の縦パスを左FW小川がヘディングで落とすと、CF川又がジャンピングボレー。しかしGK赤星がナイスセーブ。DFのクリアをCB闘莉王が拾うと、右FW松田の落としを闘莉王ミドルシュート。DFに当たってコースが変わったボールはGK赤星がファインセーブで弾きだす。45分、アディショナルタイム2分とCKから右WB矢野がヘディングシュートを放ったが、いずれも枠を捉えられない。前半はスコアレスで終わった。
 後半もじりじりした展開が続く。5分、左WB永井の縦パスにCF川又が走り込み、クロスに右WB矢野が走り込みヘディングシュート。しかしこれも枠を捉えられない。押し気味でゲームを進めるグランパスは11分、松田に代えて左WB本多を投入。永井を左FWに上げてさらに圧力をかける。
 サガンは12分、CH藤田の縦パスにCF豊田がシュート。GK楢崎がナイスセーブ。13分には右SH水沼がミドルシュートグランパスも14分、CF川又のスルーパスに左FW永井が走り込み、クロスに川又がシュート。しかしゴール前で余裕が足りない。ゴールを捉えることができなかった。サガンは17分、CH高橋がミドルシュートグランパスの中盤が空くのが気になる。
 その後、グランパスがパスを回して押し込んで、19分、CH矢田のクロスに左FW永井がヘディングシュート。24分、右FW小川の縦パスをCF川又がヒールで落とし、小川がシュート。しかしゴールは遠い。サガンは29分、キムミヌに代えて右SHペクソンドンを投入。34分、CH矢田のフィードに走り込んだ左FW永井が飛び出したGK赤星をかわしてシュート。DFのクリアにCF川又が詰めるが、ゴールはならず。
 ここでグランパスも小川に代えて右FW田中輝希を投入。35分、CB牟田の縦パスに左WB本多が走り込み、クロスのクリアを右FW田中輝希がシュート。37分、中盤でCH矢田がボールを奪い、CH磯村の縦パスから右FW田中輝希が強烈なミドルシュート。しかしGK赤星もファインセーブで弾き出す。
 サガンは39分、左SHチェソングン、40分にはトップ下に鎌田を投入する。グランパスも42分、川又に代えてCFノヴァコヴィッチを投入した。44分、GK楢崎からのFKのフィードからDFのクリアを右FW田中輝希が落とし、CFノヴァコヴィッチがシュート。GK赤星がセーブ。アディショナルタイム2分、CH矢田のFKから右WB矢野がヘディングシュート。しかしこれも決まらない。
 そしてアディショナルタイム4分、GK楢崎からのゴールキックサガンのCB谷口が拾い、そのまま縦パス。CF豊田が落とし、OH鎌田のスルーパスに豊田が走り込む。飛び出すGK楢崎の上をかわして流し込むシュート。ゴール。そしてタイムアップ。ああ、悲惨。
 最後の最後で劇的な失点をしてしまった。しかし振り返ればグランパスもチャンスはいくつかあった。それらを決めておけば。だがそれぞれのチャンスも決してイージーなシュートチャンスではなかった。もっと決定的に崩せるような攻撃な形。守るだけでなく、守りから攻めに至る形を作る必要がある。川又と永井をもっと生かせる形。週1日の通常ペースに戻った今、改めてチーム作りを進めてほしい。終盤のノヴァコヴィッチ投入にこそ、西野監督の思いが出ていたとは思うのだが、まだまだ道は遠そうだ。