五月に白梅

くもり、ときどき晴れ。
四時過ぎに起きて、机へ。
一人前を二人で分けて食べる。
焼きそばも、天丼も、あずきの鯛焼きも、玄米ご飯も。
そうやって小食の暮らしを二年もしてきたろうか。胃は小さくなったようで、外食の一人前は手に余る。それでも、まだけっこう食べているほうだなと思う。
母方の祖父は、木綿の褌をしめた、痩せた明治の人だった。ベルトを締めないと、ズボンが落ちてしまいそうなくらいだった。
母が僕を見て、祖父に似ているという。きっとあれくらいになるのだろう。
本を買う。宮沢賢治著、天沢退二郎編「新編 宮沢賢治詩集」(新潮文庫)、村上春樹・文、大橋歩・画「村上ラヂオ3 サラダ好きのライオン」(新潮文庫)。
お香を焚く。白梅という香りはつかみどころがない。ふわふわした気分になるのはいいのかどうか。