好ましい配慮

おおむね晴れ。
七時に起きる。
朝餉は、レタスとパプリカにマカロニサラダ、林檎、味噌汁(大根、人参、カボチャ、玉葱、アオサ、シシトウ、油揚げ)、トースト、バナナときな粉、青汁、蜂蜜入りミルクセーキ、アールグレイ。食後にパウンドケーキ。
入り側書斎でキーを叩く。
色とりどりの切り花を、老婆が抱きかかえるようにして道の駅に運び込んでくる。とっさに飛びのく。僕が譲ったのは、ご先祖様と呼ばれる気配に対してかもしれない。
昼餉は、お萩とカステラ、冷たい煎茶と珈琲。
十一キロをジョグ。
途中、ジョガーお二人と会うのは珍しい。
曼珠沙華もコスモスも満開だ。
義母はくずっていたらしい。女房が帰ってきたのは十時近かった。
夕餉は、マカロニサラダ、卯の花煮、味噌汁の残り、夏野菜のカレーライス、和栗のチューハイ、冷たい煎茶。
義母のところへ行く途中、女房は清岸寺に寄って墓前に花を供えた。
お義姉さんのところにも供えた?
そのあたりに咲いている花が一輪、供えられていたよ。
人伝のそういう光景がいつまでも残る。
家族の誰かだろうが、その時の彼か彼女の胸中は推し量りようもない。

野の花を 一輪供えし 秋彼岸

ヨー・ヨー・マがエマニュエル・アックス、レオニダス・カヴァコスと演ったブラームスのピアノ三重奏曲を聴いている。
ブラームスが生涯に書いたピアノ三重奏曲は三つ。それがちょっと肌寒い朝に心地良い。収録の曲順は第二、第三、第一。二十代で書いた第一が最後に収録されているのは、ブラームスが改訂したのが第三の後だったためだろう。いい気配り。