花樹とメジロの季節 その三

メジロ(目白あるいは繍眼児

 ウメの開花からソメイヨシノが散るまでの季節。メジロは花蜜に酔い、ヒゲボウズはメジロの放つ健気に酔いしれる。  今回のシリーズは全て裏山の早咲き桜とウメの花(終わっていたけど)。サクラはおそらく河津桜だろうと思われる。                      たった3本のサクラだが、例年よりメジロの集まりが良い。周辺地域には早咲き系のサクラが少なくないのだが、裏山ほどにはメジロを見かけない。蜜の量や質などメジロの好みに叶っているのだろうか。  その裏山ではサクラのピンクも褪せてきた。例年のことではあるけれどソメイヨシノの開花までは暫しのインターバルとなる。とりあえず花樹&メジロも一段落。お粗末でした。

花樹とメジロの季節 その二

メジロ(目白あるいは繍眼児

週末は珍しく鳥撮り三昧できたので、桜とメジロを連投。  因みにメジロの季語として用いられる「繍眼児」の「繍」には縫い込みや縫い取りといった意味があり、白糸で刺繍した目の小さな奴ということらしい。  メジロの目をつぶさに見れば納得できるかな。  〆は久々の飛翔シーン。実のところまだまだ撮れたので、その三も連投するかも。

花樹とメジロの季節

メジロ(目白あるいは繍眼児

 花の終わった紅梅の枝で、久しぶりにメジロ団子を見つけた。まぁ見ているこちらが赤面するような甘々な様子。これもまた春なんだなぁ。  一方の河津桜では恒例の花蜜に酔うメジロ祭り。桜林を独占したいヒヨドリと、隙を狙うメジロの攻防もいつものことか。                            春の兆しを実感しつつ杉花粉に眼を屡叩くのも毎春の恒例。

重たい雪

オシドリ(鴛鴦)冬景

水気の多い重たい雪がオシドリたちに降り注ぐ。  見るからに寒々とした光景だけど、オシドリたちはいつものペース。  野生の逞しさと言ってしまえばそれまでだけど、最近は北海道で繁殖し冬も留まるケースがあるのだとか。この辺りの冬などオシドリにとっては大したことはないのだろう。

 

スタッドレスタイヤ欲しいけど

 早めに仕事を切り上げて帰路に就いたのが16時を過ぎたころ。その時点ですでに国道246などは大渋滞。早々に幹線道路をあきらめ、比較的交通量があってアップダウンが最小限のルートを脳内検索。やや遠回りながらなんとかチェーンを装着せずに帰宅できた。直後から雪が激しくなり、そのうち雷鳴が響く状況に。雪に弱いことでは定評のある首都圏だけに、翌朝を考えながら憂鬱な気分で就寝。

 そして朝。自宅マンションの構内道路は轍もなく夜目にも真っ白。午前5時の暗い中、なかば手探りでチェーン装着。そろりそろりと私道を抜けてみれば、ノーマルタイヤでも問題なく走行できる路面状況。履いてしまったものは仕方がないのでチェーンの振動に耐えながら通常30分の道を45分費やして仕事場に到着。速攻でチェーンを外す羽目に。

 横浜辺りでの積雪は年に一度あるか無いか。保管場所のことも含めスタッドレスタイヤにはなかなか手が出せない。けれどチェーンの着脱手順もこの程度の頻度だと忘れてしまう。悩ましいなぁ。

星の瞬く夜は泣けてくる

望月と立待月

 卓上の月齢カレンダーによれば今宵の月は立待月。大気の状態もまぁまぁなコンディションで、撮影した月の輪郭も綺麗な円弧を描いている。2024/01/27 20:57:21 月齢15.999 輝面比97.170%

 一方こちらは一昨日(1/25)の21時頃に撮った「ほぼ満月」。2024/01/25 21:14:43 月齢14.011 輝面比99.947%

 この夜は一見すると星が瞬く美しい夜空、言い換えると大気の揺らぎが激しくて観望や撮影には不向きなコンディション。撮影を強行した画像も輪郭がガタガタで総じてシャープさに欠ける不本意な結果。ブログやインスタに掲載する気さえ起こらなかったが、今回はあくまでも立待月との比較検証のつもりでアップしてみた。

 ところで「ほぼ満月」としたのは撮影したのが満月ピークの5時間半前だったから。ではあるのだが、実はここにカレンダーの落とし穴があったりする。満月表記のある本年のカレンダーを見ると1/26が満月となっている。が、満ちるピークの時間は未明の2:54。つまり1/26の日没後に昇ってくる月は満月ピークから15時間以上経過していることになる。前夜1/25の夜から1/26の夜明け前に没するまでの方がよほど丸い月なのだ。インスタなどSNSを見る限り26日夜の月を満月としてアップされている画像が多々あるのだが、強いて言うなら不知夜月といったところが正解なのかも知れない。

 そうそう、次の満月は2/24の21:31。その日の夜にピークを迎えるので、正真正銘の満月を愛でるには適した夜と言えそうだ。

 ことのついでに言及すれば6/22の満月は午前中の10:08と既に月没後の地球の裏側でピークを迎える。あくまでも輝面比100%のまん丸満月に拘るならば日本との時差が12時間前後のアメリ東海岸あたりが夜の22:08となり観望好適地となる。とは言えこれまた時差の関係で当地時間は6/21となるので注意が必要だ。えっ、そこまで酔狂ではないと。ごもっとも。

午前は冷たい雨の日曜日

オシドリ(鴛鴦)

 サブタイトルの漢字表記では鴛鴦だけど、がオスでがメスだそうな。ということで今回は2枚ともとなる。因みにどちらも単独ではオシドリと読むが、はエン、はオウとの音読みがある。  観察していると意外なほど個体差が見受けられて面白い。このクチバシを開いた個体は三列風切の飾り羽(銀杏羽)が小さく、その為か頭でっかちに見えて可愛さが強調されていた。  このオスは観察中かなりの時間を水浴に費やしていた。まだパートナーがいないようだったので、必至に身繕いしているのかも。

肥えゆく月(月齢10.003)

 旧暦師走の十一日。上弦から3夜、満月まで五日といったタイミング。  クレーターなど凹凸の観察という観点では順光の満月は不向きとなってしまう。そういう意味で今宵の月齢は夜明けゾーンのティコやケプラーが見頃ではなかろうか。  天体望遠鏡ならば架台が赤道儀でもヨーク式の経緯台でも直上に筒先を向けることが出来るのだが、わが三脚and雲台は鳥撮用途に組み上げたデジスコ用途。仰角は80度程度が限界なので、今宵20~21時頃の中天を行く月には大苦戦。変な姿勢を強いられたせいか少々腰に来たようだ。いや、歳のせいかな。

寒風の鳥見にて

ノスリ

 オシドリの越冬池で粘っていたのだが、今日に限ってブッシュの中からなかなか出てきてくれない。しばらくすると目の前にノスリが現れた。気付かぬはヒゲボウズばかりなり、とっくに猛禽の気配を察していたのだろう。オシドリたちも出てこない訳だ。  さすがは猛禽類、眼光の鋭いことよ。とは言えノスリの主なターゲットはネズミや小鳥の類い。オオタカならいざ知らずノスリオシドリを狙うとも思えないのだが、警戒心あっての繁栄だものね。  老眼のロートルにさえ見つけられたのだから、猛禽類を目の敵にするカラスが見逃すはずもない。ハシブトガラスの執拗なモビングにはひたすら耐えていた。  時として予期せぬ野鳥に遭遇できる幸運。やはりバードウォッチングは面白いと思ってしまうヒゲボウズはとうの昔に「沼の住人」だったのだろう。