虎鶫(トラツグミ)
妖怪シリーズ(爆)。昨日の狢(ムジナ)繋がりで今日は鵺(ヌエ)。頭は猿・手足は虎・胴体は狸・尾は蛇といういわゆるキメラ*1ですが、平安の頃に近衛帝の命を狙い源頼政に成敗されるというのが平家物語を出典とする能の演目「鵺」です。いや、別にトラツグミ=鵺という短絡ではなく、その独特な鳴き声が伝説の妖怪である鵺の声とされていたんです。それも無理からぬこと、日が暮れてからの「フィーイ、ヒョー」は聞き手の状況次第ではなかなか不気味ですから。
野鳥としては大きい部類でハトをやや小さくした程度の大きさ。サイズからすれば見つけ易そうなものですが何しろこの迷彩柄、見つけるのは少しばかり困難です。姿よりむしろ薄暮から朝に掛けての前述「フィーイ、ヒョー」でその存在を知ることが先決かも。実は案外身近にいたりして。*2
<前後の「トラツグミ」エントリーを読む>
■
- 作者: 久保敬親
- 出版社/メーカー: 山と溪谷社
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る