サキシマキノボリトカゲ

 尻尾の先まででも20cmにも満たない樹上性のトカゲで、ヤモリ同様昆虫食。人には全く危害無し。頭部背面にあるささやかな突起のおかげでなんとなくイグアナを彷彿しました。見つける場所によって体色が異なっていたので、おそらくカメレオンのように環境色に変化できるのでしょう。カメラを近づけると威嚇のつもりで腕立て伏せを始めるそぶりがコミカルでした。


以下、写真はさほど気持ち悪いとも思えませんが、一応の配慮です(^^ゞ

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赤百舌(アカモズ)♀ 《亜種:シマアカモズ》

 手元のフィールド図鑑ではアカモズの別亜種で九州以南に渡ってくる夏鳥とありますが、資料によって冬鳥だったり漂鳥だったりと混乱があるようです。こと八重山諸島においては少なくとも8月に遭遇しているので冬鳥と言うことは無さそうですね。写真の個体は脇に波状紋が見られることからまだ成鳥になりきっていないのかもしれません。視界の開けた牧場や畑の杭などで周囲を監視するようなそぶりはモズそのものでした。
ところで、シマアカモズの「シマ」は「島」で良いのかなぁ。ちょっとあやふやです(^^ゞ

追記:微かな記憶を頼りにBIRDER誌のバックナンバー2005-12からモズ類の識別記事を見つけました。半年ちょっとで忘れてるなんておめでたい脳みそです(苦笑) で、このシマアカモズですが、どうやら成鳥メスと断定できそう。また、南西諸島では旅鳥または冬鳥という記述もあります。資料によって両極端な夏鳥・冬鳥の記述があるのは年に2回通過(滞在)する旅鳥だからかもしれません。

双眼鏡雑感

 愛用の双眼鏡Kowa BD32-8の接眼部を不注意で壊してしまい修理入院中。代役としてサブのBD25-8を使っています。シャープさなどは納得ずくで購入したBD25ですが、32mmと25mmの明るさの差は歴然としています。あらかじめ肉眼で見つけた野鳥を観察するような場合はさほど不自由を感じませんが、パスファインダーとして双眼鏡を使って野鳥を探すような用途だと集光力不足を痛感します。夏の生い茂った葉陰に潜む小型野鳥や、曇天の岩に紛れたシギチドリ等々、あと一段の明るさが足らないという印象。8倍前後の常用する探鳥双眼鏡としては30mm以上の口径が必然なんだと納得してしまいました。