山雀(ヤマガラ)

新緑に覆われはじめた頭上からツーピッピッ、ツーピッピッとシジュウカラに似てさらに切れの良いさえずりが聞こえ、ニィーニィーという甘ったるいニュアンスの地鳴きも交え姿を現したのはヤマガラ。好奇心旺盛な森の愛嬌者は一瞬だけど手を伸ばせば届きそうなところまで近づいてきました。

  • EOS 5D EF400mmF5.6L USM ISO640 1/250sec F5.6(トリミング)

<前後の「ヤマガラ」エントリーを読む>

EOS5Dで野鳥撮影

鳥撮り主力のEOS20Dが修理入院中なので、ものは試しでEOS5Dを使ってみました。う〜ん、400mmでの鳥撮りは想像以上に厳しいですね。35mmフィルムと同じサイズのイメージセンサーの5Dでは装着した400mmは額面通りの画角でしかありませんが、普段使っている20DなどAPS-Cサイズ機のそれは640mm相当。×1.6の画角差はしみじみ大きいなぁ。
ところが話はそれだけでは終わりません。画角以上に厳しいのがレンズの撮影倍率*1。EF400mmF5.6Lは最短撮影距離が3.5mで撮影倍率が0.12倍止まり。スズメサイズの野鳥だと限界まで寄っても画面上の野鳥が大きく撮れません。最短の3.5mで撮影した場合の画面実寸をイメージセンサーのサイズに基づいて計算してみるとAPS-Cの20Dだと188mm×125mmなのに対し、5Dでは298mm×199mm。スズメやシジュウカラの全長は130〜140mmですからこの差は推して知るべし。実際に使用してみると画角の違い以上にハンディと感じました。

↑作例:EF400mmF5.6Lの最短撮影距離に近い4m付近。仮に野鳥が逃げなくてもこれ以上は物理的に寄れません。

*1:【撮影倍率】=【イメージセンサーサイズ】÷【ピントの合う最短距離で撮影した際の実際に写る範囲】