柄長(エナガ)

【スズメ目エナガ科】
冬の間、シジュウカラヤマガラメジロエナガ、さらにはコゲラなどの異種が緩〜く群れて林の中を移動していく。
寒冷地や標高の高い地域ではゴジュウカラやヒガラ、コガラが加わるこの群れは、10羽からせいぜい数十羽程度の規模で、「カラの混群」と呼ばれている。
それぞれ微妙に食性の異なる鳥たちが群れることで競合を避け、集団的な警戒体制が作られるらしい。

混群は繁殖期を迎えることで消滅するのだが、いち早く群れを抜けるのがエナガたち。
まずはエナガのみの群れとなり、さらにはつがい(番)単位で繁殖行動へと移ろっていく。

混群に参加している頃のエナガは梢の中程から上で行動しているのだが、ペアが成立すると地上に降りてくるようになる。
どうやら巣材集めが目的らしく、コケや獣毛などをせっせと集めている様子が観察される。

撮影データ:Canon EOS 7D / EF400mmF5.6L USM / 2014年2月 / 横浜市
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