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2009-09-04 「冷蔵庫」レベルはまだ遠いが、道は朧気ながら見えてきた常温超電導

超伝導臨界温度 「冷蔵庫」レベルに道(日経産業11面)

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東京工業大学の笹川嵩男准教授と米国のスタンフォード大学との共同研究グループが、超伝導の臨界温度を1.5倍に引き上げることができる可能性を示唆した、と報じた。臨界温度は、電気抵抗を0になる温度で、通常は絶対温度で90度、摂氏−183度だった。もっとも高い温度で絶対温度164度。これが単純に1.5倍になると、絶対温度が246度で、摂氏では−27度。この温度だと、冷蔵庫でも実現できる温度として、「冷蔵庫」レベルに道、というタイトルをつけたのだろう。

超伝導状態になったときのキャリアの動きが臨界温度と関係が深いことを発見したことがポイントらしい。電気を運ぶキャリアは通常対として働くが、その対、クーパー対と呼ぶが、の数が臨界温度と関係あるらしい。臨界温度が高くなるほどクーパー対の数が多くなるが、あるところまでゆくと対の数が減少し、臨界温度の上昇が頭打ちになるという。そこで、対の数が減少しないように伝導物質に加圧すると1.5倍の温度上昇が理論的に可能だということがわかったようだ。ただし、まだ冷蔵庫レベルでOKという根拠はなく、加圧方式でも効果がどの程度かは見えていない。笹川先生のグループは対の減少の原因追究をさらに深め、常温での超伝導実現への可能性を探るようだ。根本原因を追究するほうが、偶然的に実現するよりも効果が高い。是非、超伝導の常温下実現を早期に実現目処をたててほしいものだ。

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2009-09-03 ロボットも地方分権?必ずしもそれが万能とはいえない

ヘビ型ロボット 蛇行滑らかに(日経産業1面)

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東北大学の石黒章夫教授の研究グループが、ヘビ型ロボットが滑らかに蛇行するように、間接部分を自律制御できる技術を開発した、と報じた。ヘビ型ロボットは、小さな隙間にも潜り込めるロボットとして、災害時などの状況観察などに応用できるとされている。ただ、実際のヘビの動きに比べると不自然な動き(?)だそうで、その改良を石黒先生のグループがおこなった、という背景である。通常は1つのマイコンがすべての関節部分を制御するというやり方だが、この技術は関節部分にマイコンを個別に持たせ、前後の動きを観察しつつ自律的に動作させるものである。

中央集権か地方分権か、という政治の話ではないが、地方分権のように、個々が自律的に動くことによって、それぞれの機能が十二分に発揮されることもあるだろう。ただ、それはそれぞれのマイコンがある程度予想できる動き、単純な動きの場合に限られる。たとえば、不可測な状況下、たとえば部分的に衝突が起きた場合、一部分のマイコンはストップしてしまうが、それ以外のマイコンは継続的に動作するといった状況が生まれる。この場合、動作はブロックしてしまう。この現象は電源投入時などの初期設定時でも起きる現象。このように不可測な状況下では、中央集権的な1つのマイコンの指示に従って動くほうが、正常に機能する場合が多い。

このように、ある程度自律的に動けるのはそれぞれの間接が滑らかに動いている場合に限られることが多く、その場合に限り関節毎に自律制御することが有効。それ以外の不可測な事態では、1つのマイコンによる集中制御がよい場合がある。今回は、通常動作に限って、という話かもしれないが、必ずしも自律のみに頼ることなく、集中制御とのうまい切り替えも今後の展開として考える方がおもしろいと思う。

あ 2010/03/09 12:28 論理が全然わからん

い 2010/08/10 15:27 自律分散システムは,元来局所的な故障に対して非常に頑健なシステムです.電力の送電ネットワークがいい例です.このロボットのプレゼンを聞いたことがありますが,むしろ予測不可能に変動する環境で適応的に動くために自律分散を導入していました.故障に対する頑健性も検証されていました.

自律分散システムについて勉強不足ですね.

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2009-09-02 成長抑制遺伝子の発見は植物成長過程の解明に貢献大 応用は急ぐな

植物細胞の成長 抑制の遺伝子発見(日経産業9面)

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理化学研究所の植物科学研究センターの杉本慶子氏の研究グループが、植物細胞の成長を抑制する遺伝子「GTL1」を発見した、と報じた。この遺伝子が働くか否かで、植物の成長が大きく違うことをシロイヌナズナを使って実証した。

成長への働きの違いは、植物によって異なるが、シロイヌナズナに限って言うならば、2倍の成長の違いが観察できた、という。この遺伝子の発見により、この遺伝子の働きを抑制することで、植物の成長を促進させることができ、収穫量増加が見込めるとのこと。杉本さんは植物の成長過程において細胞の大きさが数倍以上になる現象の解明を研究した結果のひとつという。

この遺伝子が単純に成長だけに関係しているかどうかは今後の研究によって解明されていくのだろうが、遺伝子操作はよく言われているように良い面と悪い面が存在する。悪い面をしっかりと見据えて上で、良い面を大いに活用するよう望みたいものである。純粋にサイエンスに限って言うならば、成長促進する遺伝子発見の多い中、抑制遺伝子の発見は大変大きな意義がある。

2009-09-01 人工DNAであるがゆえのDNAそのものの複製問題をどう解決するか

人工DNA、効率作製 6塩基構造 偽造や防犯対策に(日経産業11面)

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理化学研究所と2007年にその理研ベンチャーとして設立したタグシクス・バイオが共同で、文書の偽造防止や防犯に使える人工DNAを効率よく作製する技術を開発した、と報じた。人工DNAは生物のDNA同様に4種類の塩基とさらにこれらの塩基と同様の働きをする塩基を新たに2種類開発。計6種類の塩基による二重らせん構造をもつ人工DNAを作製した。さらに、この人工DNAを遺伝子増幅技術を使い、効率よく作製できる方法も開発した。

この人工DNAは、自然界には存在しないものであることを利用し、いろいろな物体に吹き付け、タグとして活用しようという目論見である。防犯用では、犯人に吹き付け、現場にいた証拠として、自動車の塗料に混ぜることで、事故での車両特定につかうものとして活用できるという。バイオ・タグといったところか。

電子タグのように、いろいろな情報をタグに記録させることはできないが、人工的作ったDNAであるがゆえに、特定する手段としては十分能力を発揮できる。

課題は、偽造の問題。人工DNAが文字通り人工であるがゆえに、そのDNAと同じDNAを作ることが可能になる。1回の作製で二度と同じDNAが作り出すことができないというものであれば、偽造は難しくはなるが、一種工業製品としてのDNAとなるとその複製は可能であることは間違いない。いかにDNAの複製を作りだせないようにするか、複製を見破るためのDNAのジレンマかもしれない。

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2009-08-31 IT技術をもっと有効活用した、新しい情報共有システムがほしい

手元の文章、スクリーンに 授業用情報共有システム(日経産業5面)

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衆議院議員選の結果が各紙紙面で踊っている中、電波新聞、日経産業新聞だけは紙面はいつものとおり。さらには、盆、正月並みのページの少なさに、寂しさを感じるところである。

技術関係の記事が他紙含めあまりない中、さすがは日経産業。日ごろのネタ蓄積のお蔭か、ページが少ない中でも健闘しているほうか。

今回の記事は、日立製作所東京大学とが共同で開発した、情報共有システムについて。アノトだろうとは思うが、電子ペンで書いた文字を大型スクリーンに表示し、情報を他の人と共有するものである。記事では、中学校での授業に使った例を紹介している。アノトペン(と思うが)の使いやすさが前面にでたシステム、という感じである。技術的には、これまでの要素技術を集めた、というものである。単に、ペンで書いた情報をスクリーンに大写しする、というプレゼンツールという意味合いではつまらないだろう。折角のIT技術なのだから、手書き文字認識も入れ、その関連キーワードの情報をインターネットから引っ張って表示するとか、類似したキーワード、言い回しから過去の文書を検索したり、特に授業では、コピペのチェックするなど(こんなのは情報共有する必要はないだろうが)もっと工夫が必要だろう。このままでは、アノトの力を借りすぎた、アノト・デモに過ぎない。

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