「これならUSA-Pが燃えた『Doom』話。」

 
 既にレビュー済みではありますが、ぶっちゃけ散漫っか雑な出来の『Doom』。
多分にイラク派兵とかの厭戦気分もあっての事とは言え、出来ればもっと単純な
アクション映画で良かったんじゃねーの? 例えば
 

 
 西暦2026年、火星の研究所での異常事態発生の原因究明の為に派遣された
海兵隊チームは、そこで怪物と遭遇。撃退しつつ施設の奥へ奥へと進む彼らは次第
にこの研究所が当初指令で伝えられていたものとは違う事を感じるが、実はその通
りで極地労働用としてバイオテクノロジーで加工研究していた生物が暴走した為…
と言われていたがその生物の正体は星間瞬間移動の実験の最中に偶然開いた異次元
からの存在が元だった。凶暴で、被害者がゾンビ化するウィルスのキャリアである
奴は『最後の審判Doom)』と呼ばれ、奴を元に軍事企業が戦闘兵器としてクロー
ニングやウィルス培養等を人間に投与する事で様々な形態を生み出してきたのだっ
た。長く拘束管理されてきた『Doom』ではあったが、星間移動技術が一般化し頻繁
に利用される事によって生じた次元の歪を利用して脱出、下僕を増やしつつ施設内
での殺戮を始めたのを軍事企業は機会と判断、実戦テストとして部隊を送り込み、
必要データを得られた後は結果がどうであれ核による消滅処分を行うと決めていた…
というのを知った時には小隊は最深部に閉じ込められていた。たった一人生き残っ

ものの戦いの中で仲間を失い無関係な火星居住者まで皆殺しになった事へ怒りを抱
いたSargeは『Doom』が地球へと星間瞬間移動装置へと向かうのを防ぐ為だけでな
く、自身の脱出の為にも立ち上がる…
 

 って、まぁ『プレデター』+『エイリアン』って丸わかりですが(爆)、
元のゲームの設定もこれなら無理ない範囲ではないんでしょうかねぇ? っか、
あまりアクションでお話を展開させ過ぎてもテンポが悪くなるだけですから、マッ
チョ映画と嘲笑されようとぶっといアクション&銃撃の映画にしてりゃぁ良かった
んじゃねぇのかなぁ… だって『ID4』で大統領と宇宙人のベア・ナックルやる
お国の映画なんだし、無理に時事性を匂わすくらいなら… って思ったんですけど
ねぇ… でも、Box Officeが急降下していった原因って、やっぱり映画としてタル
かった、って以外無いと思うですけど、ね。