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うさ道

2006-06-07

[]涼宮ハルヒ(と愉快な仲間たち)の売上

 「涼宮ハルヒ」シリーズの累計部数が250万部を突破したそうで。アニメ放送開始前(今年3月)の時点で130万部だったそうなので、アニメによる効果はおよそ100万部*1ということになります。単純計算で10万人以上の人が新たにこのシリーズを読みはじめた*2ことになり、アニメの影響の大きさを物語っています。

 Yahooランキングの文庫部門でも、その影響は顕著です。


発表日憂鬱退屈溜息消失暴走動揺陰謀憤慨この週のライトノベル系作品のトップ(順位)
5/16-------4箱はマのつく水の底!(2)
5/2311-------リリアとトレイズ4(2)
5/30182016----12リリアとトレイズ4(11)
6/611-1617---13涼宮ハルヒの憂鬱(11)
6/13--2017---19ムシウタ07(15)

 基本的に初動が命のライトノベル系レーベルで、発売からこれだけ長い時間が経過してなお他作品の初動と肩を並べる例というのはなかなか見られるものではありません。しかも上記の表を見る限り、今後さらに売上を伸ばして行くことが予想され、アニメ終了までにどこまで行くのか、となると見当がつきません。

 『灼眼のシャナ』もアニメによって発行部数を倍に伸ばしたそうです*3が、ハルヒにおけるアニメ効果はそれをさらに上回るものとなりそうです。


 で、ついでに上でも参考にさせていただいたこちらのデータから、そのデータがいつのものなのかということと、シリーズ1冊あたりに換算した部数を表にまとめてみました。


作品名累計推定部数*4データ公開時期1冊あたり部数(冊数)*5
スレイヤーズ12002006/0530(40)
銀河英雄伝説10002003/04*671(14**7
魔術士オーフェン7002000/0928(25)
フルメタル・パニック!5002005/0733(15)
マリア様がみてる4002006/0518(22)
キノの旅4002005/1050(8)
灼眼のシャナ3002006/0323(13)
戯言シリーズ2752006/0630(9*)
ブギーポップ2602004/0621(12)
涼宮ハルヒ2502006/0631(8)
星界シリーズ2002006/0625(8)
魔法戦士リウイ2002001/0128(7)
まぶらほ1502004/0915(10)
スクラップド・プリンセス10020038.3(12)
いぬかみっ!802006/0310(8)
タクティカル・ジャッジメント502005/115.5(9)
イリヤの空、UFOの夏約502005/03>12(4*)
神様家族402006/035.7(7)
狂乱家族日記252006/028.3(3)
マルドゥック・スクランブル162005/025.3(3*)

 銀英伝を除けばキノがぶっちぎりですね。データ元は電撃の公式、時期も比較的はっきりしていることから、読者数から見る現時点でのライトノベル代表作といって間違いないところでしょう。

 こうしてみると色々と面白いことがわかりますね。ひと昔前の富士見がどれだけすごかったかとか、リウイのバカ売れっぷりとか、すてプリって意外と読んでる人少ないのね、とか(あ、全部富士見の話題だ)。マリみても一時あれだけ話題になった割に最終的にはほどほどのところに落ち着いたようです。

 購買層が若干異なるせいか、今回参照させていただいたデータの中には含まれていませんが、「まるマ」シリーズや『彩雲国物語』などもかなり売れているようなので、併せて調べてみると面白いかもしれないと思いました。

*1:アニメ以前の読者を約20万人とし、アニメ放映開始後最新刊「憤慨」が発売されたことを差し引いて考えました。

*2:もちろん全員が既刊すべてを買っているわけではないので、実際の「新たに読みはじめた」人数はそれ以上になります。

*3:月刊『創』2006年6月号特集「ライトノベルはアニメ界の救世主か」より。

*4:単位は万部。1冊あたり部数も同様。

*5:数字の後に*がついているのはデータ公開時にすでに完結していた作品です。

*6:キッズステーションでの放映開始時期

*7:色々なバージョンがあるのでどのようにカウントすべきか迷ったのですが、今回は一番最初の徳間ノベルス版(正伝10巻+外伝4巻)を基準にしました。

REVREV 2006/06/07 21:34 こんにちは。はてな記法でのソースが必要なら、適当にグループに入会してください。適当に編集機能を利用し、はてな記法のソースにアクセスできます。
 さて、上記の計算は基本的に正しいと思いますが、スレイヤーズ(やロードス)のような、長い作品に関しては、初期の作品で、特に高い売上を記録しているのではないか、みたいな印象をもっています。根拠はありませんが。それに、だからといって大きく数値が変わるわけでもないのですが。

USA3USA3 2006/06/07 21:48 ありがとうございます。さっそく参加申請させていただきました。
>スレイヤーズ(やロードス)のような、長い作品に関しては、初期の作品で、特に高い売上を記録しているのではないか
私もそう思います。
知人からの又聞きなのですが、大塚英志氏がなにかのセミナーで「スレイヤーズは1巻あたり70万部売れた」というようなことを話していたそうです(結論としては「だから(それを超える売上を出すことができてない)いまのライトノベルはツマラン」ということだったそうですが)。もっとも、いまからそのことをデータとして示すのは非常に難しいでしょう。
ですから、今回のハルヒのようにアニメ放送開始前後での売上の推移がはっきりと示されたのは、「売上の変動」というものを生で体験できた、非常に貴重な機会だと思っています。

REVREV 2006/06/07 22:14 70万部は驚くべき数字で、納得のいく数字ですね。まあ、大塚氏は聖書と毛沢東語録を毎日毎日読み返せば幸せになれるのかな?
ちなみに、スレイヤーズは最近10万部程度のようです。
http://anime.excite.co.jp/release/060512_3.php

USA3USA3 2006/06/07 22:19 重ね重ねありがとうございます。それでも10万部売れているというのがすごいですね。やはり、それだけ初期の読者が多かったということでしょうね。