ガガガ文庫の表紙レイアウトは結構自由だ
この前の記事書いてたときにたまたま気づいたのだけど、ガガガ文庫の表紙レイアウトはほかのライトノベルレーベルに比べて割と自由っぽい(ここで言う表紙レイアウトはタイトルの配置の仕方、という意味に取ってください)。
まず前提として、ライトノベルは通常、売られる際にカバーの上に帯が巻かれる。そのため、帯がかかる部分(本の地=下端から5mmくらい)にはタイトルを置かないのが普通であり、それがタイトルを配置するにあたって大きな制限になっている(試しにネット書店とかで各作品の表紙を眺めてみると、ほとんどの作品で表紙の下3分の1くらいを避けるようにタイトルが置かれているのがわかると思う)。もちろん中には例外的な作品もあるのだけれど、ガガガ文庫ではその割合が他のレーベルに比べて飛び抜けて高い。2008年以降に絞ってもこれだけある。*1
ちなみに同期間での、その他の主なライトノベルレーベルにおける同様の作品をまとめるとこんな感じ。ガガガ文庫の例外の多さが際だっていることがわかると思う。*2
前々からガガガ文庫の表紙は全体的に「なんかほかと違うなあ」という印象を感じていたのだけれど、その理由がひとつわかったような気がした。以上。*3
で、以下余計な話。
先に書いたように、帯にかかる形でタイトルを配置した場合、当然その部分はタイトルが読めなくなる。それを避けるためには、表紙に溶け込むような形で帯をデザインすればいいのだけれど、そのためには必ず帯をフルカラーにする必要があるし、フェア用の帯や、レーベル共通帯に巻き替えるのが難しくなる。このへんどういう風に対応してんのかなあ、というところで実際に帯がどうなってるのかについては実は未チェックなのだった。ありそうなのは「別の帯は巻かない」というパターンだけど。ガガガのフェア帯・共通帯ってなんかあったっけか。うーむ。
以上、余計な話でした。