経営学基礎
●経営学とは、環境の中で企業がいかに運営されているかを解明し、いかに存続させていくか。
●所有と経営の分離
利益じゃ投資が間に合わない/でかくなって仕事が経営者に専門的能力が求められるから
最近は、個人の所有が増加、持ち合い減少、機関所有増えた、外国人増えた、投資ファンド
MBO
MEBO
●ゴーイングコンサーン
P−21 1−4図。報酬分配とサービス提供の循環。
・狭義の存続条件は企業の中の話。
・広義の存続条件としては、社会システムの中での話。①Function、役割(生活水準を上げる・・・)②制約条件(
やっちゃいかん)
←社会システムの存続
人間を構成員とするシステム
●組織の存続条件
報酬≧サービスなら参加する
●今日、企業に期待されていること
利潤極大化ではない。
フリードマンはそういったが。
じゃあ、なに?
新厚生経済学の世界は非現実的(実際は寡占市場だから完全競争の仮定は成り立たない)
※なぜ寡占化するか?=規模の経済
※経済学は市場を小さく見積もりしすぎてる。パレート最適規模はクルマ6万台みたいな。★?
寡占仮定で行く。
消費者=効用満足化に変える(極大化はおかしい。一単から得られる効用の配分だ
から)。
社会的厚生の準最大化+C1満足
消費者=効用満足
企業のあるべき行動は社会的責任になってくる。
●PDCA?★
●規模の経済いきたいけど、市場支配力もまずい
●アメリカの市場メカニズム
大企業・VBVC(優遇政策、外国人集結)・軍政府・研究機関
日本は大企業だけで各関係も薄い
●設備を変数として扱うのがDynamicEfficiency。
●FTA その中は自由に貿易。実質関税下げる。米と韓がブロックということ。EU対抗。
国際経済学(自由貿易の理論、パレート最適)と国際経営学(個別企業の利益増大)では足りない。
新重商業主義。
次回は、「ポーターのStaticな理論はもう古い」。
Q.コーポレートガバナンスとCSRは同じか違うか?
Q.Staticなポーターは今も当たってるか?
ーーー
マクロに考えるということは、この年になってくるとキーとなる一つ。
なぜなら、物事の原因が分かり、先が見通せるようになるから。
しかし、それには練習と知識が必要だ。一朝一夕にはできない。
自分を含め、なんとできない人が多いことだろう。
ここまでできないとは。TKBMBAで習得したいスキルの大きなテーマの一つ。
米国には米国のメカニズム、台湾には台湾のメカニズム。
メカニズムが全てを解決できるわけではないが、それがあるか否かは大きく成果に出るだろう。
マクロ的視座とメカニズムは切っても切れない仲だ。
「覇者の未来」デビッド・C・モシュラ
- 作者: デビット・C.モシェラ,David C. Mochella,佐々木浩二
- 出版社/メーカー: IDGコミュニケーションズ
- 発売日: 1997/10
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 13回
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1997年に書かれた名著。
世界規模でのIT産業再編の大波…。コンピュータ、通信、情報家電、コンテンツの4分野が収束され、数兆ドルの巨大市場が姿を現す。戦慄のネットワーク時代で生き残るための条件とは何か? という本。
ふと思い出し、書棚から引っ張り出して読み直してみました。
凄いじゃないですか・・・。
あの頃も、衝撃的なリアリティで話題になった“予言”書でしたが、今この時代に読むと、ほんとにそのとおりに進んでいます。電話やインターネット、放送が一緒になる、トリプルプレイ(+コンテンツ)みたいなのは、まあ、推測できたことではあり、たとえばソフトバンク社なんかは全くこの本の通りに突き進んでいますね。
でもそれだけじゃなく、何気ないところにSNSやハードウェアのオマケ化、そしてソフトウェアのオマケ化、金融のネット化も触れられている。
まあ、半分くらいは古い部分もあり、あのころ、ここに書かれている事象のうち、どれに絞るかがセンスだったのかも知れません。
GoogleやAmazonの原型のような部分もあります(まあ、さすがにこの2社のモデルをズバリ当てたとは言いがたいですが)。
この「ネットの時代」1995-2005という年代の当て方がすごい。
ではこれからの10年はどうなるのでしょうか?
考えるとわくわくします。
この本には「コンテンツ中心」と書かれています。
ただ、それはニュースとメディアということではない。金融ほかヘルスケア、教育まで。
では物理社会はどうなる?インテリジェントな車、家、工場、ロボット、など。これらとITサプライヤーが入り混じった再編成になると。
どんどん「道具」のハードルが低くなっていき、いよいよ「中身」の勝負になってくるんでしょうね・・・。
しかし、コンテンツ中心の時代に、コンテンツ製作者が勝利者とは限らない。
注視していきましょう。
話題の多くの企業は、この本をいつも机上に置いている事がよく分かります。
ここで、またネグロポンテ教授のビットとアトムの話が出てきます。あれも読み直してみよう。
評価:★★★★★
映画に例えるなら、過去のレビューを駆使した上での革新的な内容で、ふんだんな知性と知識を娯楽に昇華して新しい映像の歴史をつくった「マトリックス」のセンセーションでしょうか。
「ロジカル・ライティング」照屋 華子
ロジカル・ライティング (BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING)
- 作者: 照屋華子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/03/24
- メディア: 単行本
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論理的・視覚的に誰にでもスッキリとわかってもらえるビジネス文書作成の作法をステップごとに解説する。
さすがにロジカルなライティングでかかれた本だけあって、理路整然としています。
全体を通じて「?」と思う部分もほとんどない。
これを鵜呑みにすれば、報告書の類はレベルアップするでしょう。
基本的に好印象。
骨となるのは、マッキンゼー流とされる横軸をきっちり並べる“MECE”という考え方と縦軸のなぜそういう結論になるのか/だから何なんだのつながりである。そしてそれをスムーズに繋げる、章ごとの要旨と視覚表現。
ビジネス文書は読ませるものではなく、見せるものなんだと気づかされました。
普通にツールとして型を身につけておくと、便利と思います。
印象点:★★★★☆
映画に例えるなら、しっかりした作者による鋭い感覚で、しかしお客のために分かりやすさを意識した快作、「ミッションインポッシブル」の満足度でしょうか。
「ウェブ進化論」梅田 望夫
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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言わずと知れた2006年の話題図書。
GoogleとAmazonを中心にインターネットの新しい潮流「Web2.0」を日本に紹介する。
「あちら側」と「こちら側」という言い方で、既存の価値がネットに吸い上げられていく姿を伝えています。
この一年で起きていることの凄さには、まったく同感です。
まさかマイクロソフトがここまで追い込まれる形になろうとは。
そして昔から理想としてはあった、ユーザー主導の時代がいよいよ現実になっている事実はこうして書物になると改めて衝撃的ですね。
個人的には、GoogleもAmazonもよく知った企業であり、ロングテールなど含め、特に驚きはありませんでした。
ただ、Googleのサーバーが無料OSのLINUXによるものであるという点は、そうだ、だからなんだ、と改めて。
すべてはLINUXから始まったってことになるのかな。
私はGoogleも好きなので、一部に聞くGoogle絶賛しすぎ、は気になりません。
でも、チープ革命というビジネスモデルが、良いかどうか、最終的にそれでみながハッピーになるのかは、疑問です。
全体を通じて、コンサルタントとしての著者の顔がチラつきすぎかなと。
また、リサーチはちょっと少ないかなと。
やっぱり、この手の本は足で稼ぐリサーチが説得力を持ちますね。
はてなの紹介するより、Googleのアキレス腱の考察をしてくれた方が良かったかなあ。
Googleのチープ革命を支えるのは、そうはいっても広告モデル。人類史に残る功績があるとしても、広告モデル。負けるというよりは、暴走して自滅するインテリパンクロッカーのような危うさをはらんだ企業だと思います。
そこがカッコ良いんですけどね。
印象点:★★★☆☆
映画に例えるなら、センセーショナルでトレンド最先端をスピード感たっぷりに楽しめる佳作、「トレインスポッティング」の瞬間風速でしょうか。
「伽藍とバザール」エリック・スティーブンレイモンド, 山形浩生
伽藍とバザール―オープンソース・ソフトLinuxマニフェスト
- 作者: エリック・スティーブンレイモンド,Eric Steven Raymond,山形浩生
- 出版社/メーカー: 光芒社
- 発売日: 1999/09
- メディア: 単行本
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本書の主旨は、パソコンなどのソフトウェアの開発方法において、少数のエリートによって閉鎖的・秘密主義的に開発する方法論(伽藍建築方式)と、ユーザーが共同開発者としてよってたかって参加して開発する方法論(バザール式)との比較。
※オープンソースとは後者の方法でソフトウェアを制作する方法のことで、世界中のプログラマーがボランティアベースで協力して改定作業を続けるLinux OSがその典型例。いまやMicrosoftのWindows OSを脅かしている。
この論文をネットで読んだのは10年ほど前になります。
知的財産権に関する関心が多少あったため、オープンソースという概念に興味を持ち始めた頃でした。
(単純にタイトルに惹かれたというのもあり。CDのジャケ買いに近かったかも)
当時、気鋭の訳者の山形氏という人もイケてました。
さて、自分はプログラマーではないので、当時どこまで理解できていたかは怪しいですが、なのにまあ、そのあまりに斬新な概念(の整理)に眩暈がするほど衝撃を受けました。
なぜ、いまこれを読み直すかといえば、いま起きていることの多くは、ここで扱っている概念から始まっているからです。
GoogleはリナックスOSサーバーに支えられているわけだし(だからMicrosoftと競争できるてるわけだし)、Netscapeがブラウザをオープンにしたことから始まったブラウザソフト「FireFox」はいよいよ実を結び始めているし、辞書サイトのWikipediaはバザールな辞書作りといえる。
そして、この方向はますます拡大していく。
コンピュータのソフトに限らず、何か価値を生み出すという場面において、これまでのフツウの感覚は、伽藍建築方式であり、私も、なかなかその固定概念を拭い去れないでいます。バザール方式で物事を考えるという感覚は、なかなか馴染まない。
しかし、全世界の知能を集合化できるインターネットの本質的効用を考えると、後者はますます多岐に浸透してくるでしょう。このシステムは過信すればすぐに崩壊する危うさを常に持っているものの、それは技術の発展のみならず、政治的な意味を含めて人類社会をより良くできる大きな可能性を秘めた概念です。ビジネスでもNGOでも芸術でも、オープンソース・集合知ということを、まだまだ掘っていく価値があると思います。
今の子供たちは、きっとこの感覚がネイティブで身につくのでしょうね。
それって世界の捉え方において、すごく大きな違いになるのでは。
モノを所有する欲求は少なくなるかもしれない。人生の夢の持ち方も変わるかもしれない。
評価:★★★★★
映画にたとえるなら、仏ヌーベルバーグの開拓作品「勝手にしやがれ」(ジャンリュックゴダール)のそれまでの系譜に照らした恐ろしく新鮮な感覚(とその難解さ)に近いでしょうか。
「知識創造企業」 野中郁次郎, 竹内弘高, 梅本勝博
- 作者: 野中郁次郎,竹内弘高,梅本勝博
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 1996/03/01
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暗黙知・形式知!
知識を創る会社の仕組みとは・・・を語る、一世を風靡した書。
この本は、知識を形式知と暗黙知に分けた上で、その暗黙知を日本企業の強さだとします。そして、その暗黙知を紡いで成果を出す方法を、ミドルマネジャーの活用などの組織論で語ります。
「形式知(explicit knowledge)」=文法にのっとった文章、数学的表現、技術仕様、マニュアル等に見られる形式言語によって表すことができる知識
「暗黙知(tacit knowledge)=人間一人ひとりの体験に根ざす個人的な知識であり、信念、ものの見方、価値システムと言った無形ののもの。
この2つのタイプを組み合わせ、4つの知のつくり方があるという。
1-暗黙知から暗黙知をつくる。=共同化…親方と徒弟の関係、OJT。
2-暗黙知から形式知。=表出化…これは自分の思い、ノウハウを言葉にする。
3-形式知から形式知。=連結化…コンピュータを駆使して言葉やコンセプトを組み合わせる。
4-形式知から暗黙知をつくる。=内面化…これは言葉やコンセプトを体得するということ、つまり、かみしめながら行動するということ。
これらをスパイラル状に回すこと。
で、このスパイラルというものを組織をどうしたらいいのか。
いろいろありますが、面白いのは軍事組織の引用。
最も機動的な組織は、私は米国の海兵隊という組織だという。第2次大戦というのは海兵隊の水陸両用に負けたといっても過言ではないと。
官僚制とタスクフォース化両方が必要というのも同じで、官僚制の効率性とタスクフォース型の暗黙知の発生促進を両方やれというわけです。
トップダウンでは
ボトムアップでは
だからミドルアップダウンというミドルマネジャーの活躍を
個人的には、うーん、申し訳ないが全面的に共感できませんでした。
暗黙知の指摘は面白いし、ハイパーテキスト型組織などは、ありえそうな気もするんですが、ただ、その反作用もたくさん思い浮かびます。
企業でのサンプルも、それがたまたまじゃない保証が、感じ切れない。
まあ、そういったDetailより、そもそも、この本は、日本企業の秘密を欧米向けに書かれた本だから。
(オックスフォード大学から英語で出版した「The Knowledge-Creating Company」の翻訳)
日本人の私が読むと、ちょっと海外向けの主張が強すぎちゃう感じは否めない。
ちょっと食傷気味に。
★★★☆☆
映画で言うと・・・知的なコンセプトはいいんだけど、なぜかしっくり馴染めないなあ、のロバート・アルトマン「M★A★S★H」とか。
「マネジメント - 基本と原則 」P・F・ドラッカー
- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/12/14
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ビジネス書界の大御所、ピーター・F・ドラッカーの大作「マネジメント−課題・責任・実践」の抜粋版。
マーケティング、財務、人事といった機能での専門書ではなく、マネジメントという横串でみた書物は、当時は画期的だったそうです。
マネジャーというものは、ややもすると、年功序列あるいは仕事の成果をきっかけとして、組織内で徐々に到達していくひとつの“段階”のように見えてしまいます。そこに基本といったものがあると気づかない。
しかし、ドラッカーはいわば本物のマネジメントとはなんぞや、マネジャーの本質とはなんぞやといった視点でマネジャーという仕事を浮き立たせていきます。その証拠に、この本で取り上げられるマネジャーは、必ずしも民間企業に限られません。公的機関やNPOまでが含まれます。
マネジャーの役割は、①部分の総和より大きな生産体を創造すること②決定・行動において直近のものと将来のものを調和させていくこと、だそうです。
本書は直接的なノウハウ本ではありませんが、そういった方法論やマインド本を読む前の、客観的な状況把握のために有効でしょう。また、組織というものの中におけるマネジャーの意味合いを理解することは、マネジャー以外の人間にも有益な行動指針になると感じました。
ただ、本書は抜粋版のため、速く読めるメリットはあるのですが、逆に各部分がかなり軽い言及になってしまっているふしもあり、結果として深みに欠ける(あるいは理解するのにかえって時間がかかる)印象を持ってしまいました。あくまで、イントロとして読むと良いと思います。
また、個人的には、ドラッカーの書物は好きとはいえません。それは内容に欠陥があるというわけではなく、単に、古いからです。やっぱり白黒映画よりはカラー映画のほうが、好きなんです。
印象点:★★★☆☆
映画に例えるなら、その影響力は計り知れない映画界の揺ぎ無き大御所、ヒッチコックが撮った、バランスの取れた傑作「北北西に進路を取れ」の満足度でしょうか。