狩人祭のポイント制の仕様について

 吾輩の団は廃屋であって、今は一人猟団である。狩人祭が来ても、盛り上げる必要もない。団員の入魂数のバラ付きの大きさにハラハラしたり、ヤキモキすることもない。シクレが何かを2chで調べて、団チャでアナウンスする必要もない。
 何だか淋しげな書き出しになってしまったが、一人猟団、狩人祭に関して言えば実に気が楽なのである。入魂をしようがしまいが、するとしてどれくらいの目標を設けようが、それを達成しようがしまいが、すべて「自分一人の問題」。団内の気配りやギスギスとも無縁である。
 今回は3倍祭りではないものの、もらえるポイントも5000が上限だから、やはり2000程度入魂したらカンスト近くいくのである。同じ境遇でも熱心な人は更に入魂したうえでサブにも少し入魂させることにより、もっとポイントを稼ぐ人もいるようだ。吾輩はそこまではしていない。いつものように、黙々と2000程度の入魂を目指すのであろう。

 今でこそこんなお気楽なことを言っているが、かつて吾輩は苦い思い出がある。前のメインキャラのときのことだが、祭の仕様も知らずに100未満の入魂で終わらせてしまったことがあるのだ。
 熱心に入魂をする団員を横目に「俺は祭とか別にいいよ。でも、ちょっとくらいは入魂して気持ちだけでも貢献するか…」といった塩梅。休止中に仕様を知り、今のキャラで復帰したときにかつての団員に平謝りしに行ったものだ。気にしないでいいよ^^と快く許してはくれたものの、何とも後味悪い思い出である。

 教えてくれても良かったのに…と思わないでもない。
しかしそこは人によって性格も違うところであるし、なかなかズバッと言う人のほうが少ないかもしれぬ。わけても我が団は、面倒を見るはずの設立者から放置されてしまい、あれこれ教えてくれる先輩が皆無だった点もある。
 すると、自分で熱心に情報を集めたり調べたりする人と、そうでない人との落差が大きくなり、それを調整する立場の人も居なかった。しかし狩人祭の仕様などは公式のガイドで読めばわかる程度のことであって、不勉強にもほどがあったと言わねばならぬ。

 それにしても、常々語られていることだが、狩人祭のポイントの仕様はどうにかならないものか。いったい、どういうつもりで入魂者数での頭割りによる平均点などという仕様にしているのであろう。ギスギスするに決まっている点を、団内でご解決くださいというのは、どうにも丸投げである。
 こうした点は、ユーザー側に解決させるのではなく、サービス提供者の側が「ユーザーが気分良く遊べるような仕様」に変えるべきである。

 いつも言われるように、各自の入魂数に応じたポイント付与にして何が悪いのだろうか。これでほとんど解決するものを。それだと、まだ下位や上位の人が入魂数を稼げずに白けてしまうということなのかもしれない。が、同時刻に配信するシクレをHRごとに(下位・上位・変種の)3段階にわけるとか、いくらでも方法はあるだろうに。

 あるいは、どうしても現行の仕様を維持するのであれば、狩人祭の参加登録時に団内のノルマを設定できるようにして、達成できなかった人は“失格”として自動的に合算から外す(当然ポイントはもらえない)ようにすればよい。
 健康上の理由や不慮の出来事で、不本意ながら入魂祭の途中で離脱せざるを得なくなっても、
これなら迷惑はかけないし、連絡できない事態であっても何とかなる。

 そもそも『猟団』というのは、狩人祭の大量入魂のためだけに集まった祭り猟団を別にすれば、団内の交流こそが目的であって狩人祭は定期的なコンテンツの一部に過ぎぬ。当然、狩人祭へのスタンスは団内の各自で異なることも多く、また、同じ人であっても常に同じスタンスとは限らない。
「今回は入魂がんばるぞ」という時もあれば「今回はいまひとつ気が乗らない」という時もある。全く気が乗らないのであれば、いっそ入魂しないという手もあるが、少しだけは入魂したいんだがという時もあろう。

 ふだん一緒に遊んでるときにはいい仲間なんだが、祭のときに全く熱意が違うということは頻繁に起こりえる。そんなときに気まずくならないような仕様であってほしい。そういうときも自分たちで解決せよというのが現状なのだが、この点だけは、あまりにも不親切な設計と言わざるを得ない。

 これが部活や仕事なら話は別である。各自の熱意やスタンスが異なることも多く、監督や上司が調整すべきことも多いのは同じ。が、あえて上の立場の者が「それくらいのことは自分たちで話し合って解決しなきゃ」と言ってしかるべき場面も少なくないだろう。
 対してこれはゲームであって、このゲームはモンスターの攻略や装備づくりを楽しむ遊びである。そのことで苦労するのも、このゲームの一興である。しかし人間関係で苦労するような仕様は、おかしいのである。
 学校や職場じゃないんだから。