週刊少年チャンピオン#39

「ウチコミ」
この設定と展開、百回くらい見た。
 
侵略!イカ娘
栄子が両足とも靴を履いてしまう導入部の問答無用感が面白かったが、オチが無いのはちょっとキツい。
 
「777 スリーセブン」
前にも書いたが、狂気の描写の巧さはさすが長いことヤンキーマンガを描いていただけのことはある。危機一髪で裏優希が覚醒して逆転、という展開があらかじめ折り込み済で、女の子が酷い目にあっていても「でも殺される前に救出されるよな〜」と安心感を持って見ていられるのも、娯楽作品には大切なことです。
 
聖闘士星矢 NEXT DIMENTION 冥王神話
「突如降臨した240年後の乙女座の黄金聖闘士のシャカ!!」って、突如過ぎるだろ。普通に考えたら前回言及された蛇遣座の黄金聖闘士と何か関係あるんだろうけど、だとしても唐突だよなぁ。無印星矢では、冥界で死んだままだったっけ? まさかその設定引っ張ってここから今さら「冥王神話」のタイトルに合った話になるのか?
 
「雨天決行」
ラスト間際のネジっぽい槍と隻眼の男、見覚えがあるけど誰だったかしばらく思い出せず、「えーと、何のパクリだこれ?」などと失礼なことを考えてしまった。前作「鬼さんコチラ」の主人公ですな。
 
バチバチBURST」
読者視点では前回の時点で王虎反則負けで白水勝利はわかっていたし、勝因は白水の気迫、敗因は王虎の経験不足というのもオーソドックスな理由付けだったから、そこらへんよりむしろ最後の1ページ「ここから幕下は一敗を守る者が12人という大混戦へと突入するのである」が印象に残った。鯉太郎優勝で終わるとしても、さて一体どういう取り組みがあるのか?
 
「泳げ!ひなのちゃん」
次回最終回。全23話、単行本2巻分続いても単行本化されないのがチャンピオン……。
最後にタイトルが台詞になって出てきちゃったから、ひょっとして最終回はこの大会の決着はスッ飛ばして「○年後…」パターンか? ホッシーのほうもフォローがあったしなぁ。
 
「パンダのこ」
そしてこちらも終わりそう。2巻が出せるストックがあっても1巻だけで刊行が止まるのがチャンピオン……いやいや、お願いしますよちゃんと2巻も買いますから。
思い出すに、短期連載版が終わったときには「正式連載版は乃仔ちゃん飼育員編か?」みたいな予想をする人もいましたが、今度も愛愛を動物園に、というか母親の元に返して終わるのでしょうか。
 
あまねあたためる
そして、事情はともあれこれは最終回。少々不謹慎だが他所の感想で「死んだふりでオチなのに作者がホントに死んでてどうするんですか」とあって、笑いながらホロッときてしまった。
新キャラ投入回が最終回、というのはいかにも収まり悪く感じる一方、迷走してきた作品の「まとめ」になっているとも感じられた。連載中盤から始まった、違う作品が始まったかのような劇画ネタと、連載序盤の「ただあまねがそこにいるだけで人の心があたたまる」パターンとが融合していて。扉ページに「ぽかぽか少女喜劇」と「ボッコボコ不良活劇」が並んでいるのも地味に可笑しい。