荒山徹の『大東亜忍法帖』上巻をパラパラと。明治版『魔界転生』で、山田風太郎に正面から挑む意欲作。違いを探すと、術者が妖術師ではなく陰陽師だとか、武芸者といっても有名人ならばセーフであるとか、術者の後ろ盾となるのが政治上の大物とは言い難いとか、「頼るべきおひとが、この空の下でただひとりある」に値する主人公的存在がもしからした不在なのだろうかと、結構いっぱいあるな。堅苦しくある一方で、オタクのためのギャグも放り込まれて、ジュブナイルライトノベルが混沌としていた頃の楽しさが蘇る。メタ視点を投じてくるライトノベルって最近読んでないな、探してみようかな。閑話休題。で、昨年末に刊行予定だった下巻は、諸般の事情で、発売中止となっているらしい。あらら。

ウィキペディアを見ると、『未来少年コナン』の舞台設定は2008年だそうで、もう過去の出来事となってしまった。原作だったアレグサンダー・ケイの『残された人々』には設定年があったかな、覚えていない。

「「子供の成長ビデオは親も映らないとダメ、成長した子供は自分の姿より若い頃の親を見て喜ぶ」
ジャパネット元社長の言葉で染み入ったのはコレ」