カクヨムで、松枝蔵人が「聖エルザ Anniversary〈記念日〉」を始めていた。「聖エルザ学園を恐怖に落とし込んだ事件から30年。」という設定で、かつてのメンバーは親となり、新たなヒロインが学園に入学して謎を追う物語、らしい。Togetterの松枝蔵人聖エルザクルセイダーズ』回想録は2016年の話で、こちらも興味深い。

「「」は、女性の髪を梳ったおもひではあるかい?
俺は、学生時代に、あこがれていた先輩がとても綺麗なストレートの黒髪だった。
んで、たまたま二人で話していたときに、髪の話がでた。
俺ははっきり言って朴念仁の上ヘタレだったが、なんとか「先輩の髪はとても綺麗です」ということだけ言えた。
先輩は鞄を探って、小さな櫛を取り出すと、「それじゃあ、可愛い後輩である君は、私の髪をとかしてくれるかね?」とくすくす笑いながら聞いてきた。
手が震えるというのは比喩表現じゃなかったと思う。
可能な限り丁寧に、丁寧に梳かしていく俺。シャンプーの良い香りと、野郎のものとは別物の感触。
「気持ちよかった、また梳かしてね」 と笑ってくれた先輩。
今は人妻になってしまった先輩だが、時々脳内で俺の嫁。」