NOёL NOT DiGITAL

+1時間20分
女子高生3人とひたすら電話で会話するだけのゲーム。通常のアドベンチャーのように3つ前後の選択肢の中から答えを選ぶのではなく、溜まった会話ボールをぶん投げることによって会話していく。まさに言葉のキャッチボールや〜!と言いたいところだが、ボールを投げるタイミングを間違うと無視される上、そのボールが消えてしまうので攻略はかなり難しいと思う。アドベンチャーというか新感覚シューティングゲームみたいな感じ。全然違うけど。
このゲームの舞台は近未来。テレビ電話が当たり前になった時代だそうだが、実際にはテレビ電話が当たり前になる時代など来ないだろう。技術的には可能でも、使う人達が常に相手に顔を見せたいとは思うまい。
相手は女子高生なので当然家にいないことが多い。バイトがない日に17時から30分ごとに電話する主人公は完全にストーカーだ。近未来なら着信履歴も当然全部残っているだろう。19時になっても出ないのは向こうが気味悪がっているからではないだろうか。
よくわからんままゲームを進めていく。前のプレイでは当然ハッピーエンディングなど見れなかった。今回も無理っぽい。何をすれば好感度が上がるのかよくわからん。
由香の声は飯塚真弓氏だそうだが、DASHのトロンと同じ声とはとても思えない。役によって全く声が違う声優はすごいと思う。ずっと声を聞いているとなんとなく同じ人の声だとわかるようになってきたが、事前に調べなければスタッフロールを見るまで気づかなかっただろう。
23時に電話したら怒られた。早すぎても怒られ(多分)、昼間には不在、夜に電話をかけても友達と電話していると断られる事が多い。この辺の面倒くささ、不親切さが叩き売られている理由だろう。会話の流れもあまり自然ではなく、かなり違和感がある。また「体育祭のビデオ見た?」と言った数日後に「体育会のビデオもうすぐ送るって」と言ってくるなど、相手が時空を越えている事もある。この辺りの矛盾はかなり気になる。
ただ今作ったって大差ないと思う。10年どころか、30年くらい出すのが早かったゲームかも知れない。