世論調査と空気の触れ合い

倫理綱領実践規程に違反しているマスメディアの世論調査報道


こんなことで今更驚きませんが、そもそも私は「電話調査」という形にほんのちょっとだけ否定的です。人が人に物事を尋ねる以上、そこの聞く側の「期待」や「失望」とかいった意識が多少なりとも含まれるはず、だから。所謂「空気を読む」ってことが、短い質問の間にも起こるんじゃないかってこと。もちろん質問文章は予め、そういった流され易い回答が作られないようにできているんでしょうが。
例えば「〜〜を支持しますか?」にしても声にすると、言い方ひとつで印象が変わってくる。「支持しませんよね?」「支持してますよね?」なんてあからさまな質問ではないにしても、質問単体では「空気」が伝わらないとしても、質問を幾つか続けていく内に「相手が嫌がってるな」「あれ、こう答えてよかったのかな?」なんてことが起こるんじゃないですかね。敏感だったり臆病だったりする人は相手が望む回答を送ってしまうんじゃないかな、と。
そんなこと言ってたら調査なんて出来ないじゃん、何事も人との接触は避けられないってーの、なんてことは百も承知。でも手紙とか、ネットでの調査なんかだったらどうなるのか。丸きり同じ相手に、同じ質問をした際に結果は違ってくるのか、一度検証してみたいところ。



ところで、というか本題、リンク先の「朝日RDD方式」とやら、確かにどんなものか気になりますね。一度電話でもして聞いてみたいところですが……。
確かめるべきは「朝日新聞購読者に限定」なのか、或いは「購読者が多く含まれる」のか、はたまた「関係者〜〜」になるかも知れません。質問する際にはここらの点に注意しないと言葉のトリックで騙されるかもですね。
「朝日読者に限定してますか?」
「いいえ」(9割読者になるような方式ですがね)
なんてことがあったり……いや、ここまで疑われてるメディアもどうかと思いますが。私みたいにやたら何でもかんでも疑う人間相手だとしても。
はっきりと質問票なんかを提示してくれるといいんですけどね。どっかに朝日から質問されましたって人のブログは転がっていないものか……。