水の飲み過ぎにも注意〜適度な量が大事〜


水分は私たちの体の健康維持にとってとても重要な働きをします。私たちの体の代謝促進などに役に立ちますし、多く飲んだほうが良いのですが、飲み過ぎると体にわるい影響を与える場合がありますので、適度な量の水分補給が大事です(1日に飲んでいい水の限界量は個人差がありますが、3リットルと言われています)。

私たちが生きていくための活動を担っているのは化学反応や電気現象です。これができるのは実は水だけです。水はほかの液体に比べて格段に大きい誘電率を持っているために、電解質がたくさん溶けて、化学反応が活発に行われます。※水が誘電率が高いのは、体脂肪計が体内の水分に電気を流しやすく、脂肪が電気を流しにくい性質を使って成立しいるのが例としてわかりやすいかも!

またタンパク質や酵素分子が高次の複雑な構造をとって独特な働きができるのは水があるからです。しかも水は皮膜を作って高分子を外的変化から守る働きもしています。これらのことによって、溶けている電解質や糖分に対して水分子はすばやく対応することができます。

人間の細胞が刺激を受けて発育するのに、細胞内のカリウムと細胞外のナトリウムの濃度を一定に保つ必要があり、体内にはその濃度を一定に保つ調節機能が備わっています。

体液の濃度を一定に保つために人間は、老廃物を排泄する腎臓という器官を持ち、また発汗による体温調整システムを持ちます。つまり新陳代謝に水が必要なのは体液濃度を一定に保つためであります。人間が生きていく中で行う生体活動は酵素反応によって行われますが、その酵素反応は酸やアルカリの度合い(pH=ペーハー)が肝心で、少しでもその度合が変わってしまうと反応が落ちてしまいます。ですので水を補給して体液の濃度を一定に維持することが大事であり、また水を補給しすぎてもその濃度がうすくなりすぎるので、うまく調整して適度な水分補給をしないといけません。

人間の体に水が必要な理由は水が不足して血液の濃度が高くなると血液の流れが悪くなるというのが一つです、血液の流れが悪くなると酸素や老廃物が運ばれにくくなり、体に異常をきたします。水分も食べ物も全く取らないと毎日体重の2%ずつ水分が失われていきます。体重の6%ほどの水分が失われると、水の調整機能が失われ脱水症状となります。約10日ほどで飲まず食わすをして体重の15~20%の水分を失うと死亡します。水分補給はとても大事です。

一方水分をとりすぎると、血液中の水分濃度が高くなり、浸透圧の違いから細胞内に入り込もうとします。ある程度なら細胞のみずみずしさを保てますが、程度を超えると細胞内に水がどんどんたまり体がむくみます。普通は脳が水の飲み過ぎないようにストップをかけるのですが何かの原因でそのストップがかからないようになると、いつまでものどが渇いて、過剰に水分を摂取してしまうようになります、これが水中毒です。

足のすねなどを指で押した後に、跡が残るようだと、その兆候があります。ひどくなると悪心、嘔吐、痙攣などを引き起こし、最悪の場合は昏睡状態になることまであるといいます。また水の飲み過ぎは体内の無駄なエネルギーを使ってしまうために、活力減り、体のだるさなどにつながります。

適度な水分補給が大事です。1日に飲んでいい水の限界量は3リットル(個人差あり)、これを超えないように気をつけてください。